エロ同人RPG「RAW MEAT」 悪魔的な拷問に怒りすら覚える

RPG

RAW MEAT
もみもみスタジオ 【体験版評価】8.0/10点 (面白さ8 システム8 没入感9 エロス7(紳士による))

「RAW MEAT」感想・レビュー おまえらの血は何色だぁぁ!!

心動かされるシナリオと「THE・ハード陵辱」が持ち味のもみもみスタジオさんのMV製RPG。↑の通り今作は「非常に暴力的な描写が含まれています」とデカデカと書かれており、サークルさんがここまでするのだからよっぽどなのだろうなぁと気を引き締めて体験版を遊んでみた。結果、今我輩は強い憤怒に駆られている。いや作品の作りが、デザインがどうとかではない。ゲームに登場するキャラ、とある敵キャラに非常に怒りを感じているのだ。体験版プレイで何を思ったのか、ざっくり感想を交えながら書いていこうと思う。

ゲーム開始直後
▲ゲーム開始直後。女「何者かが転移に割り込んできたよ!」男(主人公)「構わない、そのまま続けろ」の結果、謎の女性が転移してくる。謎の女性「・・・あなた達は、どちら側?」

主人公のモノローグ
▲その問いに対しての主人公のモノローグ

公園での会話シーン
▲モノローグ直後。リアナという女性とシルエット表示の男性(主人公)の公園での会話シーン

まず体験版はオープニング的な内容でゲーム部分はほぼさわりのみだ。しかし主人公にとって、そしてプレイヤーにとっても大きな意味をもつ。主人公はとある同人作家、「好きな生き方」をしてきたはずなのに自分の仕事にコンプレックスを持ちSNSでは他人の意見を見下しがちな、同人界隈のどこにでもいそうな男。彼の自分語りは結構長めのモノローグで、これはこれで思うところもあったがここでは割愛する。

そんな主人公の部屋に突如女の子が現れる。名をリアナという。

リアナとの出会いのシーン
▲時は2か月前に遡り、リアナとの出会いのシーン

彼女との2ヶ月
▲彼女との2ヶ月が、主人公の人生を矯正させた

主人公はリアナのパートナー

文字通り突然現れた彼女の話を聞くと、リアナは「超動力」という強力な能力をもつ異世界人、選ばれた2人が数十年に1度こちらの世界に転移してくるという。それぞれこちらの世界でパートナーを得て世界を調査するらしく、主人公はリアナのパートナーとなる。2ヶ月間彼女と接し怒られたり励まされる内に、主人公は現実を直視するようになり、立ち直っていた。

そして現在、彼らはもう1人の異世界人・ジビを待っている。こちらに来てから2ヶ月後の今日、2人の模擬戦をもって彼女達は帰還する段取りだった。

ジビは全裸

バルザと名乗るゲスい男

しかし現れたジビは全裸、パートナーであろうバルザと名乗るゲスい男のいいなりになっていた。結果模擬戦は行われず彼らは去っていく。リアナはジビが残した僅かな残り香(助け出して欲しいサインだと受け取った)を辿り、救出に向かうという。

ブローチを渡し彼女を送り出す

ジビを救出したと同時に帰還するというリアナに、主人公は感謝の意を込めて手作りのブローチを渡し彼女を送り出す。

彼女は去っていった
▲「頑張れよ!」「任せてよ!じゃあ、行ってくるわ」と彼女は去っていった。もう会うことは無いだろう

ここから若干のRPGパート、リアナが辿りついたのは物々しい警備の建物。中を探索しジビの救出に成功する。

物々しい警備の建物

RPGパート

オーソドックスな戦闘
▲戦闘。RPGとしてはオーソドックスなタイプかな

ジビと暫く行動を共に

ジビと暫く行動を共にし、何かヤバイ研究をしているというやつらの目的を阻止するべくジビの指定する場所へと移動する。しかしその部屋に入った途端、リアナの首筋にぶすりと注射針が刺され… リアナはジビに騙され不覚をとり、囚われの身となる。

全ては周到な罠
▲意識が朦朧とする中、超動力による術を使おうとするが全ては周到な罠だった

ゲススメルを感じるバルザ
▲この時点で既に相当なゲススメルを感じるバルザ

サイコパス
▲サイコパスやなぁ、何されるのか想像はつくけどな… とまだ斜に構えていた我輩

ここまでの展開はよくあるハナシで割と容易に想像できるだろう。次の展開も。四肢をがっちり拘束され超動力も封じられた絶体絶命のリアナ、まぁもみもみスタジオさんのことだから相当ハードなことになるのだろうなぁと。

リアナは改造される
▲リアナはどれだけ身体を損傷してもジビの任意で元通り、精神が壊れることもない身体に改造される。これはまだまだ拷問(何かを目的としたものではなくジビの遊び)の冒頭、ここから彼女が壊されるまで数十分の長丁場、どんな目にあうかは体験版をプレイしてほしい

否。相当ハードなんてものではない。これほど凄惨で残虐、非道にして外道な長編拷問シーンを目にすることになるとは。嬉々として次々と悪魔的な発想でリアナをいたぶるジビ、もはや声にならない、声すら出させてもらえないリアナの断末魔が繰り返され、本来であれば彼女は何度死を迎えているのか。無限の苦しみの中で精神的に死ぬことも許されない。それでも彼女は強かった、なかなか屈しなかった。

ジビの操作で回復しては、新たな責め苦で身体を損傷し、また回復される。その輪廻は確実にリアナの心を削り、次第に懇願するようになる。「やめてくださいジビ様」と。「回復魔法は拷問になる」というファンタジーあるあるの一説がまさにこれだ。いっそ死にたいのに、回復されるということは想像を絶する苦痛をまた味わわされるという絶望の魔法。

そしてジビと一緒に玩具を壊す様に彼女で遊ぶバルザ。シーンとしては端折られているがリアナは既にコイツに何度も犯されており、それに飽きたがゆえの行動。「リアナちゃん反応よくないんだけど、このブローチを見せると生気が戻るんだよ!」

なんなんだコイツら。長々とした拷問で沸々と湧きだした我輩の怒りは遂に怒髪天に届き。

おまえらの血は何色だぁぁ!!(#`Д)ツツ

リアナはジビを救出し共に帰還したと思っていた主人公は数ヶ月後、送られてきたこの映像を見終わり、一緒に送られてきた巨大な箱に無造作に詰められていたそれを目にした。彼の、リアナに正してもらった人生が、また変わる。

3年後、異世界の女性達「RAW MEAT(加工されていない生肉)」を使役する人類により大きく変貌した世界で、主人公はレジスタンスとして奴らに復讐を開始する。へっ、奇遇だな主人公、我輩もあいつらぶっ〇してやりたいと思ってたとこだ、手を貸すぜ!


▲冒頭に戻る。「・・・俺たちは レジスタンスだ」 というところで体験版終了

まさかオープニングを経てみなぎる本編開始時の「憤り」を「ゲームのモチベーション」とする設計だとはなぁ。強みを活かし最初からこれほど揺さぶられる導入をぶちこんできたサークルさんの凄味よ、どんな方向性でもゲーム内の演出だけで人の心を動かすってことはとてつもないことだと思うのだよな。エクセレントッ!

大袈裟だろ、と思うなら体験版を遊んでみなはれ、1時間程度だ。本編もこのノリのエロ(と呼んでいいのか)シーンが続く様だ。テキスト描写としてはグロいのもあるがCGは決してグロくはない。また、グロリョナフィルターも最初に設定できるぞ。

RAW MEAT DLsite 800円(税抜)

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コメント

  1. やっぱり最後は純愛がいい より:

    体験版やったばかりでこの悲しみと憤りを共有したいと思ったら先駆者がいた。リアナちゃん救済ルートを二次創作したくなるレベルで救いが欲しくなる。

  2. 白黒子 より:

    2年半前の作品と感想ですけど、このコメントを頂いて当時の感情を思い出しました。リアナちゃんが普通にいい娘で、まさか最初からあんなにぶっこんでくるとは~と。救済ルート、是非二次創作してみてはどうでしょうw もみもみさんは短いスパンで心を揺さぶる演出に長けているサークルさんですね。