リスナと悪夢を孕みし村 体験版感想

RPG

リスナと悪夢を孕みし村
ころぽっと  RPG  1,000円(税抜)
cp2

■一風変わった♀主人公RPG!オートバトルが面白くエロもしっかり!

本作は同人での一般的なツクールRPGとは仕様が異なるRPGだ。バトルがオートバトルだったり、フィールドマップが無印ゼルダやハイドライドといったレトロゲーチックだったり。新鮮であり、特にオートバトルシステムは秀逸だ。まぁあくまでシステム的な仕様の違いであり、プレイ感覚は♀主人公モノRPGと似通っている。処女クリアも可能だがエロイベントを探してナンボのRPGだろう。

■ヒロインは魔女見習い 魔女である祖母の弟子として村と周辺を探索

物語冒頭で、主人公・リスナは王都から来た行商が売っている水晶に一目惚れ。是非ともゲットしたいが、そのお値段は2000sp。リスナは「いっぱいお金を稼いで水晶ゲットだぜ!」と、祖母の手伝いを頑張る。

ゲーム開始当初のリスナの冒険動機はそんな些細なものだが、ストーリーを進めるにつれ彼女の周囲が変化していき、挙句リスナの住む村はとんでもないエロい事件に巻き込まれたり。巻き込まれずほのぼのクリアすることもできるんだそうだ。

ちなみにこの世界でのお金は「sp」という単位で、スキル習得にも必要。

■体験版ではダンジョン2つまで遊べる エロは3シーン

最初のお使いであるダンジョン「危険な花畑」と「魔性の森」を遊ぶことができる。バトルに慣れさえすれば難しくはない。体験版でのエロイベントの発生させ方は同梱の「ゲームの説明」に記載されている。

リスナと悪夢を孕みし村

■フィールドは無印ゼルダ的マップ 広くないが狭くもない ワープあり

本作ではリスナの住む村を含めたフィールドマップと、フィールドの入り口から入るダンジョンマップが存在する。マップは8×8=64マップで構成されている。無印ゼルダとかレトロゲーのハイドライドを彷彿とさせる1画面マップ切り替え仕様。拠点となる村マップも含まれており、固有の村マップは存在しない。

フィールドマップには敵はいない故、序盤から思う存分に探索可能だ。遠くまできてしまっても「メニュー」から「移動」で行きたい場所を選択すれば即移動可能。「移動」に登録可能な場所はLP回復やアイテム合成が可能な「魔女の家」、服を修復可能な「仕立て屋」、各ダンジョンなど。

ダンジョンは最初からあるのではなく、NPCとの会話でフラグ立てしてすると出現する。

■基本はお使い(主に採取)を兼ねた探索

ゲームスタート時は明確な採取クエストがあるが、その後はNPCと話して彼らの求めるモノを集めることでストーリーが進む。とはいえNPCの依頼にクリアはなく、モノを渡すだけspが稼げる。稼いだspで装備を購入したりスキルを習得してリスナのステを上げることで新たなダンジョンが開けていく感じ?だろうか。一本道のストーリーRPGではない。

NPCが求めるモノは大概ダンジョンマップで採取可能か、それらを合成することで入手できる。採取可能な場所は光っている故、それらを回収しつつ、積極的にバトルもこなすといい。

■デフォルトがオートバトル!事前の装備・攻撃スキル設定が鍵

本作のウリのひとつはオートバトル。エンカウント後すぐにバトル開始し単純にバトルが楽チンだ。ただオートバトル故に何もしなければターンは勝手に進む。ターンの切れ目で一度落ち着きたい場合はXキーを押しておくべし。ターン切れ目ではアイテム、逃げるコマンドを選択可能だ。Zキーでバトル高速化も可能。

オートバトルの流れは「リスナの先攻スキル発動」→敵攻撃→「リスナの後攻スキル発動」→ターン終了の流れで固定されている。リスナは1ターンで2回攻撃可能なワケである。先攻、後攻にどんなスキルを設定しておくかが重要。

スキル習得は拠点である「魔女の家」で。本作には属性弱点要素もある故、ここでしっかり設定しよう。

プレイヤーを迷わせるのがスキルの習得順。リスナは魔女だけに魔法攻撃メインで、炎、風、水、土の4属性の魔法を覚えることができる。デフォではsp消費なしで無属性の先攻・後攻魔法を覚えることができるが、弱い故なるはやで属性魔法を覚えるべし。

■属性魔法の種類と特徴

炎系…先攻スキル。敵単体に高いダメを与える系。
風系…先攻スキル。敵全体に低威力のダメを与える系。
土系…後攻スキル。敵単体に中程度のダメを与える系。
水系…後攻スキル。敵全体に風系よりは高めのダメを与える系。
※炎系でも全体攻撃あり。他属性でも単体・全体があり、あくまで序盤の話。

序盤の基本運用としては、先攻スキルに風、後攻スキルに水がオススメ。何故なら敵が3~5体と複数で出現することが多いからだ。あと考慮したいのが敵の弱点属性。ダンジョンに潜って「ダメが通りにくい」と思ったら他属性のスキルに変更したい。その方法は次項で。

■装備組み合わせ&スキルをセットにして4つまでセッティングできる

本作ではダンジョン攻略中に装備変更は可能だが、スキル変更は不可。その為の予防策として予めセッティングを4つまですることができる。セッティングはその時の装備とスキルをまるっと記憶する機能。

例えば、「このダンジョンの敵に今のスキルはダメ通りにくい!」と感じたら、予めセッティングしておいた別のセッティングに変更可能。要は別スキルが使えるワケだ。その為には「セットスタイル」というアイテムが必要になる。

■Lv要素はない が戦闘をこなすとLPアップ

本作にはレベルアップ要素はない。が、バトルをこなしていると少しずつLP(HP)上限が上がる。そもそもステータス画面が存在しない故、あとどれくらい戦えばLPが上がるかはわからん。ステ画面が無い為攻撃力や防御力といったステも確認不可。特に不便とは感じないし、これはこれで面白い仕様。

■装備がとにかく豊富 装備についている装備効果を上手く使いこなそう

装備品には「LP+50」「反撃率+3%」「LP自動回復+3%」「ダメージ軽減+3%」「炎シナジー+5%」などバラエティに富んだ装備効果が複数ついている。これらを鑑みて、↑のセッティングと上手く組み合わせることで「風・水全体攻撃特化」とか「防御力と回復重視」などのセッティングを作ることができる。

バトルがオートだけに、この事前セッティングがとても大事で面白い要素でもある。装備品は購入するだけでなく敵もたくさん落とす故、いろいろ試して悩むべし。ちなみに装備の「ヘッドドレス」を変えるとリスナのヘアスタイルも変わる。

リスナと悪夢を孕みし村

■エロは敗北エロとイベントエロの2種

敵に敗北すると孕ませエロシーンになる様だ。体験版ではエロはあるが孕みはナシ仕様。敵毎にあるのではなく、ダンジョン毎?だろうか。

メインとなるのはイベントエロだろう。こちらは能動的に行動しないと見れん。具体的にはリスナのステの「フェロモン」という値がフラグになっているっぽい。これは敵に攻撃され装備が「破壊」になった状態で更にバトルを続けると上がる様だ。ちなみに装備が「破壊」されると装備効果が発揮されなくなり、弱くなる。仕立て屋で無料で修復可能。

そもそも画力があるだけにエロシーンのリビドーは高めだ。端的にいえば使える。オカズとして。

■体験版総合的に

バトルがオートバトル、しかも高速化可能でエロを重視する紳士に向いている。ゲーム自体の難易度も高くないし、エロも豊富だ。それでいてゲーム性も装備の組み合わせやスキル習得順などを考慮する余地もあり楽しい。どちらも上手く両立させたバランスのいいエロRPGでなかろうか。オートバトルは事前セッティングが重要で、デッキ構築型のカードゲーム的なおもしろさも包括している。要は面白かった!

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