くじらぼ。 【体験版評価】8.3/10点 (面白さ8 システム8 没入感9 エロス8)
ラストエンブリオ -はじまりの物語- 体験版感想・レビュー
一流の剣士を目指す少女・シィルが主人公のMV製のADVRPG。冒険者となるため開拓都市・アレーティアを訪れたシィルが弱小ギルド「王者の剣」のメンバーとなり、クエストをこなして成長、名を上げていく冒険譚、英雄譚的な物語だ。
▲「剣の聖女」が師匠、ということでシィル自身もかなりの実力者ではある
本作はチャプター仕立てとなっており、各チャプターで1つのメインクエストを進めていく。チャプター1ではオークキング討伐、2では航路に出現する謎の巨大魔物の調査だ。ただその道中・過程で「サブクエスト」が発生することもあり、これらは各チャプターでの寄り道的な内容で達成は任意となっている。
▲寄り道したほうがイロエロ攻略は捗るし、↑の様に後日のクエストに繋がるものも。ちなみにこのクエストで戦うことになる「3体しかいないけどゴブリン四天王」は実に個性的な奴らだ。敗北エロもあり
クリックだけでポチポチ進められる移動シーン
本作は街・ダンジョン含め、一枚絵のマップ内のポイントをクリック→テキストシーンが進む→新たなポイントが増える→クリックする…の繰り返しでゲームを進めていく。
▲一枚絵マップ 青いポイントをクリックするとシィルの顔アイコンがその場に移動する
▲新たにポイントが出現。一度に2つ以上のポイントが出現することもある
▲黄色のポイントから別エリアマップへ。緑は回復ポイント。一度踏破したマップは黄色から黄色へ直行できる。ザコ戦である赤ポイントはエリアチェンジすると復活、任意でレベリングも可能となっている
当編集部ではゲーム形式をノンフィールドRPG(ADVRPG)に分類したものの、そもそも「マップ」と言っている時点で「ノンフィールド?」と疑問形になってしまう。しかし、クリックするとまっすぐその地点に顔アイコンが移動、描かれた崖や山や川が邪魔になることもないマップでポチポチとクリックしていくだけで話が進んでいくプレイ感覚はアナログADVっぽいかと。
マップを用意し「移動要素の可視化」しつつも操作はワンクリック、複数のポイントが出現した場合どのポイントから向かうか、回避できそうな戦闘や困っている人物を助けるか否かなどの選択肢、前述のサブクエストを達成するかどうかなど、「選択の連続」が本作のゲームとしての本質。そういう意味ではサークルさんが本作を「TRPG風」というのもわからなくもないなぁと。ダイスロール要素は一切ないけども。(なぜかエロ同人ゲーム界隈では、TRPG・ゲームブック風=ダイスロールみたいな固定観念がある気もする。我輩もだが)
一方で、ヒントを聞いてその付近を手当たり次第にクリックして探索したり、「ツルハシ」を入手してからはマップ上に描かれた「岩・結晶」をクリックすると「〇〇鉱石」を入手できて売ってお金にしたり武器を強化したりと、マップを使ったギミックも仕込まれており、デジタル媒体でのメリットも活かされている。
▲魔術師ギルトの輩に絡まれていたところを助けて知り合うギルドマスターのリーナ。ギルドを探していたシィルはこれをきっかけにギルド・王者の剣所属の冒険者となった
華やかなアクションで魅せるRTB戦闘 防御を上手く使え
「選択の連続」が本作のゲームとしての本質ではあるが、RPGの花形である戦闘もウリの一つだろう。初戦闘では「おっ、なんかすげえよこれ!」と思うはず。
▲画面右上のゲージ上の右端からスタートし、アイコンが左端に到達すると行動ターンとなる敏捷依存のRTB。マウスホイールでリングコマンドをくるくる回して左クリックで決定と操作もしやすい
▲んぁぁっ!?なんだ、アクションゲーばりに動くぞコイツっ…!
見てのとおりサイドビューRTB戦闘なのだが、まさにアクションゲーばりの細かくバリエーション豊富なドットモーションが用意されており、爽快で単純に楽しい。またMPやTPを消費して派手な必殺技的なスキルも使えるうえ、武器ごとに付いた「追加発動スキル」による連続技がまた気持ちいいのだ。
また、敏捷性が高いほどターンが多く回ってくるRTBというだけでなく、本作戦闘では「防御」の使い方が大変重要だ。なぜなら大剣を活かした防御中は一部を除き物理攻撃を完全シャットアウトするからだ。
▲防御中は物理攻撃被ダメゼロ。また防御選択時にHPが10%程回復するおまけつき
つまりノーガードで殴り合うよりも「敵のターン時に防御している状態」を意識して立ち回る方が断然有利に戦える。そのためには相手よりも高い敏捷性が重要となる。まぁ序盤は敵よりシィルの方が圧倒的に敏捷性が高く、なんなら敵が1度行動する間に2回以上行動できるくらいで当初はあまり敏捷に拘る必要はないのかもしれない。ところで本作ではレベルアップで各能力値が成長するほか、レベルアップ時に入手できる「BP」を振って強化できるのだが。
↑のBP〇〇と記されているのが、各能力値を上昇するのに必要なBPだ。敏捷は1あげるのに20BP必要と他にくらべかなりコストが高い。HPなんかはBP10でHP10も上がる。防御で被ダメゼロにできるのなら防御に振るのももったいない。序盤はHPと攻撃力あたりに振るのが妥当だろうか。ただ、敵の数が複数で、それぞれ敏捷がバラバラ(防御を解いて攻撃するタイミングが取りづらい)の場合は防御を上げるのも有効、などとシーンに合わせて割り振りを考えるのも楽しいぞ。割り振ったBPは任意でリセット可能だ。
体験版最終盤あたりになると敵の敏捷も高くなってくる。最低限「敵より若干素早い」状態で戦いに挑みたい。特に防御では完全に防げない攻撃(魔法とか)を使ってくる強敵が相手の場合、防御して被ダメを抑えつつTPを貯め、必殺スキルで削るような戦い方でも回復ターンを盛り込みやすい。
▲2章前半、サブクエストでのメメント戦。体験版最強の彼女の魔法はクソ強くノーガードだと
▲敏捷に極振りしていたため、回復アイテムを使いつつ防御で被ダメを軽減、TPをためて
▲アイシクル→ファイナルレター→アブソリュートの連続技。TPが貯まっていないとファイナルレターは出ない
▲計4ヒットで1000ダメージ。これを3サイクルでほどで倒した
敏捷極振りでこういう戦い方になったが、そもそも魔法防御に振ったり装備を変えてみたり、戦い方はこれだけではないだろう。貯め込んだ高級回復アイテムを4つくらい使っちゃったし(;´Д`) 敵の中には防御状態時に大ダメージを与える「ガードブレイク」を放ってくるやつもいるぞ。
ちなみに1章最後のオークキング戦はやたらドラマチック、是非体験版をプレイしてみてほしいなぁと。
▲以降彼女は仲間になるが、一緒に戦うというより↑の様に確率(?)で全体攻撃してくれたりなサポート役だ
このあとも、道中で助けた人達が次々と加勢、ついにオークキングとの1VS1に持ち込む。
▲オークキングとの問答なんかもあったり。彼をボスとすることで有象無象のオークが統率のとれた組織となり、人間を襲い始めた
無名だったシィルの名はこの活躍により、開拓都市・アレーティア中に知れ渡ることになる。
エロ エロステもあるが
エロはボスやイベント戦での敗北エロをメインとしつつ、ストーリーを進める途中のエロもある。
現状ではこんな感じの27シーンなのだが、諸事情により当初予定していた以下の要素が省かれている。
・難易度ハードモード
・セクハラ&調教イベント
・エロステータスによるセクハライベントの変化
・エロステータス「陰核項目」の実装
※サークルさんCi-en記事より引用
これらの要素は12月にアップデートで追加される見込みだ。エロステは実装されているが、本来はそれらの数値でセクハライベントが変化していくのだな。
※追記 2回にわたるアップデートで追加済みの様だ。
シィルという剣士が様々な人物と出会い、強敵とあいまみえ、決断を迫られ、時に傷つき、悩み、挑む、そんな物語。戦闘シーンをドラマチックに仕立てたうえでのシナリオはかなり見応えありだ。ゲーム進行はサクサクと、戦闘や育成はガッツリ攻略度が高い作品。
<追記>
2021/6/07 1,200円→1,000円(税抜)に価格改訂されたぞ
夢子「お取り扱いサイト様です」
DLsite 1,000円(税抜)
HBOX.JP(Android Ios版) 1,000円(税抜)
サークルさんCi-en記事
いぬすくさんの「限界!?お兄ちゃん シスタートラベル」の移動形式もこんな感じだったな。
そしてシィルはこの作品のヒロインを彷彿とさせた。真ん中に一本クソ固い芯があるヒロインに成長していくRPG。
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