佐谷霞巳はあなたがいないと生きられない(三代錆) 体験版感想
日の出と共にわらわらと国境の「フェンス」に集まってくる「トカゲ人間」を威嚇射撃で追っ払うお仕事をしている主人公(名前任意)が、フェンスの向こう側から来て「要救助者」として匿った佐谷霞巳(さたにかすみ)と共に生活していくMZ製のSLG。
過去作はかなり多めのヒロインを攻略していくRPG、ADVだったが、今作は特殊な世界観で特殊なヒロイン1人に愛を注ぐ生活系シミュレーションだ。
【体験版評価】8.5/10点 (面白さ8 システム8 没入感9 エロス9)
本作の魅力はいくつか挙げられるが個人的にはまず「世界観」と、主人公・ヒロインを取り巻く環境がかなり「いい味」を出していると思う。
ヒロインの佐谷霞巳ちゃんは、トカゲ人間だらけのフェンスの向こうで実家である神社に籠って暮らしていたらしい。しかし一緒に住んでいた者たちが次々とトカゲ人間と化し、フェンスで囲まれたこちらへ助けを求め、主人公に救われた。

▲フェンスを開けトカゲ人間を蹴散らしながら彼女をこちらに引っ張り入れる主人公

▲気絶中の彼女を風呂に浸からせて身体の隅々までチェック(商人が)
よく見ると彼女の手首、足首には鱗がうっすら、口には牙も生えトカゲ化(?)が進行していて人々の暮らす区画には行かせられない。主人公が住むこの「要塞」しか彼女の行き場はないのだ。タイトルはそういう意味でもあり、また同時に力強く手を引いて助けてくれた主人公に一目惚れしてしまって、ということでもある。かなりシナリオがよさげゆえ、製品版では隠された設定もありトリプルミーニング、なんてこともありそうだ。
舞台は「要塞」というにはいささかこじんまりしたカビ臭い代物、主人公は毎朝威嚇射撃のお仕事、ヒロインは家事全般をこなす二人暮らしとなる。主人公のビジュアルは一切出てこないが、主人公自身も彼女と同じ症状を患っており、隔離されるようなこの仕事場はそういうことなのだろう。
胡散臭いが頼りになる商人(♀)によると、中央ではトカゲ人間を元に戻す研究がなされており、データ収集の一環として主人公とヒロインは毎日詳細なレポートを書かされる。その対価として毎日報酬が入り、仲良し(性的にも)なる報告ほど報酬が高くなる。
そんな凝った世界観とは裏腹にゲームとしては非常にシンプルな生活SLG。毎日ランダムで居場所が変わる佐谷霞巳ちゃんをクリック、日常イベントを見ていくことで様々なパラメータが上昇するが、その中でも最もフラグたるものが「親密度」だ。ヒロインは最初から主人公に対する好感度MAXだが、出会って早々股を開くようなキャラではない。分類は清楚、まぁ神社の娘で黒髪であるし(偏見
親愛度が一定に達するごとに日常イベントが次の段階へと進み、エロイベントも発生したり。ヒロインの居場所ごとに異なる日常イベントが発生、ベッド、風呂、トイレ、キッチンなど居場所は9ヵ所。どこにいるかはランダム。
日常イベントでは選択肢が発生、選択肢の後にまた選択肢が出てイベント内容が細かく分岐するなど、イベント種類もそうだがとにかくイベントのルートが多いというか。結果的にめちゃくちゃイベント量が多いことも本作の魅力となっている。
日常イベント後はヒロインとの夕食イベントとなり、そこで表示される料理と飲み物グラの多さにも感嘆する。料理について話したり、翌日のヒロインの居場所をランダムではなく指定することもできる。指定することで日常イベントを満遍なく拝見できる寸法。

▲夕食イベント。飲み物と料理の種類がとにかく多く、料理上手ってことー。料理はリクエストも可
夕食後は次の日へ。こんな感じでSLGとしては非常にシンプルだ。

▲トイレの日常イベント。トイレインターセプトするとかなりオモシロ展開になってニヤニヤ
商人からはヒロインの衣装・下着類の他、エログッズ類も購入できる。衣装や下着は購入しておくとヒロインの許容範囲でランダムで着てくれる。最初の内はエッチなコスは着てくれない。メガネのON/OFFも任意でメガネスキーもそうでない紳士もにっこり。

▲セーラー服くらいなら最初からでも着てくれる。結構お高いゆえ、エッチを励んで報酬をたくさんもらおう
エロに関しては体験版では「性交」のコマンドが封印されているため全貌はわからない。これがエロのメインコンテンツだろうしな。が、イベントで発生するエロもあり、製品版での中盤以降はガッツリエロくなるはずだ。

▲グッズも色々使えるようだ

▲実は助けてすぐのヒロインを犯すこともできる。体験版での挿入は不可だが
製品版ではヒロインの他、商人含めたサブヒロイン2人も攻略可能だ。

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