Kirishima R&D RPG(ローグライク) 1,200円(税抜)
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本格的でライトなローグライクRPG!姉を探しに見習い魔法使い♀が潜る
ローグライクRPG(不思議のダンジョン・トルネコ・シレン系)を謳う同人RPGはちょくちょく見かけるが、それらと比較しても本作は結構本格的なローグライクRPGである。600円という価格でここまで作りこんであるのは正直びっくり。降りていくのみで昇ることのないダンジョン、1歩進めば敵も1歩進み斜め移動が重要、進むほどに魔力(=満腹度 0でHPが減少)が減っていき、ダンジョンで入手できるアイテムは効能がわからない等々。
ただ難易度的にはやや優しい~普通といったところ。ライトゲーマーでも充分楽しめる。それでも効率を突き詰めるのが好きな紳士は楽しいと思うハズ。
ゲーム部部だけでなくエロもきっちり実用的である。なにしろアニメーションしそれもかなりヌルヌルスムーズでちょっとビックリした位だ。遊びやすくエロイ、更に安いと3拍子揃った(残念ながら値上げとなった)間口の広い作品だろう。
「エルナと不思議な洞窟」体験版では
基本的には拠点(1画面で行く場所を選択するのみ)とダンジョンを往復する流れ。敵はスライムっぽいヤツが1種(敵ごとにエロアニメ1種)で地下5階まで潜れる。初回探索でも充分5階まで潜れる故、説明とかきっちり聞いてもプレイ時間にして1時間に満たないか。6階への階段を降りると強制的に拠点に戻るが何度も潜れる。ちなみにセーブ枠はひとつのみ。
難易度はイージー・ノーマル・ハードの3つから選べる ハードでも大して難しくない?
あくまで体験版範囲での感想だが、我輩はノーマルとハードでプレイ。ぶっちゃけどちらもそんなに難易度的に変わらない印象。ふたつの違いはHP0で倒れた時のペナルティで、ハードでは所持品を全て失い帰還、レベルも若干さがる。つまりHP0にならなければいいだけだ。ダンジョン脱出カードは拠点で安く店売りしているし、そもそも敵の絶対数が少なくモンスターハウス的なものも無かった故(トラップはある)、ピンチに陥る機会が少なかった。敵の絶対数が少ないという点ではワンアクションあたりの重要性も下がり、緊張感もやや薄めかもしれん。おかげでガンガン進めるのだが。
ローグライクRPGを難しくしている仕様を撤廃、3D描画もイイ
シレンやトルネコが難しいのは①拠点に戻る度にレベル1に戻る、②基本的に拠点に戻るアイテムがない、③HP0で拠点に戻されると所持品をすべて失うという点。本作では①はハード選択時レベルが減少するだけ、②は拠点で売っているし、③もハードだけでそもそもピンチの機会が少ない。
といった感じでローグライク風の難しい部分を排除しつつある程度の緊張感を保たせることに成功している。あとな、本作はUnity製でダンジョンが3D描画な仕様。キャラクターは2D。マップをグルグル回したりはできんが3D描写のおかげ(?)で立体的で先の見通しが悪く、それが逆に緊張感あるというか。また狭い場所では視認範囲が狭くなり、広い場所では広くなる仕様だ。ちなみに画面右下にはオートマッピングあり。
落ちているアイテムは装備品・消費アイテムなど
ローグライクといえばダンジョンでアイテムを拾っていくのもひとつの醍醐味。落ちているのは装備品である杖、マント、HP回復薬、魔力回復薬、各種便利カード類、魔法書など。ノーマル、ハードではそのほどんどが「いい匂いのする水」「カチカチの杖」など正式名と効果がわからない状態だ。識別カードを使うか、アイテムを使ってみるか、拠点の道具屋に戻ればそれらが判明する仕様。
アイテムアイコンで種別は判別可能だが、薬品類やカードであれば主人公に+効果のあるアイテムなのかがわからない。ダメを受けたりマップが消えたり、ワープしたりとマイナス効果のあるものもあるのだ。装備品であれば呪われた装備品があり、耐久度がゼロになるまで装備を外せない。アイテム所持数は上限がある故、捨てる位なら一か八か使ってみるということもあるだろう。ドキドキだ。
魔法書はどんどん使う 合成でエース装備を作る
魔法書は炎・氷・雷の3種。属性が違うだけで視認範囲の敵に遠距離攻撃可能な便利アイテム。使うと魔法書がなくなるが、拠点でも買えるしダンジョンでも結構落ちている。故にどんどん使おう。使う程にそれぞれの魔法Lvがアップするぞ。ちなみに魔法は魔力を消費しない、9×9マスの広範囲にかけることも可能。
木の杖、旅人のマントなどの装備品は拠点の合成屋で合成することで強化、耐久度を上げることができる。最初に選んだ装備を後に選んだ装備で強化する(順番が重要)。杖とマントはそれぞれ1種ずつエース級の装備品を育てていくといい。装備品は攻撃、被ダメで耐久度が減少するが、合成で強化だけでなく耐久度を上げていけるぞ。いらん装備は売るよりエースの耐久度を上げるのに使うのが効果的。敵が弱いエリアでは装備品を外したり、弱い装備に替えたりしてエースを温存するといいかも。
倉庫的なBOXがない 故に所持品取捨選択が大事で悩み所
ローグライクというと拠点にアイテムを貯めこんでおける倉庫的なBOXがあるはずだが、本作にはそれがない。また所持可能アイテム上限はデフォで18。「物持ちのカード」を使うことで上限を上げられるが結構レアなカードっぽく。故にダンジョンの先々で手に入るアイテムの取捨選択が必要で悩まされるが、それが楽しい要素でもある。識別できてないアイテムを危険を承知で使って識別した上で売却価格の高いアイテムを持ち帰るか、便利なカードを持ち帰るかなどなど。識別することが取捨選択の第一歩だが、識別カードを拠点で買っていきすぎるのもお荷物になったり。
▲んん~?どっかで見たようなおっさん(笑
ダンジョンではこんなおっさんと出会うことがある。彼は闇商人。ちょっと高い価格でアイテム販売しているが、最大の利点は不要アイテムを売れること。上手く利用しよう。
エロはは敵種類ごとに1種 敗北でもゆうわくでも同じ アニメクオリティ高し
HP0でその階層の敵にエロされ拠点に戻される。また、メニュー画面から「ゆうわく」を選ぶとヒロインのまわりに❤がいっぱい出て敵に接触されるとエロに。どちらもエロは同じ、ゆうわくでエロ回収するのが手っ取り早い。ただし、ゆうわくの場合は魔力が20減る。
エロ度に関しては、画力は正直それほど高くないのだが、稀に見るアニメのスムーズさは必見。速度Low・Hightで異なる表情、フィニッシュのぶっかけ具合のエロス、アニメの速度・ズームをアナログで変更可能な点等、カスタム度合いも高い。マシンスペックによってはエロまで多少時間がかかるかもしれんが。
体験版総合的に
遊びやすいローグライクRPGでエロもきっちり。Unityを活かした3Dマップ描写も悪くないと思うぞ。遊んでみて結構面白かったし、エロの秀逸さも以外だった。この価格でこれほどきっちりまとめてあること自体がスゴイことだ。これはこれでひとつの完成系といえる仕上がりではなかろうか。唯一、難易度ハードはもっと難しくてもいいんちゃう?位だなぁ。UnityでローグライクRPGを制作というのも同人では初じゃなかろうか。コスパが高い一品だな。そうそう、Unity製故にゲーム起動時に描画を4段階で選らべるが、マシンスペックに合わせないと操作性のレスポンスが悪くなるぞ。
<追記>
2018/10/31 500円→900円に。ちょいと、いや結構コスパは落ちちゃったかな…
2018/11/16 900円→600円に。何かの検証?なのだろうか。
2020/10/18 600円→1,200円に。
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