氷雪姫オフィーリアと堕落の都(D.R.)　感想・レビュー

氷雪姫オフィーリアと堕落の都(体験版)

帝都から来た魔術師オフィーリアが古代遺跡に逃げ込んだという「キマイラ」を追い、「堕落の都」にやってきたところから始まるノンフィールドなTRPG風・ゲームブック風なADVRPG。

まずは堕落の都を探索することになるのだが、堕落の都に向かうと早速門番とひと悶着、そこを突破すると乞食がいて無視するか近寄るかの選択…という感じでとにかくイベントの連続、都度選択肢が出てどれか選べ、という受動的なシステムでほんとTRPGやゲームブックっぽい。

選択肢によっては戦闘になったり幸運度判定になったり。HPやSPがゼロになると敗北エロられ、エロ中SPが尽きる前に幸運度判定で成功すると拠点に戻ることができる。堕落の都を最後まで探索し終わっても拠点に戻る。堕落の都での目的は「元帝国占術師を探しだす」ことで、それを達成しない限り何度も拠点に戻り再探索になる。

【体験版評価】8.3/10点 (面白さ8.5 システム8 没入感8.5 エロス8)

ローグライトな要素もあり、何度も堕落の都の探索にトライすることで各イベントの捌き方を覚えていく感じ。例えば最初の門番なら「身体検査(エロ)を許すとSPががっつり減らされるから賄賂3Gを渡すのもいい、ある程度強くなったら戦って経験値の肥やし」とか「乞食は弱い、倒して経験値の肥やし」などを学習していきつつ、お金を稼ぎ(戦闘でお金はもらえない、壁の穴の中に落ちているお金を拾う、肉を売るといったイベント)、装備を整える。堕落の都というだけあってイベントで出会う人物はクソみたいなやつが多く、油断するとヤラれる(物理的にも性的にも)ことが多いが、関わったり助けたりすることで次の探索で支援してくることもあり、どのイベントもとりあえず体当りしていくといいだろう。スルーしても結局見てい見ないことにはどんなイベントかわからんし。

▲堕落の都の入口の門番イベント。穏便に通るなら身体検査を受け入れるか3G渡すか。身体検査を受けると

▲こんな風に衆目の前で胸を揉まれ膣に指を突っ込まれいきなりSPがめっちゃ減らされる(本作のエロはほぼ立ち絵によるエロ)

▲分岐路イベント。左に行くと酒場、真ん中は装備品屋、右は花屋に。本作での探索マップはカードで描写され、真ん中の段が現在のイベント、上の段が次のイベントを表している(カードのアイコンや絵で次のイベントがわかる)。ちなみに装備や道具を使う、ダイス強化などは右下のアイコン類から任意で行える

レベルアップや装備を整えると戦闘でロールできるダイスを強化したり増やすことができて有利に戦えるようになる。戦闘ではデフォで8個のダイスを所持しており、それぞれ6面ダイスなのだが6面の内1面のみに剣のマークが付いている。こちらのターンでこれらのダイスを振るわけだが、剣のマークが出た数×1Pのダメージを相手に与えるシステム。つまり当初は1/6×8個で期待値は1.3P、運が良ければ2～4Pとかな。

▲最初の門番イベントで「拒絶」したら戦闘へ！

▲こちらのターン、ダイスロール！　結果剣マーク2つ

▲1×2=2Pのダメージを与えた!次の敵のターンでダイスドロー…の繰り返しでHPをゼロにすれば勝ちだ

でだ、レベルアップするとダイスの剣マークを1個増やすことができ、1個のダイスに最大3個の剣マークを刻むことができる。8個のダイスすべてに3個の剣マークを刻むことができれば、期待値は3/6×8で4Pとなる。

更に装備品でダイスを増やすことが可能、体験版では9個になり1個増えるだけで安心感がグッとあがる。序盤の敵は最弱の乞食で1/6ダイス×4個、やや強めの門番はダイス5個のうち1個は剣マーク2個付き、1個は戦闘エロ用(先述の立ち絵エロ)のダイス。ダイスの個数自体が序盤から主人公の方が有利でそうそう負けることはないが、あくまで確率ゆえ負けるときは負ける、このシステムが非常に面白いなぁと。一般的な1～6の数字が振られた6面ダイスロールと異なり独特。

また壁に空いた穴の向こうに金貨が、みたいなイベント(壁尻)では「幸運判定」のダイスロール(6面ダイスで1面にクローバーマーク)があり、こちらのダイスもレベルアップにより強化できるが、戦闘ダイス、幸運ダイスのどちらを強化していくかの選択も悩ましい。ちなみに壁尻イベントではランダムで金貨(G)を得られるが、幸運判定で2以上を出さないと犯されてSP大幅減少。

▲敗北エロ中に拠点に戻れるかどうかも幸運度ダイスによる判定に委ねることになる。エロられるごとにSP減少、尽きる前に幸運度判定で魔力を貯めろ！