戦乱のヘキサ 池袋DPC オムニバス戦火RPG 1,700円(税抜)
【基本情報】男・女主人公 ツクールVX製 バランス型 難易度:普通
【体験版評価】9.0/10点 (面白さ9 システム9 没入感9 エロス9)
【ゲーム情報】シンボルエンカウント ターン制コマンドバトル 1or複数vs1or複数
レベル:そこそこ上がりやすい ザコ戦:2~3T 敵シンボル:シナリオ毎に異なる
逃走コマンド素早さ依存 タルやタンスアイテム無し Shiftダッシュ バックログ:無
メッセスキップ:Ctrl ウィンドウ消去:Sキー セーブはいつでも
戦闘DEエロ:無 エロステ:無 UI独創性:普通 バトル独創性:やや高い
■INDEX
ノード王国と帝国との戦乱を6人の人物の立場で描く戦火RPG
本作は池袋DPCさんが長い年月をかけて構築してきた世界観、その中のイチ史実をエロゲ化した作品である。サークルさん用語で言えば「グラッセン戦役」内のエピソード。
アルディア歴3809年 グラッセン帝国はノード王国を武力制圧、占領下に置く。
この史実に向かい、立場の異なる6人の主人公の物語を紐解いていくRPGである。DPCさん作品初見な紳士ならばHP上部の【WORLD】を見れば若干理解が深まるかもしれん。
ざっくり言えば6人の主人公のオムニバスRPGである。それぞれのエピソードにボリュームあり(チャプター10迄)やり込み度も高く、エロは基本100枚以上。主人公毎に異なるストーリーが展開するロマサガを彷彿とさせるものの、それぞれのシナリオは時系列的に重なりつつもシナリオは完全に別個、ただし行動次第で主人公同士が交錯するシーンが用意されている。主にエロで。
本作世界観は「グリューネワルト騎士団」「サプリーム・ソーサレス」といったDPCさんサイト読者参加型企画と過去作(ノード侵攻シリーズ等)を経て築きあげられ、ナローバンド時代特にお世話になった我輩としては非常に感慨深い作品である。
フルカラー、モノクロで描かれた容赦ない陵辱CGはとてもイイモノで、本作ではそのテイストが150%(我輩比)発揮されている。DPCさんと言えば「戦う女を蹂躙」であり、戦火という弱肉強食ルールで蹂躙される女と蹂躙する男!濡れるっっっ!
「戦乱のヘキサ」体験版では
体験版では帝国の一兵卒「ギア(男性)」編とノードの一兵卒「レダ(女性)」編を選択可能でそれぞれのチャプター2まで遊べる。ストーリー上はほんの序盤だが、強さを引き継いで再プレイ可能で、延々とLVUPを重ね強くなれる。格上の敵「騎士」や「ネームド傭兵」などを倒す、全てのエロを回収するなどまでやりこむと3時間位は遊んじゃうのである。また、レダ編を遊んでからギア編を遊ぶと、チャプター1でレダを…
▲酒場の吟遊詩人・ロワークから各主人公物語へ 敗北やアイテム使用でここに戻る
▲6人の主人公から任意で選択してプレイ まずはギアかレダがオススメ
各主人公のシナリオ
ゲームを開始すると正体不明のローブ姿の人物を操作することになる。酒場に入り吟遊詩人・ロワークに話しかけると6人の唄の内誰の唄を聴く?と。製品版ではどのキャラからでも始めることができるが、それぞれのキャラのシナリオや特徴は以下。
・ギア編 タイプ:兵士 自陣で休むとチャプター進行
どれだけ敵兵を倒しても戦況には全く影響しない帝国側の一兵士。もっぱら戦闘決着後の自陣(リザルトフィールド)で捕えた女兵士たちを仲間達と共に陵辱するのがメイン。しかしどんな陵辱シーンを拝見できるかはギアの活躍にかかっており、プレイヤーによっては最も猛る展開かも。進め方次第では味方の凄腕傭兵の秘密を暴いて追いつめ、エロに持ちこんだり。最前線で戦う末端兵士故に戦場で生き延びること、
その結果としてのエロスが味わえる。敗北は即GAMEOVER。
・レダ編 タイプ:兵士 自陣で休むとチャプター進行
ノード王国の一兵士。戦場に出て敵(帝国兵)と戦い、立場が逆になっただけでシステムは概ねギア編と同じだが、敵を倒すほどに「戦功」を積み、軍での階級を上げていけば参加可能な戦場が増える。敗北で帝国兵に囚われ陵辱シーン、GAMEOVER。ただし特定の相手・状況により特殊イベントが発生する。
・山賊インゴ編 タイプ:放浪 アジトに戻るとチャプターが進む
帝国にもノードにも属さない山賊の頭領。本分は略奪であり、戦火の混乱下で自由に町や村などを襲撃、立ちはだかる女傭兵・女護衛などを倒して連れ帰れば陵辱。その後は売って金にしてもいいし奴隷として飼うのもいい。アジトに投資し大きくしていけば部下達パワーアップ。
・女剣士フェイ編 タイプ:放浪 各町や村で休むとチャプター進行
師の仇討ちの為各地を放浪する冒険者剣士。町や村で情報を集めたりクエストを請けたりが基本。最もRPGっぽいシナリオだが、本作ではポーションとか回復魔法とか即HP回復する様な手段はなく、寝る(休む)ことでHPを回復。敗北で陵辱イベント、クエストや敵毎にシーンは異なる。
・帝国将軍ボルデ編 タイプ:指揮官 チャプター進行フラグ不明
ノードへ侵攻する帝国全軍を指揮する将軍。指揮官タイプは基本的に砦・拠点単位での戦略戦闘になる様だが詳しくは不明。ボルデ編では侵攻戦で捕虜とした敵女将校を性的尋問し、情報を得ることで有利に進められる。自ら戦場に赴き戦う事も可能らしい。チャプター10迄に侵攻完了すれば帝国軍勝利に導ける様だ。
・王国騎士アーデルハイド編 タイプ:指揮官 チャプター進行フラグ不明
帝国の侵攻を迎撃するノード軍を指揮する将軍。チャプター10迄王都を護ればノード軍勝利。優秀な副官のアドバイス通りに進めればいい様だが、どうやら敵は帝国軍だけではない様で。敗北エロ以外にも彼女を取り巻く環境によりエロイベントが用意されている。
※蛇足 ノード兵は帝国に比べ女性の割合が多め、この戦争は帝国兵にとってはモチベ↑、逆にノードの男性兵にとっては…
男主人公は蹂躙する側、複数の女性キャラ陵辱エロを堪能できるシナリオ。女性主人公は、敗北で犯され、他女性キャラが犯される現場を見ることもあるだろう。
基本仕様 6人のシナリオ進行がそれぞれに若干影響
まず戦闘敗北=ゲームオーバー。女主人公の場合必ずエロを挟む。最初の酒場に戻り、同じ主人公で始めれば能力値等を引き継ぎチャプター1から再スタート。メニュー→アイテムから「唄を聴き終える」を選択した場合も酒場に戻るが、能力に加え進めたチャプターも引き継げる。
各キャラ全10チャプターをクリアすればそれぞれの顛末でのエンディングを迎える。確かにそれを見ることも一つの目的だが、全イベントを見ることでこの戦争の全貌を把握するのが本作最大の目的だろう。遊んでしまえばそれを目指さずにはいられない面白味がある。
↑は女主人公達のエロシーン回想画面。画面左のキャラが各女主人公で、上からレダ、フェイ、アーデルハイド。それぞれから横に伸びるマスの数だけ彼女達のエロがある。画面右上に表示されているのはギア、インゴ、ボルデ。彼らの位置と彼女らの位置が交錯するマスが主人公同士のエロシーンとなる。それぞれの主人公毎に1種ずつエロ絡みがあるワケだが、それぞれが絡むシーンを見るにはそれぞれの主人公で並行してチャプターを進める方が効率的かもしれない。
▲ギア編でレダとの絡みを見るのは簡単だが
▲ボルデ編ではレダ編を特定条件で進めないと絡めない
え?エロシーンこれだけしかないの?と思った紳士よ、安心めされい。エロ回想はもう1画面ある。
こっちは男主人公編で拝見できるエロシーンだ。たんまりある。女性モブ兵シーンが多い。
ギア編・レダ編 戦場描写がブラボー級
体験版で遊べるギア・レダ編を紹介。製品版を遊ぶにしても、まずは下っ端の苦労と最前線ならではの無法地帯っぷりを見てからの方が他キャラのシナリオを楽しめるかと。
末端兵士の2人は以下のサイクルの繰返しでチャプターが進む。
戦場(制限時間一杯まで戦う、生き残る)→リザルトフィールド(戦果・ご褒美)→自軍拠点(HP回復・準備・情報収集・イベント)→戦場…
戦い方も共通。戦場では戦闘終了まで時間を右上に表示、それまで生き残れ!数十の味方・敵シンボルがわちゃわちゃと忙しく動く。よくもまぁこれだけのNPCをこれだけ動かしたなぁと感心するばかりで、しかし我輩の低スペックノートでも全然重さは無い。流石VX製なのか、DPCさんの技術の賜物なのか。
▲敵兵と接触で戦闘画面に
▲魂の叫び!
▲女性兵を倒すと画面右上にカウント 倒しまくれ!(男性兵との違いを見極めよう)
戦場には兵士・傭兵・騎士の3兵種が存在する。兵士が一番弱く、傭兵はボチボチ(ネームド傭兵の強さは個別で異なる)、騎士はメチャクチャ強い。戦場に出ると回復手段は一切なく、格上の敵とエンカウントしてしまうと逃げるのも厳しい。デフォ状態のギア・レダは弱く1VS1で戦っていくのは効率が悪い。そこでだ。
▲隊列を組み戦う集団「コンバット」を探し加われ!
▲既に仲間はボロボロだったりもするが1人で戦うより断然効率がいい
戦場マップ上には「コンバット(集団戦)」を展開している場所が3か所あり、まずはそこで戦いレベリングするのが吉。コンバットに加わるとPT戦になり被弾率低下、味方は大概敵より素早く、強力なスキルを使えば1Tキルできたりも。コンバット3戦を消化したら、時間一杯まで女兵士か女傭兵あたりとの戦闘、経験値と女性兵カウントを稼ぐ。敗北しても能力を引き継ぐとはいえチャプター1からになる故、セーブは細目に。誤って騎士やネームド傭兵と戦闘してしまうとキツイ。彼女らと戦うのは充分な実力を付けてから。
戦場各所にあるキラキラポイントでは戦闘が終わるまで身を潜めることもできる。見つかることもあるっぽいが… ぶっちゃけ、静止していれば敵から接触戦闘になることは無い故、厳しくなったら時間まで静かに待つのもいい。
ギア・レダの違いはその後。ギア編では戦場で倒した女性兵の数だけ、リザルトフィールド上で輪姦陵辱パーリーになる。しかも各兵種ごとに複数のキャラのシーンがある。
▲モブ女兵士だけでキャラ数種×色差分 この他モブ傭兵・モブ騎士も
また女性兵種のどれかを4人以上倒していると、リザルトフィールド奥で乱交パーリー。
▲スキップ可能かどうかで一度見たシーンかを判別できる
▲女兵士×8だとこんなことに
この他、自軍拠点→戦場でフラグを立てたりして拝見できるエロイベントもある。チャプター2まででこれだ、まだまだあるだろう。
▲リザルトフィールドで味方の優男凄腕傭兵・ラルクの後を付いていくと…
レダ編ではリザルトフィールドでのエロは無いが、各種イベントが起きる。その情報を頼りに他女性兵のエロを見たり、レダ自身が敗北でエロい目にあったりネームド傭兵に狙われたり。女をお持ち帰りしてヒャッハーなギア編とは異なる展開が楽しめる。
体験版総合的に
サークルさんは「短編RPG6本のオムニバス」と作品紹介に書かれており、概ねその通りではあるが、各シナリオはやり込み含めボリュームがあり随所で他主人公の影響を感じる。主人公毎に複数のエンディングが用意され、エロもハンパねぇ数でコンプリートまでじっくり楽しめそうだ。
同人RPGで局地的な戦火RPGはあったが、これほど風呂敷を拡げた作品は珍しく、且つオムニバス形式は他にない発想。熟成された世界観とも相まって時間を忘れ没頭してしまった。DPCさんが描写したかった表現がRPGという媒体でバクハツした様な印象。
ポーション等で即傷が回復するなんてことは戦場の生々しさを表現する本作では有り得ない。ただやっぱりそこはエロRPGだからと「寝れば全回復」なところは妥協点、だろうか?回復しないとゲームとしては困っちゃうしな。
久々に長ぇ!
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