ハチナ怪異譚 体験版
薬師のハチナが主人公、「大虫」と呼ばれる怪異と戦うUnity製のメトロイドヴァニアACTである。山間の貧しい村では大虫に寄生され様々な症状により床に臥せる者が後を絶たず、大虫に効く薬を調合し彼らを救いつつ、都の有名な医師「法眼」に協力し大虫根絶を目指す… 思ったよりボリューミーな体験版範囲ではそんなシナリオだった。
ACTゲーとしてかなり面白くエロはアクションエロがメイン、虫に寄生されての継続バッドステが重なるほどACT部分で不利になる仕様がよく練られており、シナリオ(テーマ)も思った以上にしっかり作られていてまさしく逸品。エロ同人ゲーを嗜む紳士なら是非体験版だけでも触っておきたい作品では。
【体験版評価】9.0/10点 (面白さ9 システム9 没入感9 エロス9)
▲Zキー基本攻撃。薙刀での切り上げ、切りおろしの2段攻撃。連打可能(硬直時間なし)
▲ジャンプ中Zで回転攻撃。全方位攻撃で強い
▲道中、薬の調合に必要な素材(草)を入手できる
▲スペースキーでメニューを開く。「保存」で任意セーブ可。物語を進めるとメニュー画面右にエロステが表示されるようになる
Zキーで攻撃、Xキーでジャンプ(2段可)、Cキーで必殺技、スペースキーでメニューを開く(セーブも任意で可)とかなりシンプルでありながら、移動速度が速く2段ジャンプとの組み合わせでサクサク素早く進むことができ、薙刀による攻撃も連打するだけで2段攻撃を隙なく繰り出せる。上空の敵にはジャンプ中にZで空中回転攻撃。
これらの基本動作に慣れは必要ないほどイージーでクセがない。ただ物語を進めていくことで「ジャンプ中に↓+Zで急降下踏み付け」などの特殊アクションも増えていきこちらは慣れが必要かね。このアクションは攻撃にも使えるが敵を踏むことで2段ジャンプでは届かない場所に行けたりする。
▲羽虫の突撃で接触されると被ダメと共に上衣、下衣を奪われてしまう。ある意味アーマーブレイクで奪われるとエロされやすくなったり不利なことには間違いない。ただ奪った虫を追って倒せば取り返せる。または各地の地蔵に触れることでも奪われた衣が戻る
▲すべての敵にアクションエロあり。方向キー連打で脱出可。簡単に脱出できるが、相手が強敵だったり主人公のエロステが育ってたり、様々な虫に寄生されていると(後述)抜け出すのが厳しくなる
Cキーによる必殺技「紫電招来」は、与ダメで「魔力」が溜まっていき(緑の体力ゲージの上)MAXになると放つことができる大技。画面全体の敵にダメージを与えるが、威力はそれまでの主人公の行動・状態によって変化する。例えばコンボ継続数(一定時間内にどれだけの敵を倒したか)や、空中で攻撃を当てた数、敵の弾を打ち消すか弾いた数、敵に拘束エロされた回数などで威力倍率が上がっていくのだ。紫電招来で敵を倒すと体力を回復できるゆえ頻繁に使うことになるだろう。
▲紫電招来発動。「雪辱」は敵に拘束エロされ抜け出した回数、6回されたゆえ威力6倍!
▲ドーン！まぁザコ程度なら威力1倍でも一掃できる
▲最も威力を発揮するのは体力がクソほどタフなボス戦だ
▲15べーだぁ！でもクソタフなボスにはこの程度のダメージ、ボスはほんと体力おばけだがコツコツ当てて紫電招来で削っていくべし
▲最初に付いた村で医師の法眼と出会う。彼女は将軍お抱えの偉い医者だが、虫の奇病に苦しむこの貧しい村にわざわざ都からやってきたとか。病に苦しむ者がいると聞けばどこにでも馳せ参じる
▲次の村に到着すると突如主人公の前に「絹」と名乗る巫女装束の女の子が現れる。そして虫に寄生されて苦しんでいる村娘を見て「応声虫」に寄生されていると。主人公はその虫を駆除する薬を調合する
▲その虫に効く薬は「雷丸」という丸薬。ここまでの道中で素材は拾えているはず、メニュー→道具→薬研から薬のレシピを見て調合しよう。レシピは物語を進めると増えていく
▲このように進む先々で虫の奇病に苦しむNPCを薬で助けていくのも大事な目的だ
▲絹は主人公に大虫のことをいろいろ教えてくれて、頼もしい味方…か？ただ彼女のことが見えない者もいるのはなぜだろうか
エロられるほど寄生されて不利に
本作のすべての敵はアクションエロを行ってくるのだが、特定の敵のエロを受けて快楽値(体力下のピンクゲージ)がMAXになって絶頂してしまうと、寄生されて継続バッドステが付いてしまう。
▲序盤から登場する触手みたいな敵。まぁレバガチャで簡単に抜け出せるのだが、あえて放置して快楽値MAXで絶頂させてみると
▲幼生ミズチに寄生されてしまう(画面左に常時表示)
▲メニュー→ステート詳細で確認してみると虫の幼生が子宮内に…？
▲次は嗅陰虫のエロで寄生されてみる。ちなみアクションエロ中は少し放っておくと「抵抗する」「受け入れる」の択が出現、抵抗するとレバガチャ脱出しやすくなり、受け入れるとその逆に。エロエロプレイしたいならがんがん受け入れていくといいかと。ただその積み重ねで難易度は確実に上がる
▲ある程度時間が経った(?)ら、幼生ミズチが寄生ミズチに変化、画面左にゲージが出現
▲ゲージがMAXになったらミズチが犯してくるように
「寄生ミズチ」は行動しているだけで徐々にゲージが上昇していく。何もせずじっとしているとゲージが下がる。このゲージ増減の程度はアーマーブレイクにも影響されるっぽい。MAXで↑のように所かまわずアクションエロが発動してしまうというかなり厄介なバッドステだ。普通に行動しているだけでゲージがどんどん上がっていくからな、いちいち休まないといけない。
「嗅陰虫」のバッドステは嗅陰虫の近くで発生するピンク色の媚薬ガス(?)での快楽上昇値が増加する。ミズチに比べれば大したことはないがバッドステには変わりない。
▲3つ目のバッドステ、応声虫に寄生されてしまった。これはアクションエロ中の「抵抗する」「受け入れる」の択で勝手に「受け入れる」を選択してしまうバッドステ
このように、虫に寄生されるたびに様々な制限を受けることになりゲーム難易度が上がってしまうわけだ。まぁそうならないようアクションエロでレバガチャすればいいだけなのだが、その辺のさじ加減はプレイヤーに委ねられていて「好きなバッドステで楽しんでね」という。体験版では↑の3つだけだが、製品版ではまだまだ様々なバッドステがありそうだ。
▲バッドステは永続ではない。主人公は薬師だからな、調合した薬を自分に使えば特定のバッドステを解除できる。バッドステ付与・消去は自由ってことだ
▲このあたりの大虫を管理するボス・腐乱童子。前述のとおりとにかくタフで体力が減るごとに分身したり攻撃が変化するが強くはない
▲接触すると取り込まれてエロられる。やはり方向キー連打で抜け出せるがザコよりも連打力が必要。倒すとファストトラベル可能なアイテムをゲット
▲ファストトラベル画面=全体マップを拝見できる。体験版範囲はこんな感じ、各ステージはそこまで広くないけども分岐地点などもあって製品版ではかなり広大なマップを行き来することになるかと
京へ 風雲急を告げるシナリオ
▲ボス撃破後は法眼がいる京(六角通)へ
▲法眼が言うには「虫に寄生されている者のみが虫を見る」と。では以前から虫が見える主人公は…
▲並べられた薬の中で一つだけ見えない、聞こえない…認識できない薬がある。つまり主人公に寄生している虫はその薬を嫌がっている…？
▲その見えない薬を飲むと、とてつもない苦しみと共に主人公の口から人の腕のようなものが吐き出される
▲あれだけ苦しんで吐き出したのは腕ではなく、ほんの小さな虫だった
▲その後、法眼は上の許可を得て罪人の死体の腹を切って人の臓器を確認する「腑分け」を行う。近代外科医術の幕開け、主人公はその場面に立ち会うことに
▲そこに現れる片腕を失った絹。そう、彼女は昔から主人公の体内に寄生する大虫だったのだ。彼女が望むは人との共存、だがここにきて法眼が寄生虫の住処(臓物)の解明に踏み入ろうとしている。ゆえに法眼を殺そうとするが
▲そうはさせない！と絹に立ちはだかる主人公
▲ボス戦か! というところで体験版終了
体験版最後で明かされる「人に寄生する虫による病を一掃したい」という主人公と法眼の意思と「寄生虫の存亡」をかけた絹たち大虫との戦い。そのテーマが刺さってグッと来た、かなり面白い。冒頭で述べた通りアクションやエロも高クオリティでありながらACTでこのような練られたシナリオや設定は珍しく。過去作も富士の地下を進むなど奇抜な設定だったが、そのセンスが更に磨かれたような作品だった。
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