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■戦国時代タイムスリップ 男子学生が美少女武将と冒険する王道RPG
いつも通り授業中にスヤスヤと寝ていた主人公・来生一馬。起きてみるとそこは見知らぬ山中。どこココ?やべっ、こんな時間!見たいテレビがあったんだ!と遭難の危機を感じながら山中を進むと、ひとりの美少女がひょっこり現れる。くのいちコスプレ?と怪訝に思っていると、盗賊な男達が現れ襲いかかってくる。コスプレ少女のおかげで撃退するも、今度は半ば強制的に「捕われている仲間を助けるのを手伝え」とコスプレ少女に頼まれる。
彼女と一緒に近くの盗賊のアジトに乗り込み、その頭領を倒すと、捕われていたのは真田幸村と名乗る美少年(?)。え?あの真田幸村?こっちのコスプレ少女は猿飛佐助!真田十勇士!?もしかして戦国時代にきちゃった!?と現状を理解する一馬。ほむ、飲みこみの早い奴だ。
捕えた盗賊と幸村の話では、有力武将が持つ「夢成の勾玉」を集めるとどんな願いが叶うという。現代に戻る為にやるしかねっしょ!オレ歴史に詳しいし、それを活かしてなんとしてやる!という感じの導入だ。
■エロゲに限らず流行のタイムスリップモノ でもちょっとテイストが違う
昨今、歴史知識のある現代人の戦国時代タイムスリップものは漫画→ドラマ化で結構よくある。「信長のシェフ」とか「信長協奏曲」とか。また、そういうエロゲも多く「恋姫†無双」なんかはその最もたるもので、歴史知識を武器に主人公が名だたる武将の軍師となり活路を開いていく。当然武将は美少女。
本作はそういう流れを確かに汲んでいるが、テイストが少し異なる。主人公の一馬は日本史に詳しいが、それを彼が最大限に発揮できるワケではない。一般人がいきなり有力武将に会う機会はないからだ。そりゃそうだ。恋姫なんかは序盤から軍師ポジションだが、ただタイムスリップしただけでそう上手くいくはずもなく。そういう意味では割と現実的?な設定なんだろうか。
では一馬の知識がどう活かされるかというと、主に敗戦して危ない目にあっている美少女武将を助けるというベクトルで発揮されると思われる。体験版では今川義元と太原雪斎を助け仲間にできる。戦国時代モノでは織田家が重宝され、今川家とか軽視されがち故、斬新だった。とりあえず敵は織田家っぽい。
今川義元が「オーホッホッホ!」なタカビー残念キャラなのも目から鱗(笑 佐助はクール不思議ちゃん系。信長なんかは想像通りだったが、武将の萌えキャラ付けも◎。
■「百花繚乱」体験版では
製品版では幸村救出イベント後、次に行く国を駿河、甲斐など4つから選べる。システム的に選ぶのではなく、それぞれの国に歩いていくのだ。体験版では駿河への道のみが解放されている。駿河の駿府城にいくと、今川が上洛という名の尾張侵攻を開始。桶狭間で今川が敗れ、雪斎と義元がピンチなところを救うところまで遊べる。
「体験版はここまでです」的なメッセはないと思われる。ついでに言うなら、本作のフラグは結構わかりづらい。一度きりの会話をちゃんと聞いておかないと、次に行くべき場所がわからなくなるかもしれん。故にセーブしてから時間を空けてプレイする場合も留意。
ちなみに幸村を救出するイベントは5分の時間制限あり。マップが広めだが、とり逃したアイテムは後からゆっくり回収可能。
■桶狭間はかなり広めで長期探索に 回復手段はアイテムのみ
幸村救出後は、佐助がPTから外れ、幸村&一馬を兄貴と慕う盗賊の手下ふたりが仲間に。いきなり4人PTだ。この盗賊ふたり、シナリオ上すぐ外れるモブかと思いきや、ちゃんとレベルアップで成長するし、最後までPTに残るっぽい(笑 名前は二人とも「盗賊」だが、覚える技能が異なる。しかし武将と比べたら弱い。本作では「いつでも仲間入れ替えOK制」であり、彼らを使うかはプレイヤー次第。序盤はそれなりに使える。なんかFEテイスト。
駿河に向かう道中の敵は弱く、マップは広め。雑魚は通常攻撃だけで1.2Tキル可能だが、本作にはオートバトルがない。4人分の通常攻撃連打がやや面倒だった。うーむ、何故オートバトルがない…
駿府城に到着すると、いくつかフラグ立てし、すったもんだのイベントをこなすと、桶狭間で雪斎と義元を救出することに。桶狭間マップがかなり広い。特徴的なのが、イベントへのルートを最短でいくと、取り逃すアイテムが多数あることだ。ほとんどが回復アイテムだが、それらをすべて回収するなら広いマップ上のすべてを探索する必要がある。これが一番時間がかかる。アイテム無視でも攻略は可能だと思うが。
アイテムを回収しようとすると探索は長期化。序盤の回復手段はアイテムのみ。回復アイテムは敵がほぼ100%落とす。雑魚敵から100%逃げられるが、ボス戦は結構手強く、それなりにレベルアップしておく必要がある。故に弱めの敵だけを相手にするのが吉。また、桶狭間に入る前に装備を整え回復アイテムもできるだけ買っておく。桶狭間でバトルをこなせばお金はかなり稼げる。
■とりあえずは武将仲間と夢成の勾玉を集める為4国を回る まずか回復役か?
という展開に。前述の通り製品版では4国の内どこからまわってもOK。それによって仲間になる武将の順番も変わり、攻略難度も変わってくるらしい。回復役が欲しいなら、製品版で最短で仲間になる回復可能なキャラは武田信玄と北条幻庵なんだとか。ほむほむ。
■仲間にできる武将は二人一組 一方の救出に失敗すると二人共仲間にならない
今川義元と太原雪斎、織田信長と豊臣秀吉といった具合に、本作の美少女武将達は二人一組で登場し、仲間になる可能性のある武将救出等のミッションのどちらかを失敗すると、どちらも仲間にならない。仲間にしたいならすべてのミッションを成功させる必要がある。
ミッション失敗すると、その武将が敵に犯される陵辱シーン。これを見てそのまま続けるとその国の武将二人は仲間にならない。本作はどの武将も仲間にしないいわゆる「陵辱ルート」を選んで初期PT攻略をしていくと、それはそれでなにかしらのメリットがあるらしい。初期PTの幸村は強いが、盗賊二人がネック。主人公も技能を覚えられんしな。
■主人公の技能は仲間とセクロスして習得 長期化しがちな探索では盾役が重要
一馬はレベルアップしても技能を一切覚えない。体験版範囲では不可だが、ゲームを進めると仲間武将とセクロスすること技能を習得できる。これがラブイチャエロな要素だな。
ちなみに技能は各キャラ7つまでしかセットできない。シーンに合わせて有用な技能の取捨選択が必要。
長期戦になりがちな本作の探索で効率よく戦っていく為には、盾役が有用だ。防御力が高く、パッシブなどの技能で「かばう」や「敵を引き付ける」等の技能を持つキャラだ。こういうキャラはPTに1人は欲しい。武士などがそれにあたる。デフォ仲間の盗賊のひとりもこの系統だ。とにかく防御力を高めるべし。いいタンク役をつくることで効率がよくなる。
また、装備品にもいろいろ付加効果がついている。ふいうち無効とか敏捷アップとか。装備で個性を伸ばそう。主人公は技能と装備で攻撃、補助、盾役、どのタイプにもなれそうだ。
■体験版総合的に
なかなか面白かった。回復手段が乏しい序盤が最も厳しめなバランスはライトゲーマーには厳しいか。ゲーマー向けだな。どの国から向かうかで仲間になる武将の順が変わり、難易度も変化するのは面白い。回復役を優先すれば難度は下がるだろう。
同人RPGで軽視されがちな要素である「雑魚敵の組み合わせ」。バトルがメインなRPGではこれが地味に重要な要素だと我輩は思っているのだが、本作は雑魚敵パターンがなかなか豊富で、おかげで雑魚戦に飽きにくくなっていると思う。仲間の豊富さ、前述の盾役などの役割分担など、同人RPGの中では結構タクティカルなバトルが楽しめる部類じゃなかろうか。
残念だと思ったのは、マップがやたら広く、宝箱回収派なプレイヤーには厳しい仕様なこと。ゲームテンポがやや損なわれる要因となっている。
誰も仲間にしないという選択が可能な点はゲーマーは燃えるだろう。エロはラブイチャと陵辱バランスよく。とりま武将を全部仲間にしてラブイチャを楽しんで、次の周回で誰も仲間にしない陵辱ルートを遊ぶのが正解?エロシーンの尺は長め。
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