アトリエちょいす 女主人公 ツクールMV製 バランス型
【体験版評価】8.8/10点 (面白さ9 システム8 没入感9 エロス9)
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レリィ・ナビゲーション!~少女路地裏紀行~ 体験版感想・レビュー ハプニングから深化する淫靡
ダウザーのレリィが主人公、前作同様女の子二人PTのMV製RPG、幕間は一人行動可能。故郷の村を拠点として、主人公はダウザーとしての修行、相棒のシエルは魔術師としての修行のため、師匠のネーベルが請け負ってくる依頼をこなしていく。ダウザーとは自身の魔力を素に杖などの道具を用いて「ダウジング」を行う者、主人公はまだ見習いだが本作はこのダウジングを多用するRPGだ。
▲寝坊してパジャマのまま慌てて迎えに出る。「顔なじみばかりとはいえ薄着で皆の前に出る程度に衆目に無頓着」そんな主人公の性格がよくわかりますな(BGM切り替え時、画面右下にタイトルがフェードインするのがシャレオツ)
▲パジャマと寝坊を指摘されあれこれ言い訳する主人公に対し、すべてまるっとお見通しなシエル こういう関係性の二人
▲早速師匠の前で揉める二人 この後主人公は師匠に修行の成果をみせるべく静寂の森へ(ダウジングチュートリアル)
▲最初に驚いたのは主人公立ち絵の豊富さ。お気づきだろうか、ここまでのスクショの主人公立ち絵はすべて異なる表情・リアクション、まだまだこんなものではなく。ステータス画面や装備画面などにも挿絵あり。また物語上、他コスチュームに着替えたりもする
基本の流れ
師匠が修行のために丁度いいと判断した依頼を受ける→達成することで物語が進む。依頼を受けると依頼元の町や村にシーンが移動し、村長など依頼者から話を聞いてダンジョンに潜り依頼をクリアする。クリア後は拠点の村へシーン移動、また師匠と話し次の依頼へ。依頼元への移動、村への帰還が省かれておりテンポ良し。
依頼クリアから次に師匠から依頼を受けるまでの幕間、主人公単独行動が可能となる。幕間中は依頼で訪れた村などにワールドマップを歩いて訪問、拠点の村を含めこれまで知り合った特定キャラとの段階イベント(エロ含む)を進めたり、簡単な依頼をこなしたりできるぞ。特に直近の依頼で訪れた村や町にいくといろいろ見つかるだろう。新たな段階イベントを見るには特定のエロステが必要となる。
▲メインストーリーでのエロイベント、特定キャラとの段階イベント条件等、メニュー→メモ帳で一丸管理
▲メニュー→オトメのヒミツで拝見できるエロステ。こないだショタ主人公のち〇こ状態を表示する作品があったが、乳首状態が平常時・勃起時両方あるのも珍しいか
エロステ項目はいくつかあるが、序盤に上がりやすいのが「H興味度」「露出願望」。どちらもメインストーリーを進めることでハプニング等で徐々に上昇、幕間でこれらの数値が条件となっているイベントを見ていくことでエロが拡がっていく設計かと。露出願望に関してはパーセンテージに応じて「段階的に脱ぐ」ことができるようになり、例えば普段着の「上着を脱いだ状態」で話すことが条件のイベントもある。メインストーリーを進めるだけなら処女で終わりそうだが、幕間活動を頑張るほどエロを発掘できるだろう。ちなみに着替えや段階脱衣は、幕間であれば各村の宿屋のクローゼットなどで任意で可能だ。
ダウジング なにこれ面白いじゃないのっ
本作の大きな特徴である主人公の特技・ダウジングは様々なシーンで使用していくことになるが、まずそのシステムについて。本作におけるダウジングは金属探知機とかソナーに近いシステムで、探す対象となるものが遠い箇所で使用しても反応は小さいが、近くなるほど反応が大きくなる、というもの。
▲PageUPキー、またはQキー、もしくは画面右上スコップアイコンクリックでダウジング実行(MP1消費)。小さな円が出た場合は何も反応がないということ(対象物が遠い)
▲対象物が近い(具体的には10歩以内)と円が大きくなる。なお敵シンボルは関係ない
▲ダウジングに成功すると主人公の「機嫌」が1段階上昇(立ち絵の表情や画面左上顔アイコンで描写、↑は絶好調時) 一度ゲットしたアイテムは復活しないぞ。
何かを探す依頼などではこのシステムが大活躍、そうでなくとも各マップにはダウジングで発見可能なアイテムがいくつかあり、他RPGでいうところの宝箱探しに当たるため、もういろんなところでダウジングしたくなる。体験版をプレイした限り、基本的に町や村などの拠点には隠されたアイテムはないようだが「ひょっとして」が常に脳裏をよぎり、いつでもどこでもついつい乱発しがち(笑 主人公のMPは魔術師のシエルに比べかなり少ないため、あまり乱発しすぎるとボス戦等肝心な時に「MP足りねぇ!」となるトラップに注意。いやー、むかーしむかし砂浜で宝という名のお菓子探しゲームをしたのを思い出したな。
このシステム、楽しいのはもちろんなんだが、各マップの取り逃がしアイテム有無がわからないため、多分全部ゲットしてるとは思うのだがどうにも「まだあるんじゃないか?」疑惑が晴れないのだ。各マップアイテム数表示なり、取り逃がしアイテムの有無だけでも確認できるとよかったか。宝箱の取り残しなんて気にしねぇ!紳士なら忘れてくれ。
▲大体がそれらしいところや目に付くオブジェクト付近だったりするゆえ目星は付けやすい。逆にもし「隠す気マンマンのアイテム」があるなら気づかずスルーしてしまうかも
杖でぶん殴れ!な戦闘 レベリングだけなら背後から一撃だけでおけ
本作の戦闘は敏捷が高いほど先手が取りやすく行動がまわってきやすいサイドビューCTB、シエルと比べると身軽な主人公の方が行動が回ってきやすい。主人公のメインは杖でのぶん殴り、シエルは敵弱点属性の魔法が強く全体攻撃魔法も覚える。二人での連携技なんかもあり。ディレイスキルなどはなく割と通常のターン制バトルの様に戦えるか。
▲攻撃はターンが回ってくると増える「AP」を消費する。主人公はAPが貯まるほど2撃・3撃…と「追撃」が発生するパッシブスキルを習得するため、APを貯めてから攻撃するととんでもない強さを発揮する
▲乱舞技発動っ!強っ!気持ちええ!↑は体験版最後のボス戦、防御でAP50ほど貯めてから攻撃したら想定外の強さだったw そうそう、主人公のみ「機嫌」によるダメ補正があり、絶好調なら20%上乗せだ!
▲戦闘中でのダウジングは、地形ごとに異なる効果をもたらす。草原では薬草を見つけて全体回復
▲シエルさんは攻撃魔法がお得意だがHPが低めで防御がペラい。装備なりたまに拾えるパッシブスキル習得アイテム(攻撃力10%アップとかHP10%アップなど)で補強するとバランスがいいな
▲ダウジングとアイシクルの合わせ技 氷属性弱点の敵全体に大ダメージ
という戦闘も楽しいのだが、ダウジングに集中してえなぁとか、サクッとレベリングしたいときは敵シンボル背後から接触するとバックアタックで一撃で屠り、経験値をもらえる。なんなら普通に戦うより獲得経験値が多いこともある。
ただしお金は稼げずドロップもないため、お金が必要なら通常戦闘で。まぁ依頼クリアでもお金をもらえるし、買うべき装備品もあまりなかったため、お金が必要になるとしたら回復アイテム類くらいか。ダウジングでも拾えるし、戦闘中ダウジングをうまく使うと回復アイテム類もそこまで必要としなかったけども。お金を稼ぐならバックアタックでレベリングしてからだと効率がいいだろう。
エロを見せろ
ウィ、ムッシュ。エロのメインはメインストーリーで発生するハプニング系エロと幕間の段階イベントエロ(売春もあり)の他、戦闘エロもある。敗北エロはなかった。まず戦闘エロをシエルさんをモデルに解説。
▲ボスは「拘束攻撃」を使う。食らうと↑のようなカットインが入り、服をオトリに拘束から逃れる。
▲あーーっと、もうオトリにできる服がない、次はどうするシエルさん!?
▲拘束されちゃいましたな。こうなると数ターンもがくしかできない。これ以上のエロはないようだが、イイもん見せてもらいましたナンマンダブナンマンダブ。ボス戦で大技出そうとAP貯めるにもリスクがあるってことですな
主人公も同じくらいの服段階差分があり、つまり前述の「露出願望」での脱衣段階も同様の数があると思われる。
メインストーリーエロについてはとにかくハプニング系が多い。
▲衣類を扱う店を営むスヴェン(主人公に惚れてるけど憎まれ口を叩きがち)に着替えを見られてしまうイベント。悲劇は繰り返すw
▲獲物を追って飛び込んだ穴で壁尻 同行した少年・ニクスに引っ張ってとお願いするものの
▲度重なる事故が少年の好奇心と性欲を開花させてしまい、ピンチ!うーむ、少年でなくとも扇情的なおま〇こだなぁ
▲とあるイベント前に挿入される放尿シーン(アニメ)。ここで彼女は放尿のたびにちょっと快感を覚えていることがわかり、ナルホド割と素養はあるんだな、と。
特定NPCとの段階イベント(ショタ多め)については体験版範囲はソフト。絆を深める、という感じだった。
▲依頼を通して主人公が大好きになったナツくんとの段階イベント1つめ。一緒にお風呂
最後に、主人公が明るくおっちょこちょいで考えなしなところもあるが、村の皆に愛されるマスコット的な存在。シエルは思慮深く合理的で自称クール。ガチャ子(彼女だけが使う主人公の愛称)へのツッコミ兼小姑的な役割でまさに凸凹コンビ、やりとりを見ているだけで和む。ただ主人公は期待に応えようするあまり頑張りすぎるきらいがあり、それがよくわかるのが最初に訪れる村のNPCとの小イベント。本を読むのが好きだが最近は老眼で読むのがしんどくなってきた、という老人に何時間もかけて本を読んであげるのだ(絵本ではないぞ)。それも自分から提案して。このイベントを拝見したときちょっとゾクッとした。一見ハートフルイベントだが、よく知りもしない他人にここまでできるものなのか?と。お人好しを通り越し別の何かを感じてしまったのだ。シエルもそのことには気づいており、たまに心配そうな顔を見せる。普段は悪態をつきがちな彼女のそんな表情はとても印象的だった。
▲暗闇の中ひとりきり長時間、この時彼女は「自分は世界に参加していない」と強烈に感じた
▲そんな絶望の淵でレリィを探し当て、助けてくれたのが師匠。今の主人公のベースはこの出来事により作られた。「世界に参加したい、そのために師匠の様な頼られる人間になりたい」 エロに至るのもこんな主人公だからである
ほんの少しの闇を抱えつつ期待にこたえ続けようと頑張る少女と、憎まれ口を叩きながらも全力でサポートする優しい少女が紡ぐ、この世界に浸っていたくなる心地よさを感じるドタバタハートフルエロストーリー。
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