■INDEX
■来るな!税金は払わんぞ!(笑 独立を目指す浮遊都市を発展させよう
無茶な税を取り立てる帝国から田舎街が空へ逃避行!そんな章仕立てのSLGである。 序章で街が発進!浮遊都市となってから、プレイヤーである「あなた」が軍師見習い&市長代行として浮遊都市を発展させ、執拗に追ってくる帝国軍から防衛する。防衛戦というとタワーディフェンスや防衛型SLGをイメージするが、どちらかといえば本作は後者にあたる。バトルではクリックアクションも必要だ。
我輩的には「あなた」設定がツボ。主観視点ではあるが主人公はしゃべらず、テキストは第三者視点なのだ。「あなたはその事実に愕然とした。」とかそんなテキスト描写。加えて軍師とか市長代行というポジション。い~ねぇ~。我輩的にはこのテの設定大好物。作品の世界観にグッと入りやすくならんか?名前はなく「代行さん」とかあだ名で呼ばれるぞ。
無論、世界観やキャラ、ゲームとしての面白さが付随してこそ意味がある。本作にはそのポテンシャルが十二分に。序盤はチュートリアルを挟み「なんやめんどいな~」とか思うかもしれんが、各種システムも実はチュートリアルを必要としない程わかりやすい。一見して理解できるUIが秀逸なのだよなぁ。SLG?面倒…とスルーするのは非常に勿体ない。バトルパートなんかはややACTとかSTGな要素があって面白いぞ!最初はよくわからず適当にやってもイケルバランスも見事。
■導入ストーリーを補足
400年前にある英雄が築いた帝国。安寧の時代はついに終わりを迎える。時の皇帝が若くして崩御したのだ。残されたのはまだ幼く世俗を知らぬ皇女のみ。政(まつりごと)は必然的にその臣下たちに委ねられたが、皇帝のワンマンに頼り切っていた彼らには荷が重すぎた。ほどなくして帝政は分裂、暴政がエスカレートしていく。それは「増税」という形で如実に民を苦しめた。通常の税とは別の特別徴収税が課され、帝国は一部を除き、苦難の時代に突入した。
軍事的にも政治的にもなんら重要拠点ではない田舎街「ティスライル」。何故か他の街以上の重税が課され、市長「ミル」はアホか!と徴税を断固拒否。帝国はついにティスライルに向け、軍を派遣する。そして「ティスライル、いきまーす!」となる。
■「浮遊都市の作り方-空飛ぶ風俗都市運営はじめました!-」体験版では
序章、1章、2章を遊べる。エロは「都市の出来事」でのミル×2。風俗エロはさわりしか見れん。どんなゲームなのか、どんな雰囲気なのかを知るには充分。むしろバトルと都市の発展のゲーム部分だけなら延々と遊ぶことができ、我輩は各キャラLv19、都市レベル11、資金70万(おそらくストーリーを進めるだけなら4.5章位まで進めるレベル)とかまで遊んでしまった。逆に言えばそういう魅力のあるゲームなのである。
ちょっと気になったのがチュートリアルと画面表示。チュートリアルしてくれるキャラCGと一体型のテキストで、ごちゃごちゃっとして正直見にくい。フルスクリーンにしても解像度の問題で見やすいとはいえず。ついでに言えば、モニター下でタスクバーを利用している紳士がウィンドウモードで遊ぶと「セーブ」「ロード」「コンフィグ」等の項目が隠れてしまう。まぁギリクリック可能ではあるが(笑 これはなにも本作に限ったことではないし、まぁ一応そういう仕様だからね、位のことなんだが。
■基本は都市発展パートと防衛バトルパートの繰返し
浮遊都市「ティスライル」を発展させる発展パート→バトルパート→発展パート…が基本の流れ。バトルパートには2タイプあり、メインシナリオを進める「メイン」バトルと「寄り道」バトルが存在する。前者はストーリーを進めるバトルで全てクリアすることで次の章に進む。後者は特にメインシナリオには関係ない文字通り寄り道なバトルだ。どちらのバトルも何度でも挑むことができる故、都市発展パート→バトルパートを延々と繰り返すことが可能。好きなだけ都市を発展・キャラを強化してから次の章に進めるのだ。行動力や日数などの制限がない故、ゲームデザイン的には難易度易しめの部類に入るだろう。
都市発展パートは「都市計画」「装備開発」「防衛隊編成」「図書院」の4つで構成される。「都市計画」がメインで、他は必要な時に触る、という感覚だ。それぞれをザッと紹介。
・都市計画
都市防壁・居住区画・工房区画…等、各区画を発展させる。それぞれで2.3種の項目があるが特に難しいことはない。各所の発展には「資金」と「市民労働力」を消費する。市民労働力は市民が増える程MAX値が上昇、バトルパートを経るとMAXまで回復。都市計画での発展は即時あがるのではなく、バトルパート後まとめて上昇する仕様。それぞれを上げる意味がわからなくても、とりあえず適当に上げればそのうちわかる。本作はSLGといいつつ小難しいことは何一つないといっていい。
また、都市計画画面には「都市での出来事」があり、ここでは様々なイベントを閲覧できる。ADV形式で好感度を上げるイベントや情報イベント、エロシーン、ステアップ会話イベントなどなど。本作の半分はここに注力されている。これらのイベントは様々なステータスがフラグとなっている故、マメにチェックしよう。
・装備開発
資金を消費して新たな武器を購入、手持ちの武器を強化できる。都市開発で資金が潤ってからだな。
・防衛隊編成
バトルパートで戦う部隊を編制。部隊はリーダー×1、ユニット×3の編成。リーダーは武器を複数装備可能でプレイヤーが操作。他ユニットは指示に従ってオートで戦い装備は1種。本作ではモブキャラはおらず、部隊に編成するキャラは全てストーリーに絡んでくる仲間キャラクターだ。最大3部隊まで編制可能だが、バトルで投入できるのは1部隊のみ。
▲各キャラ風俗嬢リスト 登場♀キャラは17人! 右下は気にするな(笑
・図書院
仲間キャラクターの設定や主人公に対する好感度、実績などを確認できる。ここで一番重要なのは、♀キャラ達を風俗で働かせるかどうかの設定。ONにしておくと、バトルパート突入時にバトル参加しないキャラは風俗で働くのだ。その模様は次ターンの「都市での出来事」で拝見できる。穿った見方をすれば、プレイヤー次第でお気に入りのキャラに寝取らせプレイをさせられるのだ。まぁ風俗でのノリは軽めっぽいが。
■バトルパートは常に防衛バトル 防壁を破壊されたら敗北
本作ではバトル前に難易度を「ふつう」「むずかしい」「究極魔境」の3つから選べる仕様で、難易度が高いほど得られる経験値、戦利品も良くなる。初回クリア時は特に戦利品が多い。この難易度3種がミソでふつうと究極魔境では敵の強さが全く異なる。3つともクリアしたくなるとレベリング魂に火がついてしまい、必然と都市発展パートもこなしどんどん都市も発展。気が付けば次の章の「むずかしい」程度なら楽勝な強さに(笑 レベルも結構サクサク上がり楽しいが、強くなるのもほどほどに。
バトルパートではリアルタイムで画面左からワラワラと攻めてくる敵を、画面右配置の味方ユニットで迎撃。画面右の防壁が破壊されると敗北となる。出撃可能な部隊は1部隊=4ユニット。プレイヤーはリーダーを操作、遠距離ユニットならマウスでターゲットを選び、左クリックで攻撃、右クリックでリロード(弾装填)。他3ユニットはオートで戦い「作戦」でおおまかな指示を与えられる。ただ見ているだけではなく、ACT性のあるバトルなのである。すべてマウスのみで対応可能だが、キーボードでのショートカットキーなども用意されている。
▲バトルパート画面。部隊長は城壁から遠距離、その他は近接で迎え撃つ!の図
右上の作戦はリアルタイムで変更可。☆ゲージが貯まると顔グラ選択で各ユニットの「必殺技」を放てる。その効果はキャラによってまちまちでかなり重要。画面下の茶色系の項目はリーダーの武器切り替えアイコン。リーダーは複数武器を装備できる故、武器を切り替えながら戦えるのだ。どのキャラでもリーダーになることは可能。ただ防衛戦という特色上、任意で攻撃相手を選べるリーダーは遠距離が基本となるだろう。そうなるとリーダーは遠距離が得意なキャラに偏る。ちなみにリーダーが近接武器を装備すると壁前に降りてオートで戦う。
本作ではキャラによる武器装備制限がなく、実際に遠・近どちらのユニットになるかは装備武器で役割が決まる。弓、銃系なら城壁上から攻撃する遠距離ユニット、剣、槍なら城門前で迎え撃つ近距離ユニットに。遠距離ユニットには矢や弾を装填する「リロード」時間がつきまとう。リロードまでの弾数、リロード時間は武器によって異なり、射速や威力も異なる。ちなみに矢・弾を購入して補充する必要はない。バトルが終われば勝手にMAXまで補充され金もかからん。SLGでこういう仕様は珍しいし、ラクちんである。
遠距離に対して近接攻撃は残弾数を気にする必要はないが、敵の攻撃に晒される故、体力・防御・回避などに優れていないと戦闘不能になりやすい。各キャラ毎に得手不得手がある故、どう運用するかがプレイヤーの腕の見せ所。基本は固い近接キャラで敵を足止めし、器用、精密に優れたキャラで遠距離攻撃。極端な話、近距離ユニット×4、または防壁上からの遠距離ユニット×4という戦い方もアリだ。敵の種類に合わせて柔軟に対応するべし。
バトルで敗北しても特にペナルティはない。得られる経験値・資金が減るだけで何事も無かったように都市発展パートに戻る。前述の弾が補充される仕様といい、遊びやすさはバツグンであるなぁ。敗北エロもないぞ。
■エロは「都市での出来事」と「風俗」 陵辱系エロは無しっぽい
仲間になる♀キャラ達との「都市での出来事」ラブイチャ系エロイベントと風俗スイッチONでの風俗エロイベントの2種っぽい。都市での出来事エロは主人公と絆を深める、ストーリーを進める、各種ステをあげることで発生する様だ。絆はバトルに参加するとアップ。風俗エロは前述の通り図書院で各キャラの風俗スイッチONでバトル時に参加しなかったキャラのエロが都市の出来事に追加される。
ポイントは主人公とのラブラブエロをしていたキャラが、いざ風俗で働くとビッチだったりすることだ(血の涙 全体的にノリは軽く「あーそういうゲームね」と割り切れるかが鍵。割り切れないとNTR。耐性のない紳士は留意。
お気に入りキャラは風俗させなければいい話であるし、恋人になって子作りセクロスもある。風俗もキャラ毎に働く形態が異なり、ミルはソープ、スフレは機械姦自慰ショー、エイルはピンサロ、2章で仲間になるユーカリはパイズリ専門。本番しないならいいか…とか、プレイヤーなりに折り合いをつけて楽しめる仕様だ(笑 なにせ17人もいるからな、悶絶すべし。
■体験版総合的に
SLGというジャンル、序盤のチュートリアルのわかりにくさから一見SLGスキーしか受け付けないゲームに見えるが、んなこたーない。都市発展パートは適当にやってOK。そのうちイヤでもそれぞれの意味が分かるだろうし、慣れてしまえば都市発展パートでの作業は1分もかからず。超簡単な運営SLG+面白い防衛バトル+やりようによってはNTR・ハーレムのどちらも可能なエロ、そんなゲームである。SLGにありがちな日数等の制限がないのが大きいな。逆に言えば緊張感はあまりない。その分好きなようにやり込める逸品だ。
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