魔王の末裔とフリーライフ 体験版感想・レビュー
ほむ、ほむ、これはなかなか面白いなぁ!勇者に討たれた魔王一族の末裔・マキナがヒロイン、彼女が住む深い森に迷い込み行き倒れた旅人の主人公は彼女に介抱され、その恩を返すべく荒れ放題の彼女の家周囲を開墾し野菜や花を栽培したりアイテムをクラフトしたり、アイテムを売ってお金にしたりそのお金で料理を買ってマキナと一緒にご飯して仲良くなったり。マキナは勇者の呪いによりこの森を出ることができず、いつか勇者一族が森を訪れもはや無力な魔王一族の末裔である自分の呪いを解いてくれるかもしれない、と淡い期待を抱きつつ生きてきたが、唯一の肉親だった祖母も1年前に亡くなり何のやる気も起きない状態になっている。セリフなし主人公=プレイヤーみたいな感じで、マキナと一緒に生活して彼女の元気を取り戻しつつ仲良くなろう、という箱庭系MV製SLGだ。
【体験版評価】7.8/10点 (面白さ8 システム8 没入感8 エロス7)
▲恩人のマキナはこの先の希望もなく無気力状態、これはなんとかせねば!と主人公が頑張るお話。基本はとにかく食事、料理そのものや材料を購入するのにお金が必要、お金を稼ぐ手段はいろいろある
ゲームの開始時、マキナの家の外はこんな状態だ。
こんな状態のマキナ邸周辺をこんな風に開墾していくゲーム、といえばわかりやすいだろうか。
まずは食料となる野菜を作るにしても家畜を飼うにしても開けた土地が必要だ。開墾するためのツールは予め所持しており、木を切るならオノ、石や岩を砕くにはハンマー、草を刈るなら剣、そして開けた土地を耕すならクワ(アイコン上はマトックっぽい)を使う。S・Dキーでツールを切り替え、Aキーで実行するのだ。開墾と共に木や石などの素材も入手でき、家の横の宝箱に素材を入れれば換金することもできるし、家の中では木を「木のタイル」などにクラフトも可能だ。木のタイルや石のタイルは換金もできるが任意の場所に敷くことができ、好きなようにマップを模様替えして楽しむ要素もある。
土地が開けてきて画面右下の水場に辿り着ければ釣り竿で釣りも可能になる。釣りはタイミングよくAキーを押すミニゲーム。また邪魔な木や石を取っ払っていくことで別マップにいくこともできるようなったり。
▲マキナ邸マップの左下を開墾していくと別マップへ。むむむ、ここはまた開墾に骨が折れそうなマップだな;
各種ツールを使うほどに画面左上「スタミナ」が消費され、ギリギリまで減るとツール使用不可となる。そうなったらマキナ邸ベッドで「寝る」を選択することで次の日となってある程度スタミナが回復する。マキナと食事していれば回復値が上昇するぞ。基本的には本作はマキナと食事して仲良くなっていくのが本質ゆえ、食事を絶やさないためにも栽培は積極的に行っていきたいところ。
栽培、耕した畑には種を植えよう。アイテム類はEキー・Rキーで切り替え、Wキーで使用できる。スタミナ消費と共に時間が経過したことになり作物が育っていく。美味しい料理(簡単に言えばレシピが複雑だったり素材が高価だったり)でマキナと共に食事するほどにスタミナ回復値は上がるし、マキナも元気になっていく。
序盤のお金稼ぎは「元気になる薬」の調合となるが、「調合」と「料理」は主人公ではなくマキナが行う(主人公が行えるのはクラフト)。「調合ボックス」に赤い花、青い花を入れておくと時間経過と共にマキナが「元気になる薬」を調合してくれるし、同じように「料理ボックス」に素材をいれておくと「料理」してくれるのだ。
▲マキナの仕事するごとに画面右にスタンプが押されていく演出でわかりやすい
▲マキナ邸すぐ横にいるボーンは商人、彼女(元女性らしいw)に元気になる薬を売ると1個170Gとかなり高額で買ってくれる。序盤はこれと木の換金が資金源かな
日によってはボーンの代わりに料理を売ってくれるキノコがいたりもする。キノコからは料理のレシピを聞けたりもするぞ。クラフトは1つの素材からいろいろ作っていく要素だが、調合と料理はレシピがわからないと目的のものが作れない感じかと。
マキナとの食事の時間を経るごとにどんどん元気になり、彼女自身の行動もアクティブになっていくのは見ていて楽しいし庇護欲(まぁ庇護されたのは主人公なんだけども)も満たされるというか。ホスピタリティが満たされるともいう。スタミナとお金を管理しつつ開墾していくのも面白い良作だと思う。
▲時間はちょっとかかるかもしれんが仲良くなっていけばもちろんエロ展開
もうちょっと注目されてもいい作品だと思うんだがなぁ。料理レシピがちょいと難しいということで、サークルさんCi-en記事で公開されたぞ。あと時間の経過はスタミナ消費ではなく「リアルタイム」とのこと。
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