ブルーメリアの海月亭 感想・レビュー

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ブルーメリアの海月亭(Laboratory) 体験版感想・攻略

レストラン・海月亭の経営者兼ウエイトレスのリーズが主人公、買収された海月亭を買い戻すべく料理人のマルと共に店を運営、1年以内に100万用意するのが目的のティラノスクリプト製の経営SLG。経営SLGではあるが、ゲームとしては毎日3枚配られる「料理カード」の内から1枚選んで8枚1組のデッキを組み、よりグレードの高いカードを組み込んでデッキを成長させていく(=売上が上がる)カードSLGという印象。各カードには様々な効果が付いており、他カードや客とのシナジーを狙ったデッキ構築をが面白く。予想の斜め右上を行く作品だった。エロに関しては営業を続けていけば発生、ただし毎日の家賃の支払いができなくなった時点でGAMEOVERだ。

Laboratoryさんといえば触手との共生が当たり前、本作もその世界観を継承している。

【体験版評価】8.3/10点 (面白さ8.5 システム8.5 没入感8 エロス8)

オープニング・導入

オープニングは営業(チュートリアル)を挟んで3日目まで続くが、ここではかなり端折って導入部だけを紹介。


▲一緒に住んでいる料理人(トリ)のマル


▲マルは小うるさい母親みたいなキャラ


▲セリフが進むたびにカット割りCGが埋まっていく演出。これはエロシーンでも使われておりなかなか見ない手法だなぁと


▲毎日料理人のマルと共に海月亭の営業をがんばっていたのだが


▲ある日、超人気レストラン「クジラの巣」のオーナー・コーラスが押しかけてきて


▲これからは観光客が増える見込み、クジラの巣2号店として営業するため海月亭を店舗オーナーから買い取ったと告げられる


▲主人公「いくらで買い取ったん、私が買い戻したる!」コーラス「100万や!うちの年商と同じや」


▲マル「100万くらい余裕やんなリーズ!」リーズ「1年で超えたるさかい、首洗ってまっとき!」


▲ガルデ「あねさんはあっしが説得しますんで、1年の猶予を認めやしょう」 ちなみにガルデはマルの妹で料理人、マルをライバル視している


▲初日に拾った触手(クラゲ?)のハピ。かわいい

という感じで、店舗を買い戻すため100万稼がねばならない。

基本的なゲームの進め方

1日は朝起床→営業準備パート→営業パート(朝・昼・夜)→料理カード1枚入手(デッキ管理)→家賃支払い→アランから買い物→夜のくつろぎ時間→就寝(体力回復)→朝起床…という流れ。文字に起こすとややこしいな。

毎日発生する家賃を支払えない(=売上げが足りない)とGAMEOVER、売上が良くなるように料理カードデッキを組み、家賃を払いながら100万貯めるのが目的。本作の1ヶ月は10日間、1~9日は営業、10日は休日になる。体験版は「はなの月」を経て「うみの月」の7日まで、実質16日間の営業だった。1年が何か月、何日あるのかは不明(サークルさん作品常連の紳士ならわかる…?)。

ストーリーやエロ等のイベントは営業を続けていけば発生、要するに家賃の支払いさえ滞らなければ自動で見ていくことになる。よって、プレイヤー介入要素はデッキの管理・育成と便利アイテムの購入(=経営パート)のみだ。

8枚1組のデッキ 客層や効果を考慮して構築せよ

まず営業パートの流れをざっと説明する。営業パートは朝・昼・夜の3つの時間帯に分かれている。


▲まずは朝の営業パート開始


▲「スピン」をクリックすると画面右上の「集客数」がプラスされ


▲その人数の客が来る。1度に捌ける客数は3人まで。客は店のメニューからランダムで注文


▲食べた感想(評価ptアップ)ののち


▲お金を支払い去っていく。これを繰り返し集客数が0になれば朝の営業は終了となる。集客数が10だった場合4回転する必要があるわけだ


▲朝営業が終わったゆえ続けて昼営業へ。スピンをクリックすると開始。 こんな感じで朝、昼、夜の営業をこなしていく

営業パートはこのように「スピン」を押す、あとは見てるだけ~、という実に簡単な作業なのだが、ちゃんと売上げを出すにはいろいろ理解・工夫する必要がある。

まず、来店する「客」について。客は以下の「客層プール」からランダムで選ばれる。

ニンゲン、ウミウシ、亜人、それぞれの種族には特徴がある。ニンゲンは「軽食」を注文した場合「追加注文」することがある。ウミウシは「和食」「魚料理」を注文した場合「主人公の体力を回復」してくれる。亜人は「肉料理」を注文した場合にめっちゃ追加注文してくれる、など。個体にもよるが種族ごとの効果はおおよそそんな感じだ。

こんな説明をされても「はぁ?」だろう。次にこちらを見てほしい。

こちらは現在の店のメニュー、冒頭で言うところの「料理カードデッキ」だ。客はこの中からランダムで注文、注文した料理の「販売価格」が売上げとなり資金に加算されていく。注目してほしいのはカードの「カテゴリ」と「効果」だ。

カテゴリについて。「軽食」「和食」「魚料理」「肉料理」の4種に分類されており、先ほどの客層の特徴はこれに対応している。例えば亜人の特徴は「肉料理を注文した場合N皿追加注文する」。つまり亜人が「すき焼き」を注文した場合、2,500円+追加(N皿×)2,500円を落としていくのだ。めっちゃ売り上げアップだ。


▲亜人さんから2,500円×2皿注文いただきました!儲かる!料理によっては×5皿追加注文なども

同様にウミウシは和食・魚料理を注文した場合主人公の体力を回復してくれるゆえ、沢山の客を捌く際に非常に有用。主人公の体力は客1人につき7消費、MAX100でも15人が限界だ。


▲ウミウシさんから???焼き(和食)注文いただきました!体力回復助かる!

ただし、先にも述べた通り来る客と注文はランダム。それぞれの効果を発動させやすくするなら肉料理、和食、魚料理が多くデッキに仕込みたいところ、だが。

無視できないのがカードの「効果」である。むしろこちらの影響の方がデカい。


▲カードには「効果」が付与されていることが多い

様々な種類があるが、カード効果で特に重要なのは「集客数」に関わる効果だろう。営業パートでの来客数はそれぞれの時間帯で「1人」がデフォ値。↑のうどんの効果を見ると「昼と夜の集客を1人増やす」、???焼きは「全時間帯の集客が1.5倍」、集客に関しては基本的に料理の効果でコントロールすることになる。多いに越したことはないが、多すぎると主人公の体力が尽きてその時点で営業終了~、となってしまう。集客コントロールは非常に大事。


▲昼、15人を捌く!にはウミウシによる回復がありがたや~。ちなみに↑ではアイテム「ビキニ」に着替えたことで全時間帯の集客効果が1.5倍になっている

集客以外にも、売上げ〇倍、接客体力を〇減少する、〇営業日ごとに料理ランクアップ、特定の料理がある場合価格アップ、などなど多様な効果が付いた料理カードがある。料理カード種類自体も相当多い。


▲カードは毎日営業終了後に3枚の提示(ランダム)され1枚選んでゲット。デッキはMAX8枚、ゲームが進むほどいいカードが出るようになり入れ替えて成長させていく。カードのレアリティ要素もあり


▲次いで賃料支払い。毎日1000ずつ加算されていく(ぼったくり


▲更にその後、商人アランからのアイテム購入画面。何が販売されるかはランダム、引き直し可。評価ptは営業していれば増えるが、客が好みの料理を注文すると増えやすいっぽい。早くいいカードを揃えるべく「レアレシピ本」を狙うのもいい


▲営業パート準備画面。前日夜に「バニー服」を購入、今日の売上1.5べーだぁ!マイクロビキニもそうだがコスを買う(効果は1日)と売上が跳ね上がる


▲客層プールは体験版範囲でもかなり増やせる。画面右上の「雑誌評価」が10ランク上がるごとに新たな客層が増え、雑誌評価は各時間帯売上が一定を超えると上昇

ランダムに来る客や集客などの要素に対し、どのようなシナジーを狙ってデッキを構築していくか、それが本作のミソで醍醐味だ。確率に左右されるものの組んだデッキが狙い通りの効果を発揮すると脳汁ぶしゃあああ!ん”ぎもぢぃぃ! アイテムも上手く使うべし。作業自体はシンプルだが思いのほか深いゲームだ。


▲集客・回復重視デッキ


▲ちょっと中途半端だが売上重視デッキ。本来はもっと肉料理を増やし肉追加コンボをガンガン狙いたい

最大の効果を上げるまでロードを繰り返すのも一つの遊び方かね。あと、最初から資金50万所持でまずGAMEOVRにならないであろう「ストーリーモード」、イベント類を全てカットし経営パートに集中できる「イベントスキップモード」も搭載。我輩、よりよいデッキを構築すべくイベントスキップモードで5週くらい遊んでしまい時間が溶けたorz

エロ含むイベントは自動発生

ちゃんと家賃を払って営業を続けていけばエロ含むイベントが発生していく。


▲巷を騒がせている痴漢・パンツ泥棒イベント3段階目


▲5段階目。ダイエットのため走る


▲6段階目


▲7段階目


▲8段階目。パンツくれたら帰るというなぞの触手

このイベントと連動してハピとのエロイベントも進む。


▲1段階目


▲3段階目


▲4段階目


▲5段階目


▲6段階目。ハピのおわさりで絶頂するも、主人公は性に疎いためお漏らしと勘違い

体験版ではこのあたり。この他だと


▲休日。アランとショッピング中


▲アランからもらったチケットでマッサージ屋

まだまだソフトな部類、サークルさんの傾向的に対人エロ本番はないと思うが、触手による孕ませはあるだろう。

最後に、画力もそうだがキャラの造形や設定に関して従来の作品より上手さが際立っていた気がした。ハピなどの触手達はいつも以上に通り可愛く、マルの造形やキャラなどはこれまで見られなかったものでは。愛着が沸くなぁ。
※追記 マルやハピなどのキャラデザは海天地氏が手掛け、他キャラもいぬすく氏などの他サークルさんが関わっているとか(Ci-en記事より)。

夢子「お取り扱いサイト様です」
DLsite 2,000円(税抜)

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