いぬこちゃんは見習い魔女 体験版感想・レビュー
自身の伸びしろがもう無いことを悟った蒼の魔術師・アイオスは、雨の中で弱りきっていた「いぬまる」を拾う。そのいぬまるはとてつもない魔術のポテンシャルを秘めており、「いぬこ」となってアイオスから良く学んだ。アイオスから「魔術師の試験を受けてこい」と言われた主人公・いぬこが、魔術師試験に挑むウディタ製のノンフィールドRPGだ。
ゲームとしては既に同人界隈でも散見される「Slay the Spire」ライク。いや、ライクというよりとってもオマージュオマージュしていると言っても過言ではないだろう。デッキ編集とカード戦闘システム、ダンジョン内では戦闘、イベント、宝箱、商人、キャンプなど3つの行き先(マス)から選択して自身を強化しながら進み、最奥ボスを目指す。ボスを倒せば次の階層へ行ける。敗北、または諦めた場合は拠点に戻りデッキやLvもデフォに戻るが、装備品とアイテムは持ち帰ることができ、更に戦闘勝利で得られる「プラーナ」で主人公の能力を底上げしたり新たなパッシブスキルなどを習得できる。
オマージュ元のカードゲームRPGとしての面白さ、例えば同属性のカードによるシナジー効果などがきっちり盛り込まれており、毎回ダンジョンに潜る際に、どのクラスを選ぶか(クラスによって冒険中に得られるカードが偏る)など、「Slay the Spire」ライクとしてかなり作りこまれているのは間違いない。
エロはボスで勝利・敗北両方あり、ダンジョン内でのHイベントマスでもあり。主人公・いぬこは師匠であるアイオスとエッチしたいというか添い遂げたいがためにこの試験を受けるのだが、エッチが好きなビッチ属性でもあるため、作中のエロは敗北であろうと主人公主導の女性上位なエロがほとんどだ。結構珍しいエロシチュの作品じゃなかろうか。いぬまるはビッチだった…?いぬまるってなんやねん!という紳士向けに、いぬまるはサークルさんの看板というか本人というか、そんな感じ。エロは簡易アニメするぞ。
【体験版評価】8.4/10点 (面白さ8.5 システム8 没入感8.5 エロス8.5)
▲魔術を知れば知るほど自分が未熟で、この人生においてとても深淵まで辿り着けそうにないと悟った、蒼の魔術師・アイオス
▲そんな折、今にも死んでしまいそうな「いぬまる」から、凄まじい才能を感じ取り保護。数年後…
▲人に対して強い想いを抱いた「いぬまる」は人に姿を変えることがあるという。それが彼女「いぬこ」である
▲うるさい!と言いつつも、素晴らしい才能で課題をこなした主人公・いぬこにまんざらでもないアイオス。主人公は師匠が好きでたまらないようだ
▲主人公は師匠以上の魔術師などそうそういないと感じており、そんな試験を受けても意味ないと思っているが、しかし師匠と離れたくない主人公は試験を受けざるを得ない
▲受験生はそれぞれランダムな場所に飛ばされ、そこからダンジョンの最奥を目指す。のだが、何故か淫魔の放つ「淫気」のようなものが漂っていて主人公はその影響を受ける。これは魔術師ギルドによるものなのか、はたまた…?というところでゲーム本編スタート
行き先を3マスから選んで最奥を目指そう
▲ダンジョン内での移動先選択画面。まずは一番下の3つのマスのどれかを選び、↑へと進んでいく。マスから伸びた先のマスにしか移動できない
▲マップの上の方がどうなっているのかはいつでも任意で確認できるゆえ、気が済むまでじっくり確認しよう
▲一番上がボスだ。ボスまでの道のりは10マス以上はあったかな。ちなみにダンジョンに挑むごとに配置はランダムっぽいな
▲メニュー→デッキ確認。これが戦闘で使うカードのデフォデッキだ。戦闘勝利の度に新たなカードを追加していける。ただ追加カードはダンジョンから出るとリセットされるため、毎回のプレイごとにどんなカードを追加していくはプレイヤー次第でありつつ、運にも左右される
最初は各マスでのイベントの意味がよくわからんゆえマップを確認してもピンとこないかもしれんが、なれてくると「レベルップ重視でいくからこのルートだな」「カード多めに取りたいからこのルートで行くか」といった様ななんとなくな道筋が見えるかと。まぁ各マスでの結果で臨機応変に行き先を変えるのも本作の醍醐味だと思うけども。本家同様、この時点でなかなかタクティカルなのだよなぁ。
戦闘では山札(デッキ)から毎ターン5枚カードがランダムで配布される。カードの左上の数字はコスト、画面中央に表示されている「3」の数字が主人公のマナで、マナが続く限りカードを消費して行動できる。画面右下、HP横の杖アイコンの数値が主人公の攻撃力、その下が防御力だ。
敵への与ダメージは攻撃力+カードの攻撃力、↑のマジックアローであれば魔力+3の威力で8のダメージを与えることができる。
▲このように。ちなみにカードを選んだ際に、予測与ダメ値が表示される。ダメージ計算にランダム性はないため、基本的にきっちりその通りになる
シールドを使うとシールドアイコンの数値分だけ被ダメを相殺できる。また敵の行動は予め「Next」で表示されているゆえ、その辺を考慮すれば効率よく戦うことができる。敵を1体倒して被ダメを抑えるか、はたまたシールド重視で慎重に進めるか。
▲最後のマナもシールドに使い、シールド12で敵の攻撃を完全に相殺できた。あ、ちなみに敵もシールドを使ってきて、めっちゃ固い奴もいる
とはいえ結局毎ターンランダム配布されるカードの運にもより、しかしてデッキ構築でそのランダム性の幅をある程度制御できるなど、遊〇王にも似たカードバトルの面白さがしっかり備わっているのが本作の醍醐味の一つだと思う。詳しくは後述するが、プレイの度に主人公のクラスを変更することも可能で、クラスによって入手できるカードも変わってくるしな。
▲デフォから持っている「淫気吸収」のカードは、マナを1上昇できるがLust(欲望値)が1上昇してしまう。Lustはいわゆる淫乱度みたいなもので、拠点に戻るとリセットされるが高くなるほどダンジョン攻略中のエロバリエーションが増えるかと
▲戦闘に勝利すると新たなカードゲット、必ず1Lvアップ(基本的にHPが1上昇するのみ)、お金を獲得できる。確率でアイテムドロップすることもある
▲カード入手は3種から1種を選ぶ。カードの効果は最低限の説明でちょっとわかりづらいが、メニュ→ヘルプで用語解説されている
戦闘でのカードは基本的には使用すると無くなり(カード墓地へ移動)、ターン終了後に残っていたカードも基本的には墓地へ移動する。ターンが進んで山札がなくなった場合、改めて墓地から山札が復活する。ただ一部カードは使用すると消失(その戦闘中のみ山札から消える)したり、ターン終了しても次のターンに残るカードなどもある。その辺もカードの説明に書いてある。↑の[消失(使用後)]は、使用すると墓地に移動せずその戦闘中はもう使えなくなるよ、というカード。
▲先に進もう。現在地は左下のマス、次はHイベントのマスと戦闘マスに進めるが、まぁHイベントだろ!
▲エロイベをこなすことでLustが上昇し、更にアイテムも入手したり、能力値が上昇したりもするゆえ、決して攻略に役立たないマスではない。マスをかけるしな。体験版ではイマイチわからなかったが、おそらく製品版でのHイベントはLust値で発生するイベントもあるんじゃなかろうか
▲彼は透明化の魔術に特化した者。どうやら毎年美少女受験者のパンツを覗きに来ているようだ。ト〇パか…?
▲普通のイベントマスでは、かなりバリエーション豊富なイベントあり
▲宝箱マスでは3種のアイテムから1つを選択して入手。ちなみに「氷結晶」はバフ効果で、戦闘で毎ターン終了時に敵に一定のダメを与える
▲入手した装備はメニューで装備しよう。アイテム使用もメニューから
▲キャンプでは「休憩」で一定のHPを回復する(40%)か、「気合を入れる」で攻撃力または防御力のどちらかをアップ、または「瞑想」でデッキからいらないカードを除去したり。キャンプがあれば選んでいきたいが、しかし戦わねば強くなれずなかなか悩ましい
▲通常イベントマスで、お金と引き換えにカードを強化するイベント
▲さぁさぁ、いろんなカードが揃ってきましたよ。まぁ初見はどのカードがどれくらい有効なのかがわからんゆえ、回数をこなしてためしていくしかない。マジックアロー(無属性)をメインに使うなら「シューターズゲイン」は是非欲しいか。ちなみにカードの色は属性、ピンクは「性属性」、緑は「風属性」、グレーは「無属性」
ちなみに本作の属性は弱点や得意などの要素などは無い。炎は攻撃力に優れ、風はマナコスト低め、性属性はLust影響が大きいカードだ。
▲ボスまで辿り着いた。最初の階層とはいえ初見で行けたゆえ、まぁエロゲナイズされた難易度じゃないかね
▲しかしボスが強かった!真ん中のやつがボス、左右の盗賊はバフ「パワーアップ」攻撃力高いわ、倒しても数ターン後にボスが復活させるわ。できるだけ被ダメを抑えつつボスにダメージを与えていきたいが。このターン、シールドカードがない
▲その結果1Tだけでこの被ダメ。序盤では戦闘中に回復はほぼできないため、結構ヤバい
▲お!ウエポンマスター、キター!これコスト1で使うと次のターンでコスト0の攻撃カードが3枚配布されるんだぜぇ
▲このターンは配布カードに恵まれたな。シールドを張りつつ、ワイルドファイア(使うたびに威力が上昇するため、長期戦に向いたカード)を使う
▲しかしシールドが足りずまたもや結構な被ダメを受けてしまう。本作ではバフ、デバフ効果の種類も多く、且つ段階(数字)が進むほど効果が大きくなる。この時点で出血、シールドダウンのデバフを受けてるな。出血は被ダメアップ、シールドダウンは以降シールドを使っても数字分マイナスされる
▲前のターンで使ったウエポンマスターの効果で、コスト0のウィンドカッター、ウィンドナイフが配布され、コストゼロで攻撃!まぁ威力は低めだけども、コスト0カードはやはり強めだと思う
▲転倒や拘束などをされた場合、復帰カードが配布され、使えばマナも消費するし配布カードも1枚分減るしでよろしくない。さっさと復帰しよう。復帰するまで何ターンもかかる状態異常もある
▲戦闘中でもXキーを押すとアイテムを使用したり山札、墓地を確認したりも
▲勝利するとこんな感じ。ボス戦では「相手を犯す」というコマンドが…
▲ボス撃破で得られるカードはやはりそれなりにレアリティが高い。製品版ではこのまま次の階層に進むことができるだろう。体験版では拠点に強制的に戻る
本作ではボスに勝っても負けても別々のエロシーンが用意されているのも特徴だろう。まずは勝利した場合のエロシーン。
▲この先の情報を教えてください、そうしたらおま〇こ舐めてもいいですよ、と。主人公は盗賊の頭領がドMだと見切ってこう提案している
▲やはりドMでした。勝利した場合はこのような女性上位なエロシーン。まぁソフトエロの部類かね。Hイベントマスよりは尺が長い(簡易アニメ)
▲ボス戦で敗北した場合。監禁生活の中で主人公がその強さと淫乱さで盗賊団のボスに成りあがり、部下たちと元ボスから搾りとる輪姦エロシーン(簡易アニメ)。ただこの後GAMEOVERになる。その後主人公の姿を見た者はいない…という、後味が悪くないIfなBADEND
アーティファクト(AF)について。AFは階層クリア時以外の冒険中にも入手する可能性があり、ただ拠点に戻ると全てロスト、カードと同じような類だ。パッシブスキル的な要素かね。入手することで主人公にメリットがあるが。
このように一長一短ある物も多い。中にはメリットはあるものの、戦闘中にお邪魔カードが配布される物なども。カード同様、よく考えて習得していくべし。
▲敗北、または諦めるとこの演出後に拠点画面へ。体験版ではボス勝利後もこれになり拠点へ
▲今回のリザルト画面。獲得プラーナはどうすれば増えるのかよくわからんかった
▲拠点では獲得したプラーナで能力値を底上げしたりパッシブスキルを習得したり
▲持ち帰ったアイテムを倉庫で管理したり。ちなみに倉庫のアイテムをダンジョンに持ち込むにはプラーナで「武器持ち込み」などのスキルを習得する必要がある
持ち帰ったプラーナを消費して主人公の能力を底上げしたり、パッシブスキルを習得したりできる。マナ上限を増やしたり、毎ターンのカード配布数を増やしたり。まぁアイテムや装備品を持ち帰れることも成長要素と言えるか。
また、冒険を進めるほどに新たなクラスにチェンジできるようになる。当初は無属性のカードが追加されやすい「マジックユーザー」、次に入手できるのは「フレアウィッチ」で冒険中炎属性のカードを入手しやすくなる。その後は「クリオマンサー(氷)」、「シルフィード(風)」、最後に性属性「ミストレス」。
▲クリオマンサー(氷)でプレイすると、氷属性のカードを入手しやすい
後に追加されるクラスほど強いというわけではなく、クラスの選択は挑む階層の特徴やプレイヤーの好みにで選んでいいかと。冒険中に習得できるカードが偏るということは特性もかなり変わる、個人的には手数が多くなりやすいシルフィードが好みだったかなぁ。コスト0のカードが多いしな。その対極が「フレアウィッチ」かね、全体攻撃など火力が高いがコストが高めだ。そうそう、紹介しきれなかったが「尿意」要素もあって50以上になるとおしっこできるぞ。
という感じのカードバトルなノンフィールドローグライトRPGだ。カードバトルとかイマイチなぁ、と思っている紳士よ、まぁ騙されたと思って一度体験版遊んでみてたもれ。オモロイから!余談だが、「さーくるてくあ」さんのキャラもゲスト出演(?)してるらしいぞ。
夢子「お取り扱いサイト様です」
DLsite 2,100円(税抜)
FANZA 2,100円(税抜)
HBOX.JP(Android,ios版) 2,100円(税抜)
ローグライトカードバトルRPG
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