クリメニア RPG 1,300円(税抜)
【基本情報】♂主人公(名前変更可) ツクールVXAce製 エロ重視 難易度:普通
【体験版評価】8.5/10点 (面白さ8 システム8 没入感9 エロス9)
【ゲーム情報】 デフォHP1183 MP115(Lv10)
シンボルエンカウント ターン制コマンドバトル 1vs複数
逃走コマンド:逃げやすい タルやタンスアイテムなし
shiftダッシュ メッセスキップあり セーブはいつでも
UIオリジナリティ:普通 バトルオリジナリティ:低い
■INDEX
催眠術で支配するピカレスク風RPG 催眠にルールあり
両親を失った貴族の青年が主人公。一族の叔父のところに身を寄せ、
掟によりゆくゆくは一族の家督を継ぐ立場にあるのだが、それをよく思わない
叔父の妻・オクタヴィアの手により、屋敷から追い出されてしまう。
彼女は自分の娘・イサベルに家督を継がせるべく夫を懐柔し、主人公を追いつめる。
そんな折、付近の街を騒がせている「噂の悪魔」から「催眠術」を得、
四面楚歌のこの街で成り上がっていく。
同人における「催眠」というと、元々は言葉による刷り込みなど
段階を踏んだ描写のあるものだったのだが、最近のCG集や漫画ではもっぱら
「相手をどうにでもできる魔法」の様な描き方をされている作品が多く
「催眠=即なんでもアリ」な風潮になっている。それが悪いとは思わんし、
ショートストーリーになりがちな作品では都合がいいシチュなのだろう。
本作の催眠の描き方はその中間、といったところで「ルール」の存在や
「言葉による誘導・刷り込みが必要」といった描写が催眠に奥深さを
持たせている。キャラ毎に催眠への耐性の違いがある故
「あのアマ…絶対堕としてやんよ!」なプロセスも楽しめる。
また、主人公のインテリ悪党っぷりが光るシナリオでもある。
「催眠貴族」体験版では
10日間のみ遊べるが、きっちり攻略していくと4つあるダンジョンの内
2つ目クリア、3つ目攻略…位までは遊べだ。プレイ時間にして3時間位。
もっとシビアに攻略すれば3つ目もクリアできるか…?
エロに関してはオクタヴィアとイサベルそれぞれ2つの催眠エロシチュを
楽しめる。こちらは全体のエロのほんのさわり程度だ。だがイイ。
本作における「催眠術」 ダンジョンを踏破して強化しよう
本作で行けるマップは街、叔父ファミリーの住む屋敷、各種ダンジョンのみと
コンパクト。デフォでも2倍ダッシュ、shiftで4倍ダッシュと移動は快適。
頻繁に行くことになる屋敷2Fにも後々移動魔法陣を作成できる。
ざっくり言えばヒロインや街の人々に催眠術をかけて主人公の思い通りに
ことを運ぶRPGである。
デフォ状態での主人公の催眠術の強さは「D」ランク、各種ダンジョン最奥にある
闇のクリスタルを得ることでD→C→B→A…といった具合に強化していくのが本筋だ。
催眠術は俗世の欲にまみれた人物ほど良く効き、肉体や精神を鍛練している、
あるいは清廉な人物には効果が出にくい。効いた場合も本能で嫌がることは
命令できないが、性格を考慮して話術で誘導し刷りこむことで
同じ結果を得られる。まぁ言葉による刷り込みは主人公の見せ場であり、
プレイヤーがあれこれするところではない。
催眠をかけられた本人は普段はいつも通り、というのも如何にも催眠っぽい。
とまぁこんなルールにより、ヒロインやNPC達の「催眠耐性」が
「D~S」で決定されている。具体的にはD・C・B・A・S。
主人公を貶めた元凶であるオクタヴィアは、「D」の段階で催眠効果テキメン、
真っ先にターゲットとなり、この時点で主人公は危機(主人公を亡き者にしようと
既に暗殺者まで手配していた!)を脱し、実質街の支配者になったと
言ってもいいのだが、主人公の野望はそんなものでは収まらない。
オクタヴィアはもちろん、イサベル、うだつの上がらない叔父にも徹底的な
復讐をすべく、段階を経て辱めていくことを望んでいる。
催眠を極めていく理由はそれだけではない。「悪魔」の討伐が既に打診されており、
そのうち聖騎士やら王国軍がこの街にやってくる。悪魔から力を授かった主人公としては
退治されては困る。彼らを操る為にも早急に催眠術を強化せねばならないのだ。
基本の流れ 割と効率のいい攻略が求められる?
基本は街とダンジョンの往復、催眠強化で催眠対象NPCとの新たなイベント、
家で休めば1日経過。主人公は魔法剣士で物理攻撃と炎系の魔法を武器に戦う。
本作では経験値・お金概念がなく、敵を倒して落とす「魔力の欠片」を使いレベルを上げる。
それ以外の主人公強化手段としては、8日毎に王都から届くアップグレード装備一式。
催眠術で武器屋のマルコスを懐柔することでタダで手に入るものの、
逆に言えば8日経たないと新しい装備は届かない。
楽にダンジョン攻略したいのであれば日数を進めて装備を揃えてから、
という手段もとれそうだが、9日目には先遣の♀聖騎士が街にやって来るし、
その後も催眠術が効きにくい強者たちが続々と街を訪れそうだ。
スケジュール的にキツキツな攻略が求められる作品ではないと思うが、
装備を待つよりはどんどんダンジョン攻略していく方が良さげ。
ダンジョンに潜れるのは1日1回のみ。
▲D・Bは必要な催眠術の強さ
宿にいる冒険者に催眠術にかけると任意でダンジョンに潜らせることができ、
1日の終わりに彼らが集めた「魔力の欠片」を得られかなり助かる。
彼らの集める欠片だけでもレベルアップできる程だ。ガンガン潜らせよう。
冒険者は3人、彼ら自身を魔力の欠片でレベルアップさせることで、より収集効率が
高くなる。なんでも闇のクリスタルを持ち帰ってくることもあるとか。
主人公自身はダンジョンに一切潜らず攻略も可能…なのかも?
▲痛恨を連発してくる上に毒も与えてくるウェアウルフ それでも楽に倒せる方だ
ダンジョン攻略は割とキツイ 逃げるも常套手段
本作のザコ戦は敵がかなり強い。1戦ごとにポーションを消費する位だ。
主人公はダンジョンに潜るごとにポーションを10個所持(これも催眠の恩恵)。
ポーションでHPの50%を回復できるが、回復魔法は覚えず(体験版範囲では)、
ポーションが唯一の回復手段。逃げる確率は主人公の強さにも依存するっぽいが、
大体6~9割程度。
これらを踏まえると、敵PT編成を見て比較的楽に倒せる敵は倒し、強い敵からは
逃げながらダンジョンを攻略していくのがもっとも効率が良さそうだ。
敵シンボルは倒せばマップ切り替えしない限り復活せず、逃げた場合は数秒後に
再ポップアップするという仕様。敵シンボルの数が多い故、殲滅しながらボスに
向かうのは無理がある。よって避けつつ、戦闘になったら逃げるのも常套手段。
「比較的楽に倒せそうな敵」と我輩が判断したのは、敵が1体の場合、
複数なら炎系魔法が効きやすい場合。そもそも敵1体でも強いのに、複数を相手に
するのは厳しいバランスなのだ。戦闘中にポーションを使うのは効率が悪い故、
全快近くにしてから敵1体と戦うのが理想。Lv25、30で全体炎攻撃魔法を覚える故、
良く効く複数の敵PTに使えば効率よく稼げる。
攻略先行でガンガンダンジョンに潜った場合は、こんなプレイ感覚になる。
我輩としては非常に面白かった!単純なターン制バトルで被ダメのデカい緊張感ある
戦闘の連続、敵の持つ複数の攻撃方法の弱い攻撃が出ることを祈る毎ターン、
限りあるポーションの使い所などはバトルスキーの琴線に触れるデキ。
ダンジョン最奥の闇のクリスタルでボス戦
ボスのHPはザコと比較すると4~5倍といったところで、無論攻撃力もザコより高い。
じっくり準備していく必要があるが、準備できてもダンジョンのギミックや
敵シンボルが行く手を阻み、なかなか万全で挑むのも難しい。
各ダンジョンをザックリ説明すると以下。
絡みつく蔦の…ギミックのないダンジョン
閉ざされた扉の…各種鍵をゲットし扉を開けて進むダンジョン
突き出す岩の…岩を壊しながら先に進むダンジョン
鬱蒼と繁る森の…赤い花をヒントに一定の道筋を進む迷いのダンジョン
ダンジョンを出ても開封したギミックは復活しない。各ダンジョンマップは広く、
敵シンボルも多い上に避けるのも難しい狭い通路ばかりで、ダンジョン最奥の
ボスまで如何にポーションを温存して辿りつくかが求められる。ダンジョン内では
宝箱とかイベントは皆無なのが味気ない。のだが!
サークルさんブログによると冒険者をガンガン強化し潜らせることで
主人公は潜らんでも攻略可能らしい。面倒なダンジョンを冒険者のみで
攻略していくのも本作の醍醐味なんだとか。
催眠術でアイツらに復讐だっ 使えそうなヤツは全員催眠!
オクタヴィアとイサベルには催眠術強化毎に催眠イベントあり。ソフトエロから
始まり徐々にエスカレートしていく。ちなみにオクタヴィアとイサベルは
ゲーム開始時に名前変更可能だ。メインヒロインであり、この二人を手玉にとって
堕としていくのが兎にも角にも痛快!
オクタヴィアはプライドが高く「命令」は聞かないが、彼女のプライドを刺激する
言葉誘導で常識を刷りかえればチョロイw巨乳を携えたボディは熟女とは思えん程魅力的で、
彼女のプライドを逆手にとった催眠エロはかなりエレクトリカルパ○ード!
具体的には「試着室がないからその場で着替える」「下僕の主人公とお風呂」など。
主人公をキモイと嫌っていたイサベルは賢いが、どれだけ賢くても催眠術に
かかれば逃れるすべはなく、主人公はあえて彼女に「催眠術をかけた」と告知する。
イサベルなりに対抗策を尽くすものの、すべて主人公の掌の上な展開が面白い。
具体的には「買い物帰りいつの間にか全裸」「主人公の動向が怪しいと主人公を
問い詰める手段がフェラ」など。催眠C以上が必要。
催眠術が強力になるほどエロイベントが解放される。
前述の冒険者は催眠が効けばダンジョンに潜らせたり、彼らの秘密を吐かせることで
新たなスキルを覚えたりも。男キャラの秘密はストーリーに深みを持たせ、
女キャラの秘密はエロに繋がりそうだ。
催眠Bでも効果がない教会の清廉なシスター、体験版で堕とせないのが口惜しや!
9日目に来る♀聖騎士にも催眠Bの効果はなく、後から来る強そうなキャラに
催眠を効かせるには催眠術をもっと強化せねばならん様だ。
体験版総合的に
「催眠術」を駆使して街を支配し、脅威を取り除き、エロをエスカレートさせていく
シナリオとエロイベントが秀逸!RPG部分もシンプルなターン制バトルに緊張感
みなぎるバランスを持たせ、ダンジョン毎に異なるギミックが施されている点も
いいなぁ。我輩は試してないが、主人公は潜らず冒険者だけでの
攻略もできるらしいが、個人的には主人公も冒険者も潜らせて主人公をを強化
していくスタイルがオススメだ。2周目に冒険者お使いプレイで攻略に苦労した
ダンジョンを無視できる楽しみを味わってみては。それ位ダンジョンの難易度が
いいバランスだった。流石人気RPGサークルさんの作品と言わざるを得ない一品。
ちなみに体験版はシビアに攻略を進めれば理論上は催眠Sランクまでいける仕様。
<追記>
冒険者だけでどこまでダンジョンクリア→催眠強化できるか試してみた。
結果的にダンジョン正面突破攻略プレイと同じ催眠Bまでいけたorz
冒険者のレベルを上げる程「闇のクリスタル」回収率はあがるが、
確率頼みのプレイとなる故にセーブ&ロードは必須だが、バカ正直に
ダンジョン攻略するよりはメチャメチャ簡単、ちょっと感動する位だ!
というのもバカ正直な攻略を体験してこそだろうなぁ。
こちらのプレイの方が「裏で操る黒幕」的な感覚は味わえるなぁ。
サクサク進めたい紳士はこっちでどうぞ。
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