SEQUEL awake リーフジオメトリ
【基本情報】男主人公(名前変更可) ツクールVXAce製 ゲーム性重視 難易度:やり応え
【体験版評価】9.3/10点 (面白さ10 システム10 没入感9 エロス8)
【ゲーム情報】シンボルエンカウント ターン制コマンドバトル 複数vs複数
レベルアップ:それなり・HPMP全快 ザコ戦:1~3T 敵シンボル:追尾型で遅い
超高速戦闘可 逃走:逃げやすい キラキラやタンスにアイテムあり ダッシュ:デフォ
バックログ:あり メッセスキップ:あり ウィンドゥ消去:あり 画面スクロールあり
セーブはいつでも 戦闘DEエロ:なし エロステ:なし UI独創性:高い 戦闘独創性:やや高
■INDEX
エロ同人ゲームで何がおすすめ?と聞かれたら推す一本
冒頭。主人公がある決断を求められるシーンから始まる。いや、彼の意思はもう
決まっている。世界を救う覚悟を決め奥へと進むと、何者かの声が響く。
「思い残すことはありませんね?」「…では、貴方の存在を世界から抹消します」と。
残念ながら我輩、前作を遊ぼう遊ぼうと思いつつも結局遊べずじまいで本作を遊ぶことに
なったが、前作に関しては方々で情報を拝見しなんとなくどういう作品だったかは
知っている。本作主人公は前作の主人公と同一人物であり、前作同様記憶喪失の状態で
新たな仲間達と出会い新たな冒険譚を紡いでいく物語。仲間達に搾られつつ。
仲間になるヒロインが4人→8人に、プレイ時間は25時間程とボリューム大、
仲間キャラ増加に伴いスキルツリーによる育成はそのままにPT編成要素が加わった。
エロはストーリー上発生するシーンもあるが、メインは拠点での仲間達との交流に
よるもので、好感度や欲情度をあげるべし。前作同様全滅しても「夢オチ」展開で
拠点に戻される以外のデスペナ無し。ユーザビリティは諸手を挙げる程ブラボー級、
エロ同人ゲームにおける「遊べるRPG」として相当な水準にあり、コスパもバツグン。
▲まずは主人公の見た目と名前を決定する 主人公がプレイヤー投影タイプゆえにこういうのが嬉しい 名前はランダム可
▲世界を救う決心をした主人公はこのあと記憶を消される
「SEQUEL awake」体験版では
作品のプレイ感覚を掴めるとか以前に、相当なボリュームである。普通にプレイすれば
3時間強、我輩はウロウロして4時間強程。おそらく製品版25時間の1/4~1/5程度まで
遊べるんじゃなかろうか。エロは制限され4種程だ。体験版を遊べば製品版魅力の90%は
わかるし、自分に向いているかどうかは100%判断できる。先に言っておくと本作は
エロもたっぷりだが、ゲーム部分こそ本分であるかと。
難易度カジュアル・ノーマルの内、ノーマルで遊んだ感想だ。
▲この世界では男は貴重な存在 クルハはこんな性格で誤解されやすい
体験版範囲のあらすじと魅力的なキャラ
森で彷徨っていたところを「ダイア」と名乗るメカ使い魔みたいなヤツと遭遇、
2人で進むも魔物に襲われ危ないところをクルハ、シェーナが助けに入る。森奥の
彼女達の家(ここが本作の拠点となる)に保護されるところから物語は動き始める。
▲彼女達の家 ここが本作の拠点となる
▲その夜クルハに夜這いされる この世界の女性は精液からマナを摂取したがる
▲ダイアの修復の為ピリラに会いに行く
▲旅立つ前に拠点をじっくり探索してみよう
魔物の襲撃で主人公をかばい壊れてしまったダイアを修理すべく、
近くの村に住むドワーフ「ピリラ」に会いに行き、そこで「陰陽の徒」という組織の
情報を得、彼らに捕まるもなんだかんだあって陰陽の徒の「ナズナ」を仲間に。
この辺りの地を牛耳る吸血鬼の情報を得て、吸血鬼を倒す過程で獣人のレクを仲間に。
大雑把に体験版のあらすじを語るとこんな感じである。
▲序盤の敵はクルハで一撃
それぞれで採取やギミックが盛り込まれたダンジョン探索があり、街や村のNPCからは
ストーリーとは直接関係ない依頼も受けられるし、依頼クリアの為に寄り道的な
マップに向かえばそこには「ヌシ」と呼ばれる、これまた関係ない強敵が。
拠点に戻り採取で得た素材やヌシのドロップアイテムを合成すれば、攻略に役立つ
装備品やアイテムを入手できたり。
序盤様々な要素について都度短いチュートリアルが入り理解しやすく(情報が小出し)
プレイして行く内にメインストーリーとは別の直近の目標が次々と出てきて
ごんごん消化していくのが楽しい。そのうち、新しい街や村などに到着する度に
ここでどんな採取ができてどんな依頼や強敵が出て来るのか…とwktkする様になる。
本作では行く先々で様々な町や村があるが、それぞれで受けられる依頼の数が
丁度エェ。面倒と思う程ではなく少ないワケでもなく、その塩梅により
ホイホイと先へ進めたくなってしまう。無論ストーリー的な牽引力も十分。
▲!のNPCからサブの依頼を受けられる
▲ツボ等からもアイテムを得られる故ガンガン調べるべし
依頼に関しては世界観やキャラ同士の関係の補完も兼ねている為率先して攻略したく
なる。少なくともそれくらい本作のキャラ達は活き活きと魅力的で存在感が濃い。
彼女達の事を知れば知るほどもっと知りたくなるだろう。
登場キャラ数が多いにも関わらずそう思うのはセリフ回しの秀逸さと細かいところで
挟み込まれる会話の多さ(本作のテキスト数は同人でも屈指だと思われる)や、
ビジュアルは元より各キャラの戦術的個性など、多岐に起因する。
徐々に物語の風呂敷が拡がっていく展開は王道でありつつ、同人レベルを
超えた安定感すら感じ、キャラの描き方・絡ませ方のセンスに脱帽。
それがまずプレイヤーをグッと引き寄せ、作りこまれたゲーム性(特にバトルや育成)
という弐の太刀にヤラれ、落ち着いた頃に参の太刀「拠点での各ヒロインとの交流」で
ハマる。そんな恐ろしい三段オチ設計。
主人公はフィクサー?
本作の主人公は戦闘に参加しない。前作同様戦う力はないからだ。
ダイアも戦う力は無く、シェーナも序盤は戦いには参加しない。
4人もいて序盤の矢面に立つのはクルハのみである。おいおい、おまいら;
とはいえクルハは「手の付けられない暴力的な魔物女」として悪名を轟かせている様で。
主人公は喋らないタイプであり、話の斬りこみやまわしはクレハが担っている感があり、
たまに会話の途中で「我輩空気?」みたいに感じることもあったが、最終的な決断を
迫られるのはやっぱり主人公で、皆がこちらを向いて「どうする?」というシーンは
なんか嬉しい。フィクサー気分である。拠点では主人公を操作し、仲間達と交流を
深める他、採取した素材での合成も可能だ。採取や合成は主人公の唯一の役割でもある。
レベルデザインとユーザビリティの秀逸さ
我輩が本作を遊んでまず思ったことは「遊びやすい」ということだ。前述の通り
当初はクルハ1人が戦うことになるが、出現する敵は1体、しかも通常攻撃で一撃で
倒せる。この時点ではまだまだストーリー的な拡がりはなく、プレイヤー的には
「もっとこの世界のことを、ストーリーの続きを見たい」と思っている段であり
サクッと進める様なバランスにしてあるワケだ。と同時に、ザコ戦がどんな仕様で
ダンジョン探索がどんな塩梅なのかも体験でき、メインストーリーを進める上で
やきもきすることが無かった。
我輩、序盤から苦戦するような戦闘バランスも好きだが、「プレイヤーを世界観に
惹きこむ」という意味ではこのバランスは正しい。序盤セシルとカインでザコを1撃で
屠っていくFF4を思い出した。掴みの段階で戦闘を面倒にせず、ある程度ストーリーで
惹きこんでから戦闘難度を上げていくレベルデザイン。
実際ピリラを仲間にしてからは敵複数出現、一撃で倒せないことも多くなり、
工夫やスキルツリーでの育成の重要性に気付くことになる。
それとは別に、最初の森ダンジョンにおいて冒頭で主人公とダイアが出会った
場所に行くと、岩を転がしてショートカットできるとか、閃きが実益に繋がる様な
ギミックもあるのがニクイ。
また、本作では至る所に転送剣が存在し、触れれば全回復、且つ転送先として
登録される。転送剣間の移動は自由で、恒久アイテムでも各転送剣に移動可能。
かなり頻繁に用意されているが、「ここは正念場」的なイベント中は
設置されていなかったりと、設置有無でイベントの緩急を感じ取れる。
ダンジョンには「こっち側からじゃ開かない」扉が必ず設置してあり、
遠回りしてそこを開ければ転送剣で回復、ボスへのショートカットも可能になる。
ゲームとしては、4つのエリアを冒険していくことになるが、それぞれのエリアが
結構な数のダンジョンや町などで構成されており、ほぼ全てに転送剣が設置され細かい
移動が可能。高速戦闘も可能であるしUIも洗練され、細かいところで言えば決定音とか
キャンセル音などのSEもクールで心地いい。
▲zキー押しっぱで高速戦闘 ホントに早くダメ表示が画面上に残る
ちなみにオート戦闘ではAIによりスキルも使用するが、使って欲しくないスキルは
オート戦闘時のみOFFにできたり。修得スキルが増えて使わないスキルが邪魔だな
と感じたらスキルを別枠に「プール」しておくことも可能。プールスキルは戦闘中
使用できないが、メニュー画面でいつでも戻せる。また、Aキーでアイテム、
Sキーでスキル、Dキーで受注イベントなど、ショートカットキーがかなり便利。
ユーザビリティにぬかりなし。レベルアップでHP・SP全快、TPは蓄積型だ。
スキルツリーによる個性の変化
本作は基本的にレベルアップと装備品で強くなっていくが、レベルアップによる
スキルポイントでスキルツリーから任意でスキルを修得していく。
各キャラのスキルツリーの分岐点は多く、どう修得していくかで個性的な役割が
更に細かく変化していく。
クルハなら豊富な回復スキルを優先し硬めのヒーラー、攻撃スキルも使用できる
バランス型か、アタッカー。アイテム効果2倍、敵に気付かれないなどスカウトスキルも
伸ばせる。ヒーラーなら光魔法攻撃も火力になる。
ピリラはアタッカーかタンクか、PT全体防御系バフか自分バフか。
ナズナなら敵一体への火力を重視、全体攻撃重視、それとは別に物理か魔攻(炎)か。
万遍なくとっていくことでスペシャリストではなく万能な器用貧乏にもできる。
▲体験版最終PT 製品版では更に4人が仲間になる
どのキャラをどう成長させていくかが攻略の幅であり、成長のさせ方次第では
壁にぶち当たることもあるだろうが詰むことは無い。最終的に8人も仲間に
なるのだから、組み合わせや装備も工夫できるからだ。
そういう遊び方が好きな紳士向けでもあり、コンシューマーからのユーザーも
取り込める作品だと思う。
▲各地にいるメインストーリーとは関係ない「ヌシ」
▲時期尚早の段階で戦うとこうなる
ヌシ
各エリアには「ヌシ」と呼ばれる、遭遇した時点では倒せない強力な敵がいる。
ヌシは有用なドロップアイテムを確率で落とす故、倒せるレベルに
なったら素材集めで何度か挑戦することになるだろう。彼らが落とす素材でしか
合成できない装備品なども多数ある。こういう強敵の存在、いいよなぁ。
拠点でのエロ ゲーム部分とは完全に切り離されている
本作のエロはメインストーリー上で発生するものが一部あるが、ほとんどは
拠点での各キャラとの交流によるエロだ。
拠点戻ると、仲間ヒロイン達は自分の部屋など拠点内で思い思いに過ごしている。
彼女達と話したり、一緒の時間を過ごしたり、プレゼントをあげたりすることで
「好意度」が上昇、一定の好意度になる度にエロコマンドが開放される。
何をすれば好意度があがりやすいかはヒロインによる。
転送剣がある場所からならいつでも任意で拠点に戻ることができる故、ヒロイン達と
にゃんにゃんは基本的にいつでも。ただプレゼントは合成で作れるものが多く、素材は
物語を進めることで入手できる故、ある程度メインストーリーを進めたら
拠点でいろいろ試してみる、という感じになるだろう。サークルさんの作品紹介の通り、
ゲーム部分とエロ部分が分かれている仕様だ。
エロ傾向はもちろん女性上位、ラブイチャ搾られ系。1発では終わらん!終わらんよ!
体験版総合的に
ぶっちゃけ商業エロゲにも劣らないこのクオリティとボリュームで
1,400円とかコスパ良すぎ作品。コンシューマーRPGしか遊ばない紳士に
この作品を勧めて「エロ同人ゲームオモロイだろ!」とドヤ顔したい逸品。
DQやFFなどメジャータイトルに近いwktk感があるのだ、本作には。
ボリュームも相当なものゆえに「今日はどんな冒険にしようかな」という、何日かのプレイに
またがるプレイの途中に感じる自由さ、未知の場所へ赴くwktkを内包している。
そしてそれは長編シナリオを成立させる膨大なイベントの数を意味する。
ダンジョン探索やレベリングに時間を要することでプレイ時間が長くなるRPGではない。
ストーリーを進めるだけで25時間程度、だ。
撫子「こんな紳士におすすめかなぁ?」
女性上位 イチャラブ ロリ ケモミミ じっくり長く楽しめるRPG
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