ミーサのなんでも屋 レングレッツ 体験版感想

RPG

ミーサのなんでも屋
レングレッツ RPG 700円

シリアスとユルさが同居した世界観 心優しき淫魔が魔界を救う

魔王の側近として使えていた淫魔・ミーサが人間界で「なんでも屋」を営みながら魔界に戻る手段を探すRPG。ミーサは淫魔といってもビッチねーちゃんではなく、魔王のことをおもんばかり気も配れる良識ある非常にいい娘さん。

ミーサは他ならぬ魔王の手によって突然魔界から人間界に飛ばされてしまうのだが、「なにか理由があるに違いない」と考えている。実際のところ魔界では「奇術魔フラデル」なる者が魔王を拘束、魔王は寸でのところで彼女を逃がしたのだ。フラデルは逃れたミーサを排除しようと刺客を放ち、意図せずミーサの周囲の人間達も巻き込んでいくシリアスストーリーがゆる~い雰囲気で展開していく。

ゲーム面ではスキル・魔法は使い込むほどにパワーアップ、クリスタルを解放すると任意ステータス上昇、敵の落とすアイテムで微力ながらステータスアップなどレベルアップ以外の成長要素が用意されている。
何でも屋の仕事パート→ストーリーパートと交互に進む展開もダレずに遊べ、なによりシナリオに引っ張られて先へ先へと進めたくなってしまった。

「ミーサのなんでも屋」体験版では

最初の森→街でなんでも屋開業の流れのイベント→なんでも屋パート1回目→刺客イベント→なんでも屋パート2回目→塔の調査…と結構シナリオが進む。プレイ時間は1時間位だ。

突出したものはないが丁寧なシナリオの展開のさせ方と演出

街で空き家を見つけ、なんとか寝床を確保するミーサだったが、次の日には名のある魔法使いの娘・ミネアと知り合い、自分の素性を話すことになる。悪魔であることはわかってもらえたがその容姿から「魔王の側近」だとは全く信じてもらないものの、ミーサを狙う刺客のイベントや、人間には手に負えないとされる自然災害クラスのミミック系魔物を倒すことでミーサの強さが認知されていく序盤ストーリーは「のし上がり感」があった。

また、ストーリーパートで話が進む毎に「一方その頃…」的な演出で場面が拘束された魔王と奇術魔フラデルの会話に切り替わるあたりは
FF4のローザ救出あたりの演出を思い出した。敵の思惑や魔王とミーサの絆の強さが垣間見えるイベントになっているのだ。これといった特別な演出や展開ではないのだが、ファンタジーRPGスキーであれば誰もが好みそうなストーリー演出が丁寧に盛り込まれている。

ミーサのなんでも屋

主人公が魅力的であってこそのRPG

ミーサという主人公に関して。ややプライドが高いものの、カチンとくることを言われても反論はモノローグだけで済ませグッとコラえる人の好さ、でも褒められるとニヤニヤしちゃう可愛さ、何事にも動じず素早く冷静な判断ができるクレバーさ、理不尽な目に会わせられながらも主である魔王の身を案じる人情深さ、それらをあわせもちながらユルさでまとめたキャラクターである。

何が言いたいかといえば魅力的!嫁にしたい。エロスは別として、流石魔王の側近というだけあってよくできた娘さんであり、主人公が魅力的であることはやっぱり大事であるなぁと。

RPGを遊んでいると主人公の言動に「え?なにその対応…」と少なからずプレイヤーの期待とは違うゲンナリする場面に遭遇するのはよくある話。プレイヤーが既に知っている情報をオートイベントでわざわざ蒸し返すセリフなどはクドイなぁとか。しかし本作ではそういった余計なセリフがなくイベントでの話のテンポがいい。プレイヤーの視点に沿ったセリフ回しが上手い、とも言えるか。

普段は力を抑えていて「魔力解放」のスキルで全力の50%の力を出す、といった主人公の設定もイカしている。

成長にある程度自由度を持たせつつ長い探索は必要ないゲーム設計

体験版終了時のレベルは6だったが、特にレベリングの必要性は感じなかった。というかだな、本作ではデフォで覚えている闇魔法シェイドや真空斬りなどといった魔法・スキルを一定回数使うと「改」にランクアップする。シェイド「改」とか。

最大3段階まで強くなり、一段回アップするだけでかなり強くなる反面消費MP・TPが増大するが、5Tのターン制限があったりとなにかと+αの要素が多いボス戦では非常に重宝する。ランクアップしておけば力押しで行けた。

覚えるスキル・魔法はレベル6時点で5つと多くは無く、しかし全てを最大までランクアップするには結構時間がかかり、戦闘中に貯まるTPを消費して放つ武器攻撃系のTPスキルを育てるか、いやいやTPスキルはTPが貯まるまで使えんしなぁとターン最初から最大火力を発揮できるMP消費の魔法を育てるか。

それなら回復クリスタル解放時(パスワードを入力しないと使えないという珍しい仕様)のステータスアップ選択でMPや魔法攻撃力を育てていこうか、敵が落とすステアップアイテムも上昇値は微々たるものだが魔法系を集めていこうとか、成長のさせ方にある程度の幅がある点が面白かった。勿論武器攻撃型でもバランス型もイケるが全スキル・魔法を最大まで上げたくなってしまうだろう。

戦闘はごくごくオーソドックスなシンボルエンカウントのターン制コマンドバトル。ザコなら100%逃走可能、戦闘自体には特に面白味はないのだが前述のシステムにより戦闘したくなってしまう罠。ザコシンボルの動きが牛並なのは本作のシステムに合っている。したい時だけ戦闘できるのだ。ダンジョンがあっさり踏破できる狭さなのも本作にはピッタリ。総じてテンポよく進め、主人公を強化したい時だけガンガンバトルすればいい。

ミーサのなんでも屋

なんでも屋の仕事パート

このパートでは拠点となる街にいる「!」のついたNPCから依頼を受け、1つ依頼をクリアするごとに1つ☆が貯まり、3つクリアするとストーリーパートに進行する。ストーリーパートでは移動できる場所に制限がかかることもある故、買い物などの事前準備はここで済ませておくのが吉。

依頼は広くもない街中で済ませられる案件がほとんどで、同時にいくつも受注できる故、上手く進行させると依頼でアイテムだけ入手して☆3つを他案件で済ませて結果もらっちゃう、なんてこともできる。

ミーサのなんでも屋

エロは

ボス敗北、特定のザコに敗北をメインとしつつ、目が赤い敵シンボルからはエロイ攻撃を受けたり、エロされて淫乱値があがると更なるエロがある?体験版ではボス敗北エロ2つのみで仕様はよくわからなかった。まぁ淫乱値上昇によるエロフラグは確実にありそうだ。
全26シーンでクリア後に全CG鑑賞・回想可能になる。

シチュは記憶改ざんに媚薬などいろいろあるが、割とノリノリなミーサはなるほど、やはり「淫魔」であるな。

体験版総合的に

体験版途中から徐々に面白いかも…となり、あっこれ面白い!と思った時点で体験版終了となる(笑 実によくできた体験版ジャマイカ!
まぁスキルや魔法ランクアップなんかはガンガンやれるぞ。前作の主人公も登場する。

選択コマンドが背景とほぼ同色で何を選択しているかがわかりづらいのが難点だが、既にサークルさんHPのコメントにも上がっているし、
きっとVerupで改善されるのでは。

【体験版評価】7.5/10点 (面白さ7 システム8 没入感8 エロス7)

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