FalseMyth~謀欲のサクリファイス 不志陀羅亭

RPG

FalseMyth~謀欲のサクリファイス~
男(元女)主人公 ウディタ製 バランス型 やり応え

FalseMyth~謀欲のサクリファイス 感想・レビュー

ライラン領にやってきた流浪の女戦士・ルージュが領主・リタを助けたことで、ライランを支配しようとする者達の陰謀に巻き込まれていくウディタ製RPG。立ち絵以外のイラストやCGはないが、エロ含めた全イベントが過去作同様ドットアニメシアター。描きこまれた大きめドットアニメーションでイベントが進行、カードによるダンジョン探索や戦闘もバランス含めブラボー級のデキである。クオリティが高いだろうなぁとは思っていたが、いざ遊んでみると予想以上に作り込まれた骨太ベースに華やかなドット演出の相乗効果でオモエロさに脱帽だ。
【体験版評価】9.3/10点 (面白さ10 システム9 没入感9 エロス9)

体験版もかなりのボリュームがあり、我輩は全イベントとダンジョンや釣りを堪能して7時間近く遊ばせてもらった。本作のヒロインは3人(ある意味主人公もヒロインで4人?)、体験版でのエロはリタが中心だが、大変イイモノでござった。不志陀羅亭さん、何気に本格RPGは本作が初なのに戦闘もダンジョン探索もめちゃめちゃ仕上がっている。テストプレイにも時間をかけたのだろうことが窺える。

酔いつぶれたババア介抱を怪しまれるルージュ
▲オープニング。酒場で酔いつぶれたババアを家まで送る途中、リタ率いる警邏中のライラン騎士団に怪しまれる。

リタと戦闘
▲やむなくリタと戦闘。主人公・ルージュは軽業師のような身のこなしからの攻撃を得意とする。

見目麗しくもチ〇ポが生えた主人公・ルージュ

制作中のCi-enで逐一拝見させてもらった限り「このルージュって主人公、男の娘にしてはやけに仕草や言動が女っぽいな?」と常々思っていた。前作の主人公も見た目がナヨナヨしたショタだったが、今作の主人公はそれを通り越し色っペー。まぁ流れ的にはそういう主人公もありえるか、と思いつつ遊んでみたらば。ルージュは元々女性であり、リタを庇った際に男体化してしまうのだった。よくある女体化TSの逆。

不審者を単身で追ったリタのピンチ
▲騎士団と共に不審者を追っていたリタはバテてヘバる団員達に気付かずいつの間にか一人、追いつめたつもりが1VS2でピンチ。きゃつらの狙いはリタに薬を打ち誘拐することだった。

リタを庇うルージュ
▲放たれた凶刃からリタを庇うルージュ。この刃を受けたことで男性化してしまう。ちなみにここまでに短いダンジョンや戦闘があり、都度ショートでわかりやすいチュートリアルを挟むもののテンポはすこぶるよくグイグイ惹きこまれる展開だ。

道理で色っペー訳だ!と合点がいくと共に、我輩の主人公を見る目がエロくなった瞬間でもあった。元女性が見た目そのままに男性化、「これまで何とも思わなかった女性の身体に目がいってしまう」「女性に密着されると勃起しちゃう」「男性の快楽に慣れてないから早漏・無節操」など、ルージュが男としての本能や快楽をヒロイン達とのエロで開花させていくTSモノでもあるのだ。個人的には男→女化よりこっちの方が中身が女だけにコウフンした!(性癖の暴露

クロナに確認される
▲気を失い一夜明け、目覚めるとそこはリタの部屋。様子を見に来たクロナ(リタのママン)に、「ウチは女性だよ!」といいはるルージュが股間を確認されるシーン。生えてるなw えぇ、えぇ、このまま射精ちゃいます。

リタの決めポーズ
▲コレがリタの正義の決めポーズ。リタは正義に傾倒した性格、平和な日常を謳歌するライランではその性格ゆえに人気者なのだが、非日常や搦め手になれておらず、後先考えずに正義に固執する余り、ゆくゆくはルージュを危機に晒すことになる。

基本の流れ

リタが自費をはたいて作った「ジャスティスギルド」を拠点として、ライランの街内で発生する様々なサブイベントをこなしていくと出現する「メインイベント」を見るとストーリーが進む。

ジャスティスギルド発足
▲ルージュの戦闘力と行動力に感銘を受けたリタは騎士団を解散、ジャスティスギルドを発足しルージュを師と仰ぎしばらくは二人で活動していくことになる。

いつでもヒロイン呼び出し
▲以降、Cキー押しでいつでもヒロインを呼び出して一緒に行動することが可能。ハートの数値が好感度レベル。これが上がるほど親密になりエロ内容が増えつつ「いつでも」且つ「場所を問わず」エロ可能になっていくのが本作のウリの1つ。

活気溢れるライラン
▲めっちゃ描きこまれた立体っぽい美麗2Dマップ。NPCにも細かい動きがあって活気を感じる。

本作には時間要素があり、移動やイベント、ダンジョン探索等右上に表示されている時間ゲージが減少、赤部分のみになると夜となりほとんどの行動ができなくなる。拠点で寝ることで次の日へ。特に日数制限はないゆえ、イベントをこなさずダンジョンに潜ったり、ミニゲームや釣り等でヒロインの好感度をあげてエロイベントを優先して見ていくこともできる。特に釣りは時間を消費しない(SP消費)ため、夜になったら釣りをするのもいいだろう。夜しか釣れないエモノもいるし。

フィッシュオン!
▲水場では釣りが可能。竿とエサを買って釣った魚はお金に。HITしたらゲージの赤い部分で決定キー。手強い魚ほど精度を求められる。

マップを見てイベントをチェック
▲ライランはいくつかの小区画で構成されている。拝見可能なイベントはVキーでこのマップを開きチェックしよう。行きたい場所を選択するとファストトラベル可。

主人公やヒロインを強化したいなら、ストーリーとは関係ない拠点地下ダンジョンに潜るといいだろう。レベル要素のない本作だが、ダンジョンで装備品を入手しての強化、またヒロインと一緒に戦い好感度をあげることでヒロイン自身の強化と主人公のSP(ダンジョン内での行動力)上限を強化可能だ。

その他、1日1回無料で遊べる遊技場でのミニゲーム(ヒロインと一緒で好感度上昇)や、カジノ、お金を得られる酒場でのバイトなどやれることが多く、戦闘等も含めると覚えるべき要素は多い。が、前述の通り都度テンポを損なわない程度の小出しチュートリアルが挟まれ、少しずつ学習→即実践の流れで身に付き大変遊びやすいことに感銘を受ける。ほんとこういうところ大事。

キナ臭くなっていくライラン
▲メインストーリーを進めていくと、隣国の領主が法王を伴いライランに訪れる。ライランは同領内のスラムを統治している「アルガント」と不可侵を結び平穏を取り戻したばかりなのに「ヤクザ共を排斥せよ」と。領主としては若すぎるリタに代わりクロナが応対するものの、相手は法王の威光を笠に、ライランは苦境に立たされていく。法王はゲイです。

ちなみに遊んでみてもっとも驚いたのはサブイベントの数の多さ!消化すればするほど次から次へと湧いてきて、しかもそれら全てがドットアニメシアター演出で見ていて飽きず、込められた熱量どんだけーー!と。

オープニングではその場その場のことしか語られないが、イベント群を見ていくことで、ルージュやリタなどのメインキャラの背景・過去は元より、多数登場する各キャラの立ち位置やライランの置かれている状況などがインプットされていき「既に風呂敷は拡がっていたのだ」とわかるだろう。

前作ヒロイン・ルドゥ
▲前作から「ルドゥ」も登場。一連のイベント後ライランでお店を開き、頻繁に世話になる。

ダンジョンと戦闘仕様 カードの使い方が悩ましい

皆勤賞のセバスチャン
▲拠点地下にあるダンジョンに初めて入ると先客が。次元を跨ぎ様々な世界でアコギに稼ぐ商人・セバスチャンだっ!不志陀羅亭作品ではお馴染みのキャラ。

やはりいたか、セバスチャン!地下ダンジョン探索前に、リネル(青いクリスタルっぽいの)と交換でアイテムを入手したり、お金(R)でダンジョン探索用便利アイテムをレンタル(1回の探索のみ有効)したり、探索後に装備品を鑑定してもらったり(冒険P消費)。またセバスチャンに援護を頼むと、地下ダンジョン探索に限りイージモード(セバスチャンが先制攻撃する)となる。

フリーダンジョン

本作のダンジョンはスゴロクの様なマス仕様、画面下に表示される「所持カード」を選択して進む。選んだカード左上の数値の分だけマスを進め、1回移動する毎に「SP」を消費、SPがゼロになると移動で大ダメージ、HPゼロで拠点に戻されるゆえSPが尽きる前にゴールに辿りつこう。

スゴロクの様なダンジョン
▲カード選択待機中もアニメーション。リタ可愛いわぁ

またカード右上に表示されているアイコン類、1番左のカードの黒く細長いやつは宝箱マスに止まった際に開けることができる「キーピック」、左から2番目のカードの「虫眼鏡」はトラップマスに止まった際に回避、3番目の「ハート」は移動後にHPを回復などの効果がある。

カード真ん中に描かれている剣や盾は、戦闘で使う際の「攻撃種類」を表している。戦闘では主人公がメインでヒロインはサポート役となる。

敵シンボルマスでエンカウント
▲敵シンボルマスに止まるとエンカウント

戦闘開始時に確率でバフスキル
▲戦闘開始時、確率でパートナーヒロインがスキルを発動。リタの「正義の盾」は一度だけ主人公への被ダメを無効化する。

カードを選択
▲1T毎に3枚のカードを選んで決定。↓キーでカードを消費せず防御も可。

本作の戦闘は1Tで3枚のカードを選択、1回の行動毎に相手のカードと比較して勝敗が決まり、相手のカードに勝てば攻撃、負ければ攻撃されて被ダメ、それが×3で1T。つまり3枚全て相手のカードに勝てば被ダメなしで3回攻撃。

各カードの勝敗は「攻撃種類」による3竦みで決まる。「通常攻撃」(剣のカード)は上段→中段→下段→上段の関係。この3竦みの上に更に3竦みが存在し、「通常攻撃」→「カウンター」(盾のカード)→「必殺攻撃」(赤紫の剣カード)→「通常攻撃」となっている。同じカードなら単純に数字が大きい方が勝つ。

敵の必殺技
▲敵の必殺技に対しカウンターでWIN ガードモーションから…


▲カウンターおらぁ! こちらが優勢なら最後にヒロインが追撃を加える。COMBO数が上がるほど与ダメ倍率上昇。被ダメで解除。

基本的に晒された敵のカードを見てカードを選択できるため、後出しのこちらが有利なのだが。相手が強敵の場合、具体的には「見切り率」が100%でない場合、相手のカードが見切り率に応じて「?」になることも多々ある。

強敵は見切り率が低くなる
▲真ん中に表示されている目の様なアイコンの横に65%と。

65%、これが見切り率で、数値の分だけ相手のカードが「?」となって伏せられる。カードが何かわからないと確実には勝てない。そんな時は画面左上に表示されている「敵の総手札」を確認してみよう。

総手札を確認すれば?カードがわかることも

伏せられているカードの数値は「1」、相手の総手札4枚の内、1のカードは必殺技1カードのみ。つまり「?」カードは必殺技1カードだとわかる。ただし相手の総手札が多かったり、運悪く「1」のカードばかりだったりすると候補を絞りきれなかったりがいい塩梅なのだ。

移動でも戦闘でも使ったカードはランダムで補充される仕様だが、戦闘で勝つことばかりを意識してカードを消費していくと移動時に「適切なカードが手持ちにない!」ということになりかねない。主人公達の強化という意味では、もれなく未鑑定装備品が入っている宝箱はできるだけ回収したいし、「SP回復マス」はきっちり止まりたいところ。その為にはキーピックカードが必要であるし、そのマスに止まる為の数字カードも必要になる。

要は「戦闘はキーピックカードを温存しておきたい」とか「2マス先に宝箱があったな、「2」のカードを1枚温存して戦わないと」など、欲が出るほど戦闘になんとなく縛りが発生するのだ。このバランスが見事というほかなく「手持ちのカードでどれを使うのがベストか」をあれこれ考えるのがすげぇ楽しい。

すべて鑑定できなかった
▲クリア後の鑑定では鑑定数が増えるほどいい装備品が出る「ボーナス連鎖」が発生。5個まで鑑定したが、残りは冒険ポイントが足りず破棄orz お金もかかるのだよなぁ。

ただまぁ、クリア後の装備品の鑑定では「冒険ポイント」(戦闘等で入手)が必要で、全ての宝箱を回収しても結局全部は鑑定できなかった、となりがち。ほどほどに宝箱を回収しつつ、冒険ポイント稼ぐさじ加減が自分なりにわかってくると更に面白くなってくる。戦闘で得られる冒険ポイントは「クールにカッコよく」勝利するほど多く得られるぞ。

手持ちカードの多さは「敏捷」次第

手持ちカードの多さは主人公の「敏捷」が高い程増える。逆に攻撃力や防御重視で敏捷が下がる装備なら手持ちカードは減るものの、少ない手数で戦闘をこなせるだろう。プレイヤーごとのプレイスタイルということになるが、個人的には手持ちカードは多いに越したこたぁないなと。

好感度上昇で次々とエロ解禁

好感度が上がるとエッチイベント出現
▲好感度があがるごとにエッチイベントシンボルが出現。


▲リタに稽古をつけたあと、「汗かいちゃったね」とお風呂をせまる師匠

お風呂イベント
▲お風呂イベント。ドットアニメーション。

以降いつでも
▲以降リタと行動中、拠点にいる場合に限りいつでもお風呂エッチが可能になる。

任意でエッチ
▲一緒にいる状態でCキーでコマンドを呼び出し、エッチしたい♪を選択すると

ヒロインをいじりつつ移動可能
▲ヒロインをいじりながら移動できる。当初は拠点内でしかエロ不可だが、好感度が上がるほど他の場所でもエロできるように!見つかっちゃうかもしれない外で青姦等も可能だ。

好感度は一緒に行動している状態での戦闘や釣り、などほとんどの行動でごんごんあげられる故、ストーリーは二の次で好感度をあげエロ重視プレイも一興だろう。リタだけでもイチャコラエロイベントが相当数あり、それが3人分もあるのだよなぁ。

ヒロインの一人・ミリア
▲ヒロインの1人、ミリア。リタの学生時代の同級生で極度の男性恐怖症。

総合的に

RPGとしてクソ楽しくやり込み要素もたっぷりと「ドットアニメエロじゃ捗らない」という紳士でなければ控えめにいって名作。イベント中の各キャラのリアクションなども多く見ていてホント楽しい。紹介したい要素が多過ぎて長文になってしもた。ここまでお付き合い頂きありがとう。

<追記>
Ver1.4にて、条件を満たすことでサブヒロイン「ナギ」をメインヒロインの様に一緒に連れまわせるようになったぞ。彼女についてもう少し詳しく知ることができるイベントもあり。詳しくは不志陀羅亭さんのCi-enにて。

夢子「お取扱いサイト様です」
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