大鎌のトラップダンジョン!=新人魔王の初仕事編=~女勇者を邪神の力を使って撃退した結果とんでもないことになってしまった模様~

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大鎌のトラップダンジョン!=新人魔王の初仕事編=~女勇者を邪神の力を使って撃退した結果とんでもないことになってしまった模様~
モニスタラッシュ / a Matures
【体験版評価】8.3/10点 (面白さ8 システム8 没入感9 エロス8)

ショタっこ魔王・クロードとその配下の魔将たちが、魔王城に乗り込んでこようとする勇者達をトラップコンボでじっくり料理する、サークルさん十八番の「クルージング・トラップSLG」である。シリーズとしては「サクリファイスメイズ~性神の双子姫~」以来3年半ぶりとなる。というかここ数年は過去作のまとめ売り作品が多く完全な新作自体が久しぶりである。

大鎌のトラップダンジョン!=新人魔王の初仕事編=~女勇者を邪神の力を使って撃退した結果とんでもないことになってしまった模様~の感想・レビュー

ゲーム部分は一見難しそうに見えるが基本は非常にシンプルだ。侵入者は自分の判断でダンジョン内を勝手に探索(オートクルージング)するゆえ、彼女らの行き先に「滑る床」と「ターンテーブル」を設置、踏ませることで強制移動させることができる。例えば滑る床は強制的に1マス前方に滑らせる。滑った先に右回転ターンテーブルを設置あれば、右に90度回転させたうえで前方1マス先に強制移動させる。その先に滑る床が設置されていれば更に前方1マス先に…という具合だ。

この繰返しでトラップにかかる度に「チェイン」となり、チェイン回数が増える程「ダメージ倍率」がアップ。つまりトラップをズラーーッと設置し勇者が強制移動させられる距離が長い程チェイン回数アップ=ダメージ倍率アップ、トラップの最後に「魔物(移動しない)」がいれば、「魔物の攻撃力」×「ダメージ倍率」分のダメージを与えることができる。

罠発動中のアストリア
最初の侵入者・アストリアが罠にかかり発動中のシーン。オレンジがターンテーブル(右回転)、青いのが滑る床。なすすべなく強制移動した先にスライムが待つ。

倍率によるダメージ
スライムの攻撃力×ダメージ倍率(27倍)で540ダメージ。最後に魔物がいないとどれだけチェインしても与ダメゼロで終わってしまうゆえ留意(経験値は入る)。

アーマーブレイク
LIFEの下のゲージ「ディバインプロテクション(加護:デフォ8000)」がゼロになるとアーマーブレイク状態に、その間に再び罠にかけLIFEを減らしていく。加護はしばらくすると復活、アストリアの場合最大3回まで復活するのが厄介。慣れてくればアーマーブレイク中に「大チェイン」×「最後に強力な魔物を配置」で一気に10000以上のダメージを与えることも可能だ。

ちなみに魔物の攻撃力はピンキリだが、ダメージ倍率ゼロの状態で与えるダメージは微々たるもの。スライムなら20、アストリアのLIFEは10000だ。勇者とはそれ程に強大な相手であり、如何にトラップチェイン数を稼いだ状態で魔物にぶつけるかを考え、上手いこと決まって大ダメージを与えた際の爽快感がクセになる。ぶっちゃけ本作含めシリーズを通してこの基本ルールは変わらない。

張りめぐらせた罠
もうちょっとで倒せそうなんで渾身の罠を張りめぐらせたシーン。複雑そうに見えてただの「一筆書き」である。ちなみに右下のアイコンで任意でポーズ・ポーズ解除が可能、基本的にポーズ中に罠を張る。本作の操作はマウスのみ完結するが、良く使う滑る床とターンテーブル(左・右回転)や「デリート」はキーボードのショートカットキーをあわせて使うと便利。

発動!
滑る床を踏んで発動!「ピタ〇ラスイッチ」の行方を追うような心境で見守る。

2マス先にジャンプ
今回は2マス先にジャンプする高等な罠(笑)も使いこなしてみた。

順調順調
うむ、順調順調~。現在25チェイン、ダメージ倍率85倍。締めの魔物はトロールを用意した。

オーバーキル
オーバーキル気味だったか。157倍で9420ダメージ、1万超えるともっと演出が派手にになったんだが残念。ちなみに一度発動すると発動しきるまでポーズ状態にはできない。おおがかりな罠を張るならそれなりに広い場所に誘導する必要があるだろう。また、想定通りの方向から踏んでくれないと全て無駄になり、侵入者の性格・使用スキルの見極めも重要。

すっぽんぽん
アーマーブレイク中にダメを与えるとすっぽんぽんでこんなセリフに。LIFEゼロにしたんでこのあとリザルトを表示しステージクリア。この調子で次の侵入者も倒していくのだ。

幕間のひと時
魔王陣営、勝利の幕間のひと時。クロードきゅんに沸きまくる庇護欲っ。幕間はADVシーンだが背景の作り込まれたマップチップ・キャラチップにも注目。

今紹介してきたのはあくまで「基本」であり、トラップの種類は他にまだまだあり、属性を付与したりデバフやバッドステを与えたり、逆に侵入者がスキルを使ってパワーアップしたりとまぁ前作までより様々な要素が拡張されている。魔物の種類も結構多く、今作からは魔物とは別に強力な「魔将の配下」を配置できたり、ゲージが貯まれば「魔将による問答無用の一撃(スペシャルアタック)」を使えたり、ショタっこ魔王がレベルアップすることでトラップ効果を強くしたりと、遊び応えあるつくりだ。

ダンジョンに現れる勇者達は「加護」により非常にタフネス、彼女達にダメージを与えるには前述のとおり加護ゲージを削り「アーマーブレイク」させなければならない。アーマー値をゼロまで削るとシリーズ伝統のアーマーブレイク演出あり、↑ではあっさり倒せたように見えるが、トドメをさすまで結構な試行錯誤をしている。

彼女達が最終ステージの出口に辿りつくまでに倒すのが目的となり、トラップにかかったりアーマーブレイクするたび、様々なセリフや表情を見せてくれる演出も楽しい。何度も同じ場所に強制的に戻し経験値を稼ぎつつじわじわと攻めるも良し、渾身の超絶トラップ陣を強いて一気にアーマーブレイクを狙ったり倒すのも良し。難易度ノーマルでもやり応え十分だ。倒したあとは触手や異種姦による陵辱が待っている。膨乳や孕ませ、異種産等もあるようだ。

膨乳アストリア
敗北した侵入者はクロードの大鎌に次元の狭間に送られるぞ。

こんな感じのエロゲなのだが、これまでのシリーズと一番の違いを感じたのは、シナリオとキャラ、世界観をメチャクチャつくりこんできたことである。これまでのシリーズもエロゲなりにキャラやシナリオはちゃんとしていたのだが、これまでのシリーズを仮に10とするなら、本作は50くらいだと感じた。

魔将たち

魔神皇・ガイゼンから代替わりしたばかりのクロードの「弱気で謙虚、庇護欲を駆りたてる」キャラクター。彼を支える脳筋・ツンデレ・クールなど5人の個性豊かな魔将たちもプレイヤーがクロードから受ける印象同様「この子はほっとけない、助けてあげたい」と思っており、彼らの力をもってしても手に余る強大な侵入者達に対し、団結して対処しようとする。

我が強すぎて平時は協力などしない彼らがクロードのために奮闘・奔走する展開は観ていて非常に心地よく、撃退した際などの幕間の会話シーンもシリアスでありつつほっこりする。彼らは元々、ガイゼンの強さや人柄に惹かれ魔将となりそれぞれの理由も描かれる。だからこそ前魔王とは正反対のように思えるクロードに尽力する彼らも非常に魅力的なのだ。健在だったガイゼンが「あとはクロードに任せる」と書置きを残し姿を消した理由とは…など読み進めたくなる。

アストリアPTと戦う魔将

主人公側だけでなく、敵方もそれぞれが個々に深く描かれる。特にオープニングでは何故彼女らが中立を保っていたこの国に侵入したのか、彼女らの持つ「神器」とはなんなのか、神器のこの世界においての役割や、彼女達を分断した魔将たちの手腕などがものっそい長さで綴られる。オープニングだけで1時間30分程度もっていかれくらいのボリューム。

我輩はオープニングが長いエロゲは苦手だ、さっさとゲーム部分に触れたいからな。だが本作は別、と言い切れる。プロフェッショナルな「読み物」だからだ。ゲームはまだか、と思いつつ読み進めていたがいつのまにか没頭してごんごん読み進めていたな。

ガイゼンの隠し部屋

仕様的にわかり辛い(画面右上端にマウスカーソルを持っていくとセーブなどのシステム表示)がオープニング中でも任意セーブ可能であるし、会話シーン演出への注力がスゴイのだ本作は。全てのシーンで「発言者の立ち絵が画面左」に表示され、次の発言者が表示されると、前の発言者立ち絵は右に流れていき、最大3人の立ち絵を表示。

且つ、シーン背景がドットRPGが如きマップ画面になっていて、各キャラチップが会話にあわせてあわせて動いたり、特に魔将二人が勇者PT相手に時間稼ぎするシーンは背景キャラチップにも情報が込められていて注力されているなぁと。ゆえにゲーム部分が爽快であるし、エロも際立っている。異世界レベルにクソ強い彼女らを倒したった!と。

本作はゲームではあるが、半分は高いクオリティの読み物と思ってもらっていいかと。エロもそもそもの画力が高く「強い獲物を狩って陵辱する」感じが捗るなぁ。

追記
バージョンアップで改良(細かい機能多数追加、バランス調整等)で全体的に遊びやすくなった様だ。また長めのシナリオもスキップできる様になった。詳細は作品紹介に書かれている。

夢子「お取扱いサイト様です」
DLsite
大鎌のトラップダンジョン!=新人魔王の初仕事編=~女勇者を邪神の力を使って撃退した結果とんでもないことになってしまった模様~
FANZA

大鎌のトラップダンジョン!=新人魔王の初仕事編=〜女勇者を邪神の力を使って撃退した結果とんでもないことになってしまった模様〜

本作と同じ罠設置系オートクルーズだが、ヒロインの機嫌を損ねない様に接待も必要なエロ同人ゲ(笑)

されど姫騎士は歩みを止めず くろごまソフト 体験版感想・レビュー
主人公はダンジョンの主、ちょっとおマヌケな姫騎士に気持ち良くダンジョン探索してもらい最下層まで誘導するのが目的。魔物配置や罠、宝箱、回復の為の寝床の設置など、姫騎士の思い描くダンジョンで歓迎してあげよう。

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