カルティベーター ~引退騎士とモン娘のにぎやか開拓記~ レビュー

RPG

カルティベーター ~引退騎士とモン娘のにぎやか開拓記~(ふらいんぐパンジャンドラム) 体験版感想・攻略

元騎士のアルロが主人公、いろいろあって隠居生活を送るべく辺境の霊山へと足を踏み入れるも、意図せず新たな領主として山の復興を担うことになるMV製のRPG。託された「指輪の力」で魔物を「魔人化」して「契約」することができる主人公は、復興の過程で全14人のヒロインを仲間に迎えつつ、次第に舞台は山以外のエリアへも拡がっていく。

体験版では山各地のダンジョンでテラを吸い上げる魔物を討伐していくことになるが、仲間達の受け入れには拠点である「領主の屋敷(ボロボロ)」の修復が必要であるし、装備品も自前で作って用意する。また仲間達との日々の暮らしを豊かにするごはんと各種施設も必要だ。

それらは主人公の「作業スキル」を伸ばしていくことで段階的に達成していくのだが、そのスキル種類はなんと計10種もある。採集系スキルが「農業」「採取」「伐採」「採掘」「釣り」「畜産」の6つ、合成スキルが「料理」「鍛冶」「調合」「錬金」の4つ。これだけでも牧場・ルーン何某系のエロ同人ゲーとしてやれることが相当多そうなことがわかる。

実際プレイしてみて声を大にして言いたいのは、ゲームとしての「恐るべきボリューム」「面白さ」だ。もちろん天音蓮人氏による渾身のエロシーンはしっかり使える、基本CG72枚、差分4100枚超、1シーン平均差分55枚、14人のヒロイン全員に「共鳴度(好感度)」による段階エロがある。

ただゲーム部分のボリュームが圧倒的過ぎて「数時間ごとに1エロシーン」という間隔ゆえにオカズ優先な紳士には向いていない。だがしかし面白さは折り紙付き、定価7,000円も納得せざるを得ない。

冒頭からこの長文、お察しの通り熱量高め・長めでお送りします。

【体験版評価】9.4/10点 (面白さ10 システム9.5 没入感9.5 エロス8.5)

ゲーム開始・オープニング

体験版ではヒロイン14人の内6人目を仲間にしたところで終了となるがストーリーとしては序の口。山の復興もまだまだ、生産系スキルは「錬金」がまだ未解放。我輩のプレイ時間は20時間強、やれることはできるだけやってみてのプレイ時間とはいえ、このペースだと製品版は優に100時間超になるかと。装備品生成や、料理等に拘り始めたら更に。作品ページ冒頭に「100時間級の大長編スローライフRPG」とあるが、決して誇大ではない。


▲ゲーム開始直後。主人公アルロの立ち絵「通常/目元隠し」と戦闘ボイス「あり/なし」、戦闘難易度などを決定。すべて後から変更できる


▲オープニング開始


▲開始後「すぐ動ける」のが良き。採集可能なオブジェクトは近づくとアイコンが出てわかりやすい

本作ではマップチェンジと、採取などの生産系スキル使用などで時間が経過していく。


▲VSアークデーモン(イベント戦)


▲本編へ、ここまでに地下室の亡霊退治などがあるが端折る。メイファは一応メインヒロイン、体験版では主人公のことを「お前」と呼ぶ

ここまでセリフをしっかり喋る男主人公はエロ同人ゲーだと割と珍しいが、彼は非常に誠実で真面目な男前キャラゆえに嫌悪感を抱くプレイヤーは少ないのでは。

でだ、本作を語るならすべての生産スキルについて1つずつ説明していきたいところだが、ぶっちゃけどの要素もベテランエロ同人ゲーマーである諸君らが想像するそれとおおよそ相違ない。ひとつだけ補足するならそれぞれで専用アイテムがあり、グレードアップすることで効率が良くなっていく。


▲作業スキルLV、効率、専用アイテムの一覧。採掘専用アイテム「鉄のつるはし」はデフォで所持しており「銀の~」「ダマスカスの~」とグレードアップ、またはスキルレベルアップで「効率」が上がる

ただ「農業」については明らかに他の生産系エロ同人ゲーとは異なる。耕作者、或いは特定分野を開拓する追求者という意味合いの「カルティベーター」をタイトルにしているだけあって、農業に関してはかなり注力されているためざっくり説明する。

深すぎる農業要素

本作では10日ごとに四季が移ろい1年は40日周期、作物には「育成に適した季節」「収穫に適した季節(旬)」「適した土壌」があり適当に植えても枯れるだけだ。まず見るべきは作物の「育成期間(日)」。

例えば↓の「カブ」は育成から収穫可能になるまでの期間が4日と非常に短い。春秋に育ちやすく旬は春秋冬。だいたいどんな土壌でも育つが「肥えた土」がベスト。


▲緑色の季節が「ベスト」。種は最初はお店で買うが収穫時にも入手できる


▲このスクショの季節は紅葉が舞う秋。(63%)は生育度で100%以上で収穫可、HPがゼロになると枯れる

育成に適した季節と土壌であれば植えた作物のHP減少は緩やか、逆に適してないとHP減少が激しくなる。減ったHPは「お手入れ(1日1回)」で少し回復できる。

土壌に関しては作物を植えると栄養が抜けていき痩せ細っていくが、肥料などを与えることで栄養豊富な「肥えた土」に回復できる。また緑色の「旬」季節に収穫できれば作物の品質や収穫数がアップする。

ということを踏まえ、4日で収穫できるカブは非常に管理しやすく育てやすい。まぁその分、他の野菜に比べて換金率は低めだし料理の材料としても微妙。カブを使う料理はあまり多くはない。

では収穫まで25日かかる「小麦」も見ていこう。


▲農作物の種類はまだまだこんなものではない

できれば緑の旬「春」に収穫したいわけだが、その為には育成期間25日を逆算して植える必要がある。秋の5日迄に植えれば冬を経て丁度「旬」で収穫できる。

小麦は育成期間がかなり長い部類ゆえカブと比較するのは極端だが、言いたいことは育成期間が季節を跨ぐ野菜は逆算して植えてね、ということ。土壌の変化も日々確認してね?水やりもお手入れも必要よ。そこっ!同じ種類の作物を続けて植えない!連作障害になっちゃうでしょ!

リアル指向過ぎてもはや変態的(笑 もっと簡単なルールにする農業カジュアル設定もあり。


▲ちゃんと育っていざ収穫


▲ハーベストォォォ!!この瞬間のためにやっとります。旬だっため9マスのカブで15個も収穫!安いとはいえ、Lv3品質のカブなら1個75Gで売れる

設定は複雑ではあるし収穫まで手間はかかるが「作業」としては簡単なのがミソ。畑は最初から9マス単位、一度で9マス分の種植え、水やりなどの作業が可能なのだ。その分(ゲーム内)時間がかかる(5分×9マス=45分)が、ちまちま1マスずつの作業は必要ない。


▲拠点以外の畑も利用できる。この「ジゼルの森」の畑は水はけが悪く、稲やサトウキビなどの品種が向いている。拠点から少し離れているため毎日通うのはしんどいが

以上がこれだけで1本ゲーム作れそうな農業要素。


▲各地の池や海などで可能な「釣り」、連続QTE成功で魚ゲット。場所によって釣れる魚は異なる。面白いのは主人公だけでなく仲間達も一緒に釣ってくれる(ランダムだが釣りが得意なヒロインもいる)

釣りや採取などでアイテムを入手するたびに、仲間達(具体的には隊列で一番前にいる仲間)が褒めたり喜んだりする一言CVがかなり良き。モチベーションになる。スフィの「やったぁ」のいい方が可愛くがお気に入り。


▲「畜産」は石材100個、木材100個集めて「畜舎」を建てると可能に。豚や牛、鶏を飼育(餌が必要)してお肉や卵、牛乳などをゲットできる。家畜はお店で買うか「罠」で捕獲


▲特定のヒロインが仲間にいないと進めない場所などもある

一日の流れ 7:00~翌3:00まで活動可

次に「とある日の一日の流れ」について書いてみる。


▲天候も日によって変化、冬には雪も降る

起床は7:00。HPと行動力が全回復した状態で活動開始となる。前日に夜更かし(最大3:00)すると行動力回復が少なくなってしまう。


▲起床時、今日は何日?とカレンダーが開く。今日は秋の10日。毎季節10日は採取・伐採が2倍になる「恵みの日」だ

まずは朝食のため応接室に集まっているヒロイン達から3人(最大4人PT)仲間に加える。朝食前に畑仕事を済ませたいのだが、仲間を連れていると効率が良くなるからだ。ヒロインによっては農業向きのパッシブスキルをもっていて、↑のリズは「水やり」に土壌回復効果が付く。


▲屋敷を出てすぐ隣の畑へ。前日が雨でなければ水やり、HPが減っていたらお手入れなど。肥料も適宜


▲朝食は7~9時の時間帯のみ、応接室で作ることができる。暖炉で「薪」を燃やして料理、薪は採取か店で入手。ちなみに夕食は19時~21時


▲店や農業、採集(果実系など)で入手した素材で料理する。朝食は茹でトウモロコシにしよう。料理も時間経過する。ちなみに朝食、夕食は素材1人前で全員分できあがる


▲皆で朝食「いただきます」。料理ごとにグラが用意されているのが地味に脅威

食事ではランダムでヒロインが感想を述べる。ヒロインごとに肉、魚、野菜など好みが異なり、好きな料理ほど共鳴度(好感度)アップ。誰が何が好みかはセリフで判断すべし。エロをなるはやで見たいならごはんで共鳴度を上げるのが近道かと。


▲料理ごとにバフ効果もある

朝食も夕食も必須ではないが、朝・夜どちらも料理を作らないとヒロイン達の共鳴度がさがってしまうゆえ、忙しくてもどちらかは作るのが吉。あと主人公よりLvが低いヒロインがレベルアップする効果もある。なにより、お腹を空かせたヒロイン達を放っておくのはネグレクト、かわいそうだろう。


▲屋敷のすぐ近くにある桜花の店へ。麓の町とここを行き来する商売人

桜花の店では作物の種や簡単な食品や素材などを買える。持てる荷物量の関係で不要なものはどんどん売るのがベター、ゆえに大体毎日通う。店としての機能の他、彼女を通し様々な依頼も舞い込んでくる。


▲受けた依頼はメニューから確認できる。メインを進めることでストーリーが進む

お腹も満たされたし今日は装備品を作り(鍛冶)に行こうかと。前日鉱山でしこたま鉄と銀を採掘しておいた。初級装備品(石装備シリーズ)は拠点でも作れるが、中級以降はピピン鉱山のドワーフの鍛冶屋に行く必要がある。


▲拠点の裏手にある「坑道」は各地の鉱山とレールで繋がっており、トロッコで高速移動できるショートカット


▲ピピン鉱山内のドワーフの鍛冶屋

まずは鉱石をインゴットに加工する。加工はドワーフがやってくれるが銀は1つにつき150Gかかる。これは自分で加工できないゆえまぁ仕方ない。


▲あっ、採集用アイテム作れるやん!

装備品を作ろうと思ったが、アップグレードすることで採集経験値や効率がアップする採集用アイテムは常に一番いい物を揃えておきたい。ということで銀のナタを作ることに。


▲モノによるが鍛冶は行動力と時間の消費が激しい。途中で中断して後から再開することもできる


▲銀のナタゲットだぜ!


▲次に銀のつるはしを作り始めたが行動力が尽きそうだったゆえ一旦中断して拠点に戻る。行動力がゼロになるとその場でぶっ倒れて次の日になってしまう


▲メイファに話しかけるとお風呂(1日1回)に入って行動力を50%回復することができる


▲行動力を回復し戻って鍛冶再開。銀のつるはしゲットだぜ!


▲お、鍛冶レベルアップ。合成系スキルは5LVごとにワンランク上の物を作れるようになる


▲あと、作るのにあまり行動力を消費しないバングルを2つ作った


▲まぁまぁ強い。全員が装備できるバングルは使いまわしがきく


▲なんとか21:00迄に帰宅、夕飯はベーコンエッグにした


▲夕食後。夜更かしは厳禁だが、24時くらいまではイケる。おやつを作ったり、左の作業台で簡単な鍛冶をしたり、店の窯でポーションなどを調合したり


▲フィールドで採取したり、恵の日は採取しないともったいない。ところで雪降ってるな

いざ寝る段になったら、任意の仲間と「夜会話」をして寝よう。共鳴度がアップする。


▲夜会話(共鳴度アップ)後に就寝、次の日へ。会話イベントは必ずあるわけではないが、仲間全員にかなりの数が用意されている模様

これはあくまで一例であって、農作業は朝やる必要はないし、1日ぶっ通しで釣りや採取、採掘をしたっていい。好きなことをやればいいが最低限、ご飯を食わせてやるだけの金策は必要だ。序盤は採取でとれるイチゴが高く売れる。作物の種を買いカブなどすぐ収穫できる農作物から作る。簡単に作れる初級装備を売って稼ぐのもいい。竿を作って釣りができるになると結構稼げる。


▲翌朝。冬に突入し山全体が雪景色。春夏秋冬でフィールドが変化するのも非常に趣があり、各オブジェクトまでちゃんと雪化粧になっていて感嘆した

おい!これ非戦闘RPGじゃねえよなぁ?全然戦わないじゃないか!

戦闘が発生するダンジョン攻略

ほい。ここまではスローライフ。本作ではその辺の森や鉱山などのフィールドに敵はいない。メインストーリーを進めると出てくる「ダンジョン」で魔物と戦うことになる。普段はスローライフを送り、ダンジョン攻略ではちょっと気合を入れて臨む感じ。


▲このメンツで挑む。スライムのスフィ(回復・氷系)はお休み。回復は調合で作った中級ポーションで賄う算段


▲ダンジョン内。左に戻ればいつでも脱出でき、敵などの再ポップ

ダンジョンはこのようなマス目状になっており、1マス進むごとに5分経過。紫のが敵シンボル(動かない)、宝箱からは各種アイテム類、草から素材系アイテム、ツボからは食品類を入手できる。女神像や悪魔像、赤い液体で満たされた杯はバフやデバフが付いたり。


▲光っぽいシンボルはより先の矢印を可視化


▲敵シンボルマスで戦闘開始

戦闘では必ず、隊列の前二人が前衛、後ろ二人が後衛になる。後衛からの物理攻撃は槍、弓、投擲武器あたりじゃないと届かない。

戦闘の基本はまず敵の情報を見ること。弱点、耐性、能力値などを確認できる。この記事では戦闘難易度・ノーマルでプレイしているが、ノーマルでも敵は決して弱くはなく弱点を突くのは必須。


▲全体攻撃が使えるスフィは序盤かなり重宝する。プラズマ放電はTPスキル

TPスキル、気力スキルがあり、戦闘ごとに自然回復するTPスキルだけで戦えるが、自然回復しない気力スキルはここぞで使う強スキルが多い。また「奇襲」を受けた時の1T目は気力スキルしか使えない。

メイファは特定スキルで敵を倒すとガンガンTPが回復し、しかもTP持ち越しスキルまであって強力なスキルを連発できる。


▲PTの誰かが攻撃されると1Tに1回発動し反撃(?)する「ソウルハーベスト」。強いうえにTP50%回復

体験版範囲の知識では戦闘での戦術について多くは語れないし、語り始めると記事の長さが倍になるゆえ端折らせてもらうが、ざっくり言えば敵の特定行動に対して反撃する「監視攻撃」系スキルが強く、また敵・味方の特定条件で発動するスキルなどもあるようだ。

更に各仲間は装備可能な装備品系統が複数あり、それによって前衛・後衛、物理・魔法など運用方法が変化する。スキルも装備系統に対応したものを習得できる。それらを鑑みてシナジーを生むPTビルドするのが楽しい系だ。


▲右端に到達すると次のフロアへ

2フロアごとにセーブやスキル習得が可能なインターバルフロアに到達、ダンジョンからの脱出が可能で、再訪時はこの階層から再開可能になる。


▲叡智の像に話しかけると、敵を倒して得た「イデアの欠片」をスキルポイントに交換、スキルを習得できる


▲アイコンは装備系統を表す


▲ダンジョン最深部でボス戦、VSエルノア戦。勝てば仲間になる


▲毒と闇と斬属性が効く。強力なバフを使った上で弓でタメ攻撃をしてくる

まぁダンジョンはこんな感じ。

エロは基本主人公とのラブイチャ 若干陵辱もあり

最後にエロについて。各ヒロインの共鳴度で発生する段階エロとストーリーを進めて発生するエロがメインかと。あとはサブイベントをこなしてのエロもあるかも。

▲最初のエロは屋敷の地下で亡霊を倒して仲間になるスフィによるフェラ(エロは全部長尺、ちょいちょいCVあり)


▲風呂に入ろうしたら先客の主人公が風呂の中で寝ていて…のシチュ


▲スライムのリゼとの契約時、クンニからの本番


▲共鳴度を上げて夜会話で発生するエロ。手コキからの本番


▲主人公が何者かに乗っ取られての若干陵辱ライクなエロ

1シーンごと長尺で差分もかなり多く使われている。体験版で拝見できるのはほんの一握りだが製品版では膨大なプレイ時間の合間にオカズタイムがやってくる感じになるかと。ほぼ主人公とのイチャラブだが、一部陵辱もあるそうだ(陵辱シーン前に警告オプションあり)。

以上。まごうことなく超良作・超大作。まさか体験版で20時間プレイすることになるとは…10年以上やってて初めての経験だった。


▲体験版最終時の作業スキルLV。普通にプレイしてたら平均的になるあたり相当バランス調整されてるんだろうなぁと

気になったのは倉庫の荷物収容数が少ないことだが、VerUPで既に対応済みのようだ。重箱の隅をつつくなら、桜花の店に入ってまっすぐカウンターに行けない、でっかいテーブルを避けてくのがなぁ、くらいかね。

長文にお付き合いいただきありがとう。

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カルティベーター 〜引退騎士とモン娘のにぎやか開拓記〜

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