ホラーテイストエロRPG「姉鬼島」　OCTET SOFT　

姉鬼島　体験版感想・レビュー　エロとホラーが丁度エェ塩梅

両親に捨てられ養護施設でもいじめられて育ち、独立する年になっても泣きわめくばかり、結局施設経営者の娘で一人暮らしの「ひかるお姉ちゃん」に引き取られ彼女に全依存している主人公・ちひろ。彼を中心としたシナリオ重視のVXAce製RPGである。容姿だけは女の子のようにかわいいがビビり・ヘタレ・運動音痴といいところがない主人公が姉鬼島への旅行(という名の修行)で成長していく物語で、BADENDを繰り返すことでストーリーが進んでいく設計。序盤の主人公はほんとヘタレで9割が泣き言、そういうキャラは割と苦手なんだけども、見た目がかわいいので許せてしまう(笑
【体験版評価】7.8/10点 (面白さ8 システム7 没入感8 エロス8)

▲オープニング。ヒモニートの主人公が妄想ひかるお姉ちゃんでオナっていたところ本物に目撃されるも、お姉ちゃんは顔色一つ変えない。主人公は短小・早漏・絶倫。

大好きなひかるお姉ちゃんとリゾートな島に旅行！と浮かれていた主人公が向かった「姉鬼島」は、つい最近まで外界と完全に隔離され独特な風習の残る島、「祟り神」がまつられた島中央は立ち入り禁止区画になっている。その風習にのっとり、主人公とひかるお姉ちゃんが顔を合わせることができるのは夕餉の時間のみ、それ以外は許されない。それどころか変な貞操帯まで装着させられ、しかし7日間ルールを破らず修行に耐えきればひかるお姉ちゃんと夫婦になれる！？という目的で主人公は頑張る。

▲このあと性欲管理用貞操帯を付けられてしまう。態度はキツイがえいげつもえーケツ

ゲームとしては1日2回行動制、買い物や移動、会話だけなら時間消費しない。特定マップを移動しての戦闘も移動とみなされ時間消費なしでレベリング可能。時間を消費するのは各種スポットでの探索や能力値上昇のためのアクティビティだ。また貞操帯に仕込まれた「性欲ゲージ(画面右上に表示)」がMAXになると主人公はいう処罰という名の逆レイープされ、島に大いなる祟りが降りかかるというややホラーテイストな雰囲気だ。それ系シナリオが好きな紳士には刺さるかもしれない(BADENDを乗り越えて進むという意味を含めて若干ひぐ〇しライク)。エロとホラーのバランスがよく、RPGとしても被ダメ大きめで工夫と戦術が重要な戦闘でやり応えがあって面白かった。島内移動のほとんどは選択肢、会話シーンが多く、ガッツリ探索が必要なRPGでもないため、ややADV寄りのRPGともいえるか。

▲戦闘はレトロライク。よわよわな主人公を強くしていこう。レベルアップ、各種装備品の他、島各所のアクティビティでも強くなれる(SAN値がありそうなテイストだな)

▲エッチな夢で性欲ゲージがMAXになった瞬間、ガラッと窓が開けられ(ここはちょっと怖かった)

▲体験版はここまで。プレイ時間1時間半程度か

▲雑貨購入とスピアフィッシングができる「パイレーツ・Aki」

▲こんな感じで性欲ゲージが上がってしまう。主人公はむっつりドスケベです

表面上は親切だが裏がありそうな各ヒロインも可愛くエロ絵もグッド、なにより小さいころから一緒なのにヘタレ主人公に説教の一つもしない、いつも笑顔なのに考えが読めないひかるお姉ちゃんのミステリアスさもいいテイスト。

じっくりテキストを読み込み世界観に浸る系、商業エロ的なRPGのため「エロはよ！」な紳士には向かないが、BGMチョイスセンスや何気ないSE・環境音を含めたホラー演出など「いいね！」な水準で、シナリオありきの作品として楽しみたい紳士にはおすすめ。マップチップやキャラチップ、オブジェクトに仕込まれたテキストも丁寧。一方で、島マップでメニュー画面が開けない、サークルさんの拘りによりメッセスキップできないなど不便さもあった。BADENDを繰り返して進める設計ゆえメッセスキップ不可は厳しいな…

＜追記＞
ガッツリ探索するタイプではないと書いたが、一部ガッツリダンジョン攻略シーンがあるようだ。広いうえに本作は視界が狭いため、かなり難しいようだ。ということでサークルさんがダンジョンマップを公開(Ci-en記事)してくれている。

＜追記＞バージョンアップ！
件のダンジョンの難易度を低下させるアイテム「目薬」追加。視野が広くなるぞ。また2日目夜に早解き用ルート分岐追加。あとエロシーンの無かった春枝さんに待望のエロシーン追加！詳細はサークルさんCi-en記事にて。

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