エルフにもできる売春計画 体験版感想・レビュー
エルフ帝国の第二皇女・シルフィーが主人公のVXAce製RPG。シルフィーは「皇位継承の儀式」のため人間の国を旅していたが、港町「アレルタ」で迷ってしまい近くにいた人物に話しかけると突然気絶させられ、気づけば持ち物をすべて失い「娼婦の呪い」の印を刻まれてしまった。
ざっくりいえば呪いを解くために売春でお金を稼いでいくお話だ。
【体験版評価】8.3/10点 (面白さ8 システム8 没入感9 エロス8)
▲フロルテは旧知の知人。曰く彼の家の前に倒れていたという。彼女を気絶させた者がここまで運んだ…?
▲「三等市民」はかつての奴隷制度の名残、肉体労働階級を指す。この印は「三等市民」且つ「娼婦」の証なのだ
幸い、旧知の仲である三等市民区長・フロルテに保護してもらったものの、「娼婦の呪い」を解くには100万ゴールドを町に納めなければならない。呪いせいでこの町から離れることもできず、またこのことをエルフ帝国に伝えてしまうと人間との戦争になりかねない(1000年前の人間による侵略戦争において、人間はエルフの魔術の前に壊滅した歴史がある)ことから祖国にも頼れない。
▲他の方法としては100万ゴールドを市政に納めれば呪いは解除できるという話になるが
▲姫なのだからエルフ帝国に使いを出せば100万程度払うのはたやすい、しかし「エルフの姫が人間の町の奴隷娼婦に貶められた」などと帝国が知れば戦争になりかねないと
▲こんな仕打ちを受けたシルフィーにとって人間などどうでもいいが、「帝国に知らせるのは最終手段としてほしい」と願うフロルテに対し「ここは完全アウェーだし無下にするのはマズイ」と考える。なかなか利発的な女主人公だなぁ
しばらくフロルテの家に逗留、彼が持つ情報網でエルフの姫たる証「宝玉」を探してもらうものの一向に見つからず。
▲フロルテの情報網の一つ、娼婦組合の代表。組合はこの件に関知してないし、関係者達も何一つ知らないらしい
▲このままじゃラチがあかない、と周辺をぶらぶらしてみることに
ここまでがオープニングでそこそこ長いが、話の面白さと表情がコロコロ変わるシルフィーかわいいなぁと一気に進めてしまった。このオープニングで「面白い」と感じたら本作を楽しめるのは間違いない。ヒロインの魅力が凝縮されている。
▲人間の歴史や奴隷について書かれている本。「先生が生徒にレクチャーしている体」で語られるためスッと入ってくる、上手い演出だなぁと
本作はこのような「ミッション」が発生、クリアしていくことで物語が進む。基本的に「!」や「…」の吹き出しが出ているNPCと話すことでイベントが起きる。
▲三等市民の住人達はフロルテから話を聞いている(姫ということは知らないが)
▲彼がトリオのリーダーらしい。シルフィーを一目見て赤面するが強がってくる
▲リーダーを物理的に制圧したシルフィーは「アネさん」と呼ばれることに。このトリオとは長い付き合いになりそうな
▲その対価として50Gもらう。意図せず最初の「売春」になってしまう
▲やることもないし、ととりあえず1週間ほど普通に働いてみるが
▲わかったのは100万ゴールド貯めるなんて無理、ということだった。あと筋肉痛がヒドイ
金をもっていそうなフロルテは最近数百万単位の金を町の事業につぎ込んだばかりで100万ためるのに数年かかるという。寿命が長いシルフィーにとって数年は大したことはないが、皇位継承の儀式まであと2年しかない。
▲今後メニュー画面でシルフィーの現状(?)の姿を拝見できるようになる。今は「この先どうしよう?」と困っている図
▲エロステ。先日のジジイの件で胸だけでイカされ、売春回数も1になっている。ジジイがテクニシャンだったこともあるが、処女だけど思ったより自分はエロい体質なのかも、とシルフィーは実感していた
▲元娼婦で現在は上の街(二等・一等市民の居住区)で道具屋を営むレジーナ。フロルテの持つ最高の情報網「裏ルート」をもってしても宝玉の所在はわからなかった
▲つまり「いよいよこの状況を打破する方法は限られてきた」ということ
▲レジーナは「身体で稼げばいいじゃない。私が現役の頃は500万は稼いだわ。気持ちいいし楽に稼げるわよ、話が聞きたくなったらおいで」と言い残し去っていく。フロルテはエルフの姫が娼婦など容認できないようだが、シルフィーとしては薄々「これしか手段がないかも」と感じている
▲ミッション2開始。レジーナが落としていったペンダントを「上の街」に届けに向かう
▲前回もらった「クズ野菜」「クズ肉」で作った「もつ鍋」が最高に美味かった!という話。上等な食材は「上の街」に卸す決まり、三等市民はそれ以外のクズ食材を食っているが意外に美味いんだよ、と
▲上の街に向かおうとすると例のリーダーが現れ道順を教えてくれる
▲港に面した「倉庫街」を通っていくが、アレルタの街はこの大陸唯一の港ということもあり船がひっきりなしに入っては出ていき労働者たちは大わらわ。娼婦は彼らを癒す存在でもある
▲それでも珍しいエルフを買いたいと交渉してくる輩もおり。まだ覚悟ができていないシルフィーは左に受け流す
▲階段を上った先が「上の街」。三等市民は入れないが「娼婦」は特別
▲上の街、中央広場。画面右には「公開処刑用の絞首台」が設置され、ここの住人にとって公開処刑は娯楽の一つらしい…
▲この階段の上は一等市民が住む高級住宅街。入ろうとすると兵に止められる
▲この先の「歓楽街」には近日中に「大人の玩具屋」が開店予定だとか。娼婦や事情通なら誰でも知っている!なぜ知らない?大丈夫?と諭される。前作をプレイした紳士ならピーンとくるだろう
▲落としたペンダントは夫からもらった、という話からレジーナの身の上話に。この見た目でなんと20歳の娘がいる!
▲なんでも彼女の美貌はとある錬金術師の試作品「延齢の霊薬」を使用しているからだとか
▲その話が高じて「長寿のエルフは娼婦として働いても妊娠しづらい、例え妊娠しても生まれてくる子は人間だから世継ぎ云々には関係ないね!」という結論に。だからたとえ娼婦になっても
レジーナの後押しもあり「娼婦ヤルか…」という気に。ただ姫である彼女はエロに対する知識も経験も薄いため不安は拭えない。
▲店を出ると隣から出てきた若者に声をかけられる。レジーナの言っていた錬金術師は隣に住んでいて、今後世話になるかもしれないな
▲転移の魔法を試すと想定と異なる倉庫街に転移してしまう(ファストトラベルたたき台)。運が悪いことに彼女の印を見た男が売春を迫ってきて、シルフィーが電撃の魔法で撃退しようとすると。例の娼婦組合代表が颯爽と現れる
▲娼婦として働くとはどういうことなのか、話を聞いてみることに。組合に属した娼婦は売上げの3割を組合に上納するが、副業感覚でいつどのように働いてもらってかまわないし福利厚生もバッチリだと。ヤル気があるならより稼げる案件を紹介してくれると
▲彼女は娼婦=セックスと考えていたが、客のニーズはそれ以外にも多様、代表曰く「本番をせずとも稼げる」と。確かにあのジジイは胸を揉むだけで小遣いをくれた
▲本当に娼婦として働けるのかお試しで3人売春してきてね、と。ギルドに登録したいならダンジョンで証をとってこい的な
▲決意をフロルテに話すと断固反対、もう帝国に連絡しましょう!と。エルフの姫が奴隷娼婦として働いていると知れたら人間はエルフ帝国に滅ぼされるだろうしな。保身の意味もあるが、お父さんぽくもあるな
▲しかし決意は固い。娼婦として働けば宝玉の行方も分かるかもしれないし
▲ミッション3発動。イベントがあるNPCには「!」が付いている、すぐ見つかるだろう
▲娼婦組合のボディガード。本作はモノローグでのツッコミがとても良き
▲例のトリオ。シルフィーが娼婦になったことを知り、リーダーが「見損なったぜ」と絡んでくる
▲見ヌキぶっかけをご所望だ。事情がわかっている彼らはいきなりドエロいことは求めてこない
▲三人目、やっぱりこのジジイか。いやその通りだけども、と複雑なシルフィー
▲翌日。組合に赴いたシルフィーは、彼女の処女に「10万以上の価値がある」と聞かされる
▲まだこの段階ではソフトエロで話が進むだろうが、「コンドーム」を支給される。その辺の男と本番をする選択肢もありそうだなぁ
▲娼婦としてはまだまだ未熟、腕をあげるべく「工事現場」と「農園」で7回売春しよう
ここで体験版は終了だ。
これはエルフの王女が、当初は「皇位継承の儀式のため」と割り切って、とるにたらない人間相手に売春を始めるも徐々に沼にハマっていく物語。「ジジイに胸を揉まれてお小遣いをもらう」から「孕んで公開出産」まで発展する様だ。
売春を行うたびに「売春婦レベル」が上昇、序盤では意味がないが、中盤以降に発生する「売春バトル」でレベルが影響する。また、ミッションを進める以外のサブイベントや売春バトルも多く、エロを拝見するならそれ等をじっくり探すのも大事だろう。親切だった住人達も全員客になりそうだな。
体験版で感じたのは、エルフ帝国の王女たるシルフィーが娼婦として働く決意をするまでの描写がとても丁寧(ある意味ミッション2までがオープニングともいえる)で、女主人公エロの動機付けがしっかり描かれている。演出を含めて話の見せ方が上手い。これなら売春を選んでも仕方ないな、という説得力があった。
長くなってしまった、ここまでお付き合いありがとう。
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前作の感想記事はこちら
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