火山の要塞【ゲームブック風RPG】 ナイトメアソフト 体験版感想

RPG

火山の要塞【ゲームブック風RPG】
ナイトメアソフト  ゲームブック風RPG  900円(税抜)
【体験版評価】8.0/10点 (面白さ8 システム7 没入感9 エロス8)

懐かしのゲームブック風RPG ダイスロールに運命を託せ!

悪名を轟せる領主・サラゴスが火山の上に築いた砦には多くの財宝が貯めこまれていると言われている。これまで多くの冒険者達が砦攻略に名乗りを上げ挑戦したが誰一人として攻略できた者はいない、難攻不落の砦だ。君は卓越した技能をもつ女盗賊・マリーザとなって、知恵と技能で城塞攻略を目指す。

こんな感じのゲームブック風の言い回しがたっぷりのRPGである。↑の紹介画像からしてレトロゲームブックの表紙を模した作りでなんともノスタルジックな。

戦闘、正否判定など様々な場面で2D6(6面ダイス2個振り)の出目に身を任せるシステム。おほぅ、面白そうであるなぁ!とこの時点でハードル上がりまくりである。あれ、そういえばあの人気RPGっぽい雰囲気があるなぁと思いつつ、そんな状態で体験版をレッツプレイ。

「火山の要塞【ゲームブック風RPG】」体験版では

砦1階の1/3位と地下牢を遊べる。エロは3シーン。プレイ時間は1時間かからない程度か。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】 00

緊張感漂う選択肢の数々 背後からの一撃で巡回兵をヌッ殺す

まんまと砦に忍び込んだマリーザ。ちょっと気になったんだがマリーザって名前、「殺しますよ?」な某キャラを連想し微妙な気分にならんか?(笑 でも名前変更不可。

まぁそれはさておき、砦に突入する前にチュートリアルでバックスタブ(敵の背後から一撃で倒す)、敵の視認範囲、見つかった場合のバトルについて一通り学べる。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】01

基本は敵に見つからない様に移動、背後から仕留めるステルススタイル。同じルートを徘徊する兵の後ろからスッと近づきサックリ倒し、懐を漁るとダイスロールで金貨や食糧が手に入る。回復は食糧でほぼ賄うが、最初から10個もっていたりゆとりがある故、ジェノサイドプレイでもしない限りまぁ困らん。

ちなみに倒した敵以外にも、死体の懐を漁れるのは非常に盗賊っぽくていい。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】02

砦内には大小様々な部屋が存在、まずは手近にある武器庫に入ると自分にあった武器を探すか引き返すかの選択。「探す」を選択すると使えそうな短剣が2種見つかる。

名前から良さげな方を選ぶと短剣は呪われていた!運点-2のペナルティorz 結局武器は手に入らずいきなりゲームブック風の洗礼を受ける(笑

火山の要塞【ゲームブック風RPG】03火山の要塞【ゲームブック風RPG】04

その他拷問を受ける女の部屋、カードゲームに興じる男3人の部屋、大柄で屈強な戦士が眠りこける部屋、ゴブリンが人を食す部屋などなど、ほとんどの部屋で様々なイベントがあり、ゲームブック風の言い回しの状況説明からの選択肢に。

選択次第で戦闘、能力上下、エロなどに発展、思わぬ展開になることもあり、確かにゲームブック風な緊張感がある。故にマメなセーブは必須。セーブ枠は18だ。

牢屋の鍵を入手するといくつかある牢を開けられるのだが、入手前でも運点消費してダイスロール、ピッキング可能。開けたら中の囚人が襲ってくるんじゃないのかとビクビクしたのはナイショ(笑 実際はそんなイジワルなことはなかった。

特徴的なのは、こまごまイベントをクリアしていかなくてもパワープレイも可能な事。次のマップへ行く道を塞ぐ3人の兵とは3連戦になり、普通に進めるなら各種イベント消化後に戦うが、開始直後に挑んでも勝てたり、強そうな大柄で屈強な兵も倒せたり。理由は後述するが、選択肢の他進め方にもある程度の自由がある。

サークルさんの作品紹介にあった「いきなりボス戦も可能」というのはこのことだろう。

コンセプトは似てるけども

本作はぶっちゃけ「ルゴーム砦の脱出」とコンセプトが似ている。
舞台が砦(本作は要塞?で潜入だが)で、砦内には兵や兵舎だけでなく娼館や各種店が存在しマリーザに敵対しないNPCが多数いること、ステルス&バックスタブ要素など。

が、行動判定にダイスロールが付きまとうこと、レベル概念が無くマリーザの能力値が「体力点」「技能点」「運点」の3つのみであること、非戦闘員を容赦なくぬっ殺して金品を奪ったり可能な悪行プレイなどは、このテのTRPG感やレトロ感が好きな紳士にはタマランのかなぁと。我輩だ!

ちなみに悪行を重ねるとステータス画面でのマリーザのCGやエンディングが変化する様だ。

戦闘システム

敵に見つかったり、選択肢によっては戦闘になる。戦闘は常に1VS1。戦闘前に敵が3人いたら3人と連続戦闘になる。その間回復はできない。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】05

戦闘では「戦う」を選択するとまずは敵のダイスロール。出た目が敵の技術点に加算され「攻撃力」となる。技術点6で6面×2ダイスの出目が7なら攻撃力は「13」。

次にマリーザのダイスロールとなり技術力にプラスされて攻撃力決定。攻撃力が高い方が攻撃成功となり一方的に2点ダメージを与える。攻撃成功側はダメを受けず、ダメージは2点固定。技術点が重要なのだ。

攻撃成功した場合は追撃で運点判定(ダイスロールで運点以下の数値を出せば成功)&運点1消費で更に2点ダメージ追加可能、逆に敵の攻撃成功時は同じく運点判定で防御可。

ただ追撃や防御はあまり使うことがない。何故なら運点は消費すると回復箇所が限られるが、体力点は手に入りやすい食糧で回復可能だからだ。

例えば追撃に成功する限り連続で追撃できれば対ボス戦切り札、みたいな使い方ができザコは封殺、戦闘のテンポもよくなったかもなぁ。

戦う以外に降参(即敗北、エロ用)、逃げるも選択可能。逃げた場合は敵の追撃ダメ回避可否を運点判定。どっちにしろ100%逃げられる。逃げるを選択するのは大概敵に見つかって戦闘するのがメンドクサイ場合か。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】06火山の要塞【ゲームブック風RPG】07

思ったほどの緊張感はないが未踏の地はやっぱりドキドキする

ゲームブック風、ステルスということで最初こそ緊張感ありありで遊び、開始早々武器庫の選択肢にヤラレてより身構えてプレイしたが、進めてみると想像していたほど手に汗握るプレイ感覚ではない様だ。その要因をいくつかあげてみる。

・バックスタブがほぼノーリスクで簡単
砦内を巡回する兵は多いものの、彼らの視認範囲は前方2マスで死角が多く接近は容易。ダッシュで移動して後ろから接触するだけでサクッと倒せる。回数制限もなく。画面切り替えで兵が再ポップしていることも。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】08

・マリーザが強い
ゲーム開始時のキャラメイクで、体力点、技術点、幸運点をダイスロールで決定するのだがいくらでもやり直せる。余程悪い結果で始めなければ、巡回兵との戦闘は苦にしない強さがマリーザには備わっている故、ステルスの緊張感が薄い。

特に技術点と体力点を納得いく数値までねばるとそこらの兵など普通に戦ってもほんとザコになり、強そうな敵にもガンガン挑んで先に進められる。本作ではレベルがなく能力値上下の幅が小さい故、初期数値の影響は大きいのだ。

・デッドエンドがなくイジワルな選択肢も割と少ない
デッドエンドはないっぽく敵に敗北しても犯されて特定の場所から復帰可能。淫乱度が上がる以外のデメリットもないっぽく。

またダメを受けたり、各種能力値を下げる様な罠や選択肢はあるものの、思ったほどイジワルな選択肢展開は少ない。即バッドエンドは覚悟(期待)していたが、体験版範囲ではなかった。

それでも未見マップに入っての選択肢はやはりドキドキ感がある。初見の相手に敵意があるのかどうかがわからない状況はやはり警戒するよなぁ。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】

人気CG屋さんのエロは鉄板ぽい

マリーザの敗北エロと娼館でのエロがほとんどの様だ。たまに他人がチョメチョメしている場面を覗くこともある。エロを重ねるごとに淫乱度上昇、ステータス画面でのCGも変わる様だ。

体験版では敗北1、敵兵誘惑でのソフトエロと娼婦が兵にフェラしているのを覗く程度。元が人気のCG屋さんであるし鉄板だろう。コスチュームもメイド服や修道服、娼婦服など4種ある模様。

火山の要塞【ゲームブック風RPG】09

体験版総合的に

思ったほどの緊張感はなくヌルめだが、ゲームブックプレイの様なドキドキ感をクリアまで楽しめなそうな作品。前述の追撃とか、(エロはさておき)主人公がちょいちょい喋ってロールプレイ感がイマイチなのが気になるもののゲームブックやTRPGなどのワクワクを求める紳士にはオススメしたい。

サークルさんのブログを拝見するに、やはりルゴーム砦~に感銘を受けて制作されたんだそうだ。我輩個人的な意見としては同人とは模倣からの昇華の文化でありゲームブック風RPGなどはまだ未開拓ジャンル故、どんどん出てきてほしいなぁ。

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