BAD・END・SLAVES 体験版感想・レビュー

RPG

BAD・END・SLAVES
POTENCY  RPG  1,500円(税抜)
【基本情報】♀主人公  ツクール製  バランス型
【体験版評価】7.5/10点 (面白さ6 システム7 没入感8 エロス9)
【ゲーム情報】 デフォヘルス500 スタミナ300
シンボルエンカウント  ターン制コマンドバトル  1vs1or2  逃走コマンド100%
難易度普通  タルやタンスアイテムあり  Shiftダッシュ  メッセスキップなし
セーブはいつでも  スタミナと尿意の縛りあり

ゴミを漁り盗みを働き蔑まれながらも生きる奴隷少女の物語

リミスという名のエルフの奴隷娘が主人公。唯一の肉親である妹を人質に捕られ、主人に言われるがままにお金を稼ぐ生活を送っている。彼女達エルフはひっそりと森の奥で暮らしていたが、ある日突然どこの国のものともわからぬ軍に村は蹂躙され散々になった。捕われた姉妹は奴隷商人に売られ今の主人に買われた。

主人はリミスに食事も寝床も与えない。ただ金を稼いで来いと。腹が減れば井戸水を飲む、倒したモンスターの肉や自生する植物を食う、他人様のモノを盗む、必要であればゴミも漁る。そうせねば生きてゆけぬから。奴隷という身分で身体を売った対価では薬草すら買えない。リミスは今日も命を賭けて金を稼ぐ。

「BAD・END・SLAVES」体験版では

オープニングダンジョン、町でのお使いをいくつか、ゴブリン討伐を経て王都に向かうところまで遊べる。時間にして1時間程度だろうか。おそらく船で王都に渡ってから物語が本格的に動き出す感じだろう。普通に遊んでもいくつかエロはあるが、頑張って尊厳値を下げたり悪評を上げたりすれば更なるエロが。

奴隷として行きつく先はBAD・END…

↑はサークルさんの作品紹介にならってあえて悲壮感たっぷり目に紹介してみたが、普通にプレイする分にはゴミを漁る必要はまずない。モンスターの肉は食うけども(笑 サークルさんの作品紹介を見て我輩は「奴隷ならではのデッドorアライブなアーバンサバイバル」を期待していたのだが、実際プレイしてみるとサバイバル感はそれほどでもなかった。むしろ別ベクトルで縛りがあり、ある意味これがサバイバルを演出しているか。行動する為に現地調達が必要なのだ。

ゲームオーバーは無くエンディングは1つ。そのエンディングもBAD・ENDなんだとか。タイトルにそうあるしな(苦笑 笑える場面などひとつもなくシリアスで苦境に立たされる物語となっている。バトルはほぼツクールデフォだが、本作は「バトルして強くなる」要素を楽しむ作品でもなく。

BAD・END・SLAVES

ゲームとして抑えるべきポイント その縛りを楽しめるかどうか

とにかく悩まされるのがスタミナ値と尿意。↑の画面の青いバーとその左の黄金色メーターだ。歩くだけでみるみるスタミナ値が減り、スタミナがゼロになるとダッシュ不可、ヘルス(HP・赤いバー)が減る。バトルでもスキルを使うにはスタミナが必要で敗北リスクが増す。スタミナは食べ物、水を飲む、寝る等で回復。

尿意も歩くだけで結構な勢いで溜まっていき、マップ上ところどころにあるポイントで用をたさずにMAXになると漏らして「悪評」「汚れ」などが上がってしまう。攻略という意味での理想は、スタミナを切らさず用をたしながら行動するのが望ましいワケだ。

その為に必要なのは、まずスタミナ回復ポイント。街にしてもダンジョンにしても、新しいマップに着いたらまずは寝床なり井戸なりスタミナ回復ポイントを確保するのが大事。そこを起点としてスタミナが尽きない範囲で探索し、アイテムはスタミナ補助という感じ。探索で新たな回復ポイントを見つければ更に探索範囲が増える、町でもダンジョンでもそんなゲーム設計だ。尿意に関しては一度漏らしたからといってそれほど影響があるワケではない故、できれば漏らさない程度でいいかもしれん。

つまり本作にはスタミナと尿意の縛りが常に付きまとう。スタミナ切れでのダッシュ不可も地味に効く。これを面倒だと感じるなら本作を楽しめないかもしれんなぁ。まぁ敵に負けても回復ポイントや入口に戻されるだけでデメリットはあまりない故、敵を倒す必要があるシーンでは難易度(いつでも変更可)をデフォのハードからイージーに変える等で対応可能。リミスがめっさ強くなりスキル攻撃を使わなくとも通常攻撃でゴリ押し可。

ダンジョンなど敵シンボルのいるマップが結構厳しい

本作にはレベルアップがなく、敵がお金を落とすわけでもない。倒すメリットは落とす食べ物だ。回復ポイントを拠点として敵を倒しまくり食べ物を集めよう。集めた分だけスタミナ値に余裕ができ、その後の食べ物ストックとなる。街中でも突然盗賊が襲ってくることもある故、不慮の局面に備え食べ物系アイテムストックは沢山あるに越したことはない。

問題なのが、敵の再ポップアップの早さ。敵シンボルの動きは結構速く、狭い場所で避けるのは難しい。またボス周りには雑魚が多数うろちょろ、数匹倒して回復ポイントに戻るとまた出現している故、連戦を余儀なくされる。サクサク倒すにはスタミナ充分で望みスキルをガンガン使いたい。まぁ前述の難易度変更を使えば楽勝なんだが、プレイヤーとしての矜持に従うべし。ちなみにバトル中に敵に拘束されるとエロされるぞ。カットインな感じだが。

BAD・END・SLAVES

デフォ待遇はそこまでヒドイくない ヒドイ&エロスな扉を開くのはプレイヤー次第

人の物を盗めば「尊厳」が下がり「悪評」があがる。誰かの置き忘れた食べ物・飲み物、裏手からこっそり忍び込めそうな家屋、墓前の供物…盗ろうと思えば盗れる食べ物系アイテムはたくさんある。ある程度は攻略の役に立つだろう。また、畑の作物なんか何度も利用でき新たな回復ポイントとなる。しかしやり過ぎれば悪評がたち拘束されたり、尊厳がさがりエロイことへの抵抗が薄くなっていく。尊厳あるプレイをするかどうかはプレイヤーの手に委ねられる。ちなみに尊厳が下がればゴミ漁りも可能となり、そこも新たな回復ポイントにorz

体験版総合的に

エロに関してはあまり触れなかったが、ちょおっと面倒な縛りがありつつも本作はややエロ寄りのRPGだろう。絵もキレイであるし、その気になればどんどんお漏らしカットインを楽しめ(用たしカットインもあるが)、盗れるものを盗っていくことでエロがどんどん解放されていくだろう。そうしなくても理不尽なエロはどんどん強いられるけども。カットインなどの演出が多く効果的に使われており、没入感高め。前述の縛りを許容できるかが面白いと感じられるかの鍵。お漏らしのある同人RPGは結構あるが、その中でも漏らす速度は最速だ!(笑

夢子「お取扱いサイト様です」

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