■INDEX
■体当たり攻撃が爽快なイース無印・2系ACTRPG 難易度は低い
本作は記憶をなくし、母親の仇を探している♂主人公・ティムの物語だ。とある依頼人から、10人のヒロインと恋愛関係になり、信頼されきった状態で裏切って欲しいとの依頼を受ける。報酬は失った記憶。更に母の命を奪った張本人が10人ヒロインの中にいるという。記憶も取り戻したいが、母の仇をとっちめたいティムは依頼を受けることに。普通に考えればかなりドイヒーな依頼だな。10人の内1人が母の仇だったとしても他9人は関係ないヒロイン。その時点でSな紳士向けの作品といえる
ゲームの流れとしては、レモンレナードの街を拠点に、ギルドの依頼をこなしつつ、街やダンジョンにいるヒロイン達と会話したりプレゼント、デートしたりして信頼度をあげつつ、信頼度がMAXになったらヒロインを裏切って(主にレイープ)、10人全員を絶望させることが目的となる。裏切られた各ヒロインはそれぞれ悲劇的な結末を辿る様だ。要はギルドの依頼をこなしながら強くなりつつ、マメにヒロインの信頼度を上げるゲームだ。
主人公はホストの様にしたたかに各ヒロインの好みのキャラを演じるツワモノ。そこそこイケメンであるし。まぁ「うまく行きすぎだろ!」というところもあるが10人もヒロインがいればそれも仕方なし。ヒロインとの恋愛関係を盛り上げ、いざ最高潮!な時に裏切ってレイープする。泣きじゃくるヒロイン。S紳士になりきれない我輩は体験版範囲でも若干心が痛んだorz
■「純愛だと思った!?残念!凌辱メモリアルだぜ!」体験版では
森にいる精霊と人間のハーフヒロイン「シルヴィア」を落とし、裏切りレイープするところまで遊べる。プレイ時間にして1時間かからない程度。他3人程のヒロインも並行して信頼度を上げるイベントをこなせる。ゲーム部分も充分遊べて作品の雰囲気を知るにはいい体験版だ。行けるマップは拠点の街、森、山。ギルドの依頼をこなしお金を稼ぎながらヒロイン達の信頼度を上げていく。
■ACTゲームパートは単純だがサクサク爽快で楽しい
我輩が本作の記事を書こうと思ったのは、期待していたよりもACTパートがよく出来ていたからだ。敵シンボルに体当たりするだけ、という単純なACT性だが、これがなかなかに爽快で面白い。敵シンボルに接触と同時に主人公・敵共にダメを受け、敵はノックバックする。敵の動きは総じてやや遅めで、イニシアチブはプレイヤー側にある故、避けていくのも戦うのもプレイヤー次第なのだ。
レベルはギルドの依頼をこなしていると自然とあがり、被ダメ0になるのも割と早い。そうなれば無双でお金も経験値も好きに稼げる。易しめのバランスだな。ただ、依頼にあるクモ討伐と庭掃除は要注意。どちらも強力な敵と戦うこととなり、レベルや装備が低いと一撃で死ねる。敵の強さは接触してみないとわからん故、未知の敵とのバトルの前ではセーブ必須だ。
こういうボス的な敵は動かないことが多い。「おら、かかってこいよ!」なスタンス。そのおかげで何度かアタックしてHPが尽きそうになったらじっとして自然回復。そんな手段が使える。やくそうなどの回復アイテムがあればさっさと回復してアタックも可能。お金は結構貯まりやすい故、プレイスタイルに自由度があるな。
ちなみに敗北時のテキスト描写は妙にリアルでグロイ。あくまでテキストのみだが、内臓が…とか。敗北テキストは1種のみでそのうち慣れるけども。敗北時は「死んだ?」と問われ、それに対して「はい」でタイトル画面に、「いいえ」で宿にもどる。もう一つの選択肢もある。
■自然回復もきちんと配慮されている
イース系のじっとしてHP回復では1秒で1回復、2以降ではもっと早いが、最大HPが多くなると回復に時間がかかるのがいやーんだった。本作では、1秒チョイ毎に回復し、最大HPがあがるほど回復値が上がる仕様。故に自然回復にそう時間をとられることはない。この配慮、レトロゲーマーなら「Oh!」と喜べるハズ。
■ヒロインと恋仲になって裏切る これが本作のコンセプト
体験版ではシルヴィアを落として裏切りレイープすることができるのだが、それまでの過程はこんな感じ。
・森マップ最奥にいるシルヴィアと話す(一度最奥まで行けば入り口からワープ可能)
・宿で寝れば再度話せるようになる
・役所のツアーにお金を払いデートスポット解放、デート可。信頼度が上がらない時に
・この繰返しで信頼度75、結婚しよう!→シルヴィア「はい❤」でウエディングレイープ
製品版はプレゼントとかもできるようだが、体験版ではプレゼントのアイテムがなかった。
■体験版総合的に
作品紹介や作品タイトルからすれば純愛→裏切りのレイープ推しのようだが、体験版を遊んでみて楽しかったのはACTパートだ。よくできており、サクサクなバランスもいい。こちらも推すべきだったのでは。ライトゲーマーでも楽しく遊べて爽快感がある。ライトゲーマーでなくてもこのACT性は「おw楽しいかも」となるはず。
ただ、エロ嗜好が特殊で完全にS紳士向けで段階を踏まないと見れんエロなのがネック。このACTシステムでエロもお手軽に見ることができる作品だったらいい作品になるかもしれんなぁ。シナリオにも凝っていそうなところは我輩的にはイイと思うが、ライトゲーマーからすれば優先順位は低いであろうし。
あとは、絵を見て「あのサークルグループ系か…」とスルーした紳士も多いのでは。いろいろ勿体ない作品だな…ブランド力って大事であるなぁ。
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