おとぎばなしの鬼ごっこ 体験版感想・レビュー
「貴方が物置で手にした本、それは収録されているおとぎばなしの結末を読み手が変えられる本だった」というプロローグから始まるMV製パズルRPGである。収録されているおとぎばなしは「赤ずきん」「白雪姫」「不思議の国のアリス」「親指姫」、プレイヤーはそれぞれのストーリーで「脅威となるキャラ」を操作し、各おとぎばなしの主人公であるヒロイン達を邪魔したりおとしめ、犯すのが目的となる。
それぞれが複数のチャプター(4つ?)で構成され、各チャプターのパズルRPGステージで目的を果たすことでエロシーンを挟み物語が進む。基本的に原作をモチーフとして展開していくものの途中から奇天烈なオリジナルストーリーが展開していくのがユニーク。
パズルRPGステージではこちらが一歩進むとヒロインも一歩進む、ローグライクなターン制。またバラエティに富む様々なギミックが用意されており、それらをうまく使ってヒロインを足止めしたり遠回りさせたりするゲーム性となっている。ギミックの効果・使い方については実際使ってみないとわからず、トライアル&エラー必須の設計となっているものの、難易度が低い序盤「赤ずきん」エピソードはなんとなく当たりをつけて適当に進めても「あ、クリアできちゃった」となり、テンポよく進めることができた。
折角たくさんのギミックを用意したサークルさんからすれば、すべてのギミックの意図を汲んで上手く使ってほしいだろう。しかしエロゲのつかみとしての難易度はこれくらいが妥当、という意図も感じたし実際妥当だと思う。ははぁ、こういうゲームなんだな、と気持ちよく理解させれば「さっきのステージ、このギミックとスキルをうまく使えばもっとうまく立ち回れるんじゃないか」とリトライしてみたくなる面白みがある。こういうのを「レベルデザインに優れる」というのだろうな。まぁ体験版以降の範囲は難易度が高くなるゆえ、必然的にギミックの意図を汲み熟考するプレイになると思うが。
【体験版評価】8.3/10点 (面白さ8 システム9 没入感8 エロス8(9寄り)
▲それぞれを選択することでヒロインCVを聞くことができるぞ。CV:大山チロル こやまはる 砂糖しお 篠守ゆきこ
▲BBAにパンとワインを届けに向かう赤ずきん(ナイスバディ)、というお馴染みのシーンから開始。エロ同人ネタとしても赤ずきんは使い古されてるが「ブランシェット」という呼称は某東方以外では割と最近かね
▲赤ずきんの脅威と言えば「オオカミ」。うまそうな小娘はっけーん!ということでプレイヤーはオオカミを操作する
これがパズルRPGパートの基本画面だ。キーボードorマウスでの操作が可能。アクションではないためじっくりステージを拝見でき、サクサク行動すればテンポよく進む。ステージの下の方が見たい場合は「画面スライド」で。
▲画面を下にスライドしてみる。ほむ、画面下の扉がゴールか、ヒロインがあそこに到達する前に捕まえる、というミッションだな。時間やターン制限はない
さて、冒頭で述べたとおりこちらが一歩進むとヒロインも一方すすむ。このステージの目標(特に説明はないがここまでの話の流れで理解できる)はヒロインがゴール地点に辿り着く前に捕まえることだ。ヒロインの視認範囲(前方2マス+左右1マス)に入るとヒロインは「警戒モード」となり、とにかくこちらから離れようと行動する。
▲警戒モードになってしまうとこのステージではむしろこちらが不利になる。視認範囲に入らない様に行動すべし
そこで役立つのがスキルとステージギミックだ。Xキーで使用できるスキルは左上のゲージがいっぱいになるごとに使用可能、スキルは操作キャラにより異なる。オオカミの場合は「1Tの間ステルス・2回行動可」というスキルで、つまりゲージが貯まるたびに使用すればヒロインより行動1回分のアドバンテージを得られる。ゲージは1行動するごとに1貯まり、貯まったらすぐ使うことで優位に立てるはずだ。余程変な行動をとらない限り。
ギミックに関してはステージごとに異なるものが用意され、都度使い方を覚える必要がある。このステージでいえば
▲ヒロインが渡ると崩れる橋。崩れることを前提に行動を組み立ててね、というギミック
▲立て看板をZキーで調べるとギミックなどのヒントを拝見できるぞ。初回トライはまず色々調べることから始めよう
▲このスイッチを踏むと鉄球が階段下にドーン!まぁ遅かったわけだが。ヒロインが通る前に発動していればヒロインは引き返して別の道に向かっただろうな。直接ぶつけるのもありか
▲こんな要素もある。例えばブランシェットは大きい草むらに入ると前方の視界が無くなる、オオカミは崩壊した階段を飛び降りることができる、など。学習して次に活かそう
▲先にゴールに到着されてしまった。ま、まぁ初回だからな、仕方ない仕方ない…(クソガッ
▲リトライ?画面でリトライを選択するとヒントが出る。うむ、うむ
ということで2回目。
▲行くぞおらぁ!スキルゲージが貯まったら即スキル発動は基本、先手先手でギミック発動すっぞ!
▲ヨシ!道を塞がれて別ルートに向かった。これで最短ルートを外れ、更に有利になるハズだ
▲ヒロインが大きい草むらに入り前方視界がなくなったところでスキルを使用、距離を詰めてキャーッチ!け、結構ギリでしたな;
▲アホっぽいブランシェットに「呪いを解くにはエロが必要」とウソ八百。無理矢理ヤらずこんな展開にもっていくのが童話っぽい
▲パイズリされると「呪いの人格」が苦しんでオオカミの肉体から出ていく、という設定。ヒロインはりきる、の図
▲オオカミは本番までヤろうとする。が、突如の銃声に驚いて逃げ出してしまう。チャプター1クリア
▲チャプター2開始。もうBBAの家は目前。ヒロインが着く前に先回りだ!というミッション
▲オオカミ再び、ステージ2スタート!ここはギミック多め、ただ全部をうまく使わないでもクリアは可能
▲岩が落ちてトロッコがドーン!とヒロインの行く手を塞ぐ。ちなみに岩をトロッコに落とさない場合、ヒロインがトロッコに乗ってショートカットしてしまう。ポイント切り替えがあるということは他の使い方もできるかも?
▲木を調べると崖下にリンゴが落ち、ヒロインがそれを見つけると数ターン無駄に消費させることができる
▲画面下方向に向かうと再びトロッコがある。そのまま進むとトロッコを押しながら進むことになりこちらが1歩進むごとにヒロインは2歩進む。今思えばその前にある「鉱石」を乗せることでトロッコを排除できたかも
▲そんな致命的なミスを犯しながらもスキルを使うことでヒロインより先にBBAの家に到達できた(またギリギリ 3回目のトライでクリア、丁度エェ難易度ですな。1回のプレイは大して時間もかからないし、そう意味でエロゲとしてのつかみはおっけ、レベルデザインに優れていると
▲初めてなのに結構乱れてしまうヒロイン。オオカミは性的に食った後…
▲「食欲的にもうまそう」と性欲との天秤にかけ、なんとヒロインを本当に食ってしまう。ヒロインが食われちまったらここで終わりか、と思ったがまだまだ、ここからだ
▲チャプター3はなんとオオカミの腹の中!BBAの霊が言うことにゃ「オオカミは魔法生物、食われただけでは死なない」と。あたしゃここのバケモノに消化されて本当に死んじまったが、おまえはここから脱出できれば助かるんだよ!と
▲こんなお涙頂戴のシーンを経て、プレイヤーはBBAのいう「バケモノ」を操作、ヒロインを追い詰め接触することが目的となる
▲プレイヤーが操作するのは「マクロファージ」(画面左のスライム)。このステージは結構複雑なんだが、やはり割と適当でもクリアできる。チャプター3開始!
▲マクロファージのスキルは、黄色アイコンが付いた触手に接触して発動することで「ヒロインの行く手を阻む触手を作り出す」ことができる。また矢印アイコンが付いたワープ地点に入ると同じ色のワープ地点に移動する
▲緑の触手にスキルを使用すると、緑の水たまり地点に障害物として触手が出現。ステージ序盤はヒロインがステージ下で行動しているため動向がよくわからない、適宜スライドさせて観察。ログでも判断できる
▲ヒロインはステージ内に複数ある宝箱から「鋭利な破片」をゲット、立ちふさがる触手を切り裂き出口を目指してくる。鋭利な破片は消費アイテム、宝箱をなるべくゲットさせないように、且つなるべく行動ターンを消費させるべく効果的な場所に触手を生やしたいところ
▲スキル使用で有利になる触手、大した時間稼ぎにならない触手もあるため、その辺りの見極めがこのステージのキモか。全部にスキルを使っている暇はない
▲ステージ最上部。画面中央の脱出ポイントにヒロインが到達する前に捕まえねば
▲ヒロインも触手をぶったぎりゴールに近づいて来る!いざ最終局面
▲ヒロインに接触しようとするも「視界」に入り、警戒モードになってしまう。警戒モード中は捕縛できない。むぅ、このステージでは「草むら」のようなギミックもない、要するに「逃げられない袋小路に追い詰める」のか
▲追いかけてステージ最下部まで来てしまったが、追い詰めた…か?触手を切るにもターン数がかかる
▲なにぃぃ!?ヒント「ヒロインが鋭利な破片を3個以上所持している(左上のアイコンで確認できる)と追い詰めても倒される」(泣 ほむ、鋭利な破片を2個以下の状態で追い詰めればいいのだな
▲3回目のトライで捕まえることができた。左上の青アイコン、これがゼロになるとヒロインは1T行動不可(…の吹き出し)、と今更ながら理解。そのスキに接触して捕縛に成功した。これに気付いていれば前のステージももっと楽にクリアできたかも
▲触手姦、ここの尺は結構長いぞ。流石にこれでヒロイン詰んだ、と思うだろう?
▲オオカミがタイミングよく猟師に銃殺され、結果ヒロインは助かる。まぁこれも原作に忠実ではあるか
▲ヒロインに対しとても親切な態度をとる猟師。家まで送ろう、と
▲チャプター4へ。今度はスケベで頭がいっぱいの猟師を操作するようだ
というところで体験版終了。プレイヤーの目的はそもそも「物語を歪める」こと、このまま赤ずきんが助かる、という結末にはならないだろう。というシナリオはエロゲとしてかなり滾るとともに背徳的な感覚もある、よきエロス。ゲーム内容自体も珍しい部類だな。赤ずきんもいいが白雪姫穢したいぃぃ!
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