エロACT「無垢少女.」 ISAmu.のお部屋

ACT

無垢少女. 体験版感想・レビュー

スケベ袴的な眼福な衣装で目隠れが印象的な少女・クゥが主人公のCF2.5製ACT。体験版では特にプロローグやオープニングなどがなくゲーム開始後いきなりステージ1から開始となるが、なぜ主人公がこんなコスチュームで敵だらけの中を一人進むのかは物語を進めることでわかるだろう。体験版はステージ3の途中まで、ステージ3では「総員、脱走者を確保せよ」と看守たちがわらわらと現れる。

このサークルさんの作品は某人気漫画のヒロインが主人公の「女帝囚人H 特盛じゃ」、スプラッターハウスオマージュ「釈我-SYAKUGA-」も遊んだが、最も感銘を受けたのは「SAKURA Town 三丁目の男」である。ACTとしてよくできているのはもちろん、設定上1秒後に死ぬ主人公が何度もリトライしつつ行動範囲を広げていく中、どれだけ足掻いても1秒後には死ぬという運命からは抜け出せず、リスタート時にボソッと独白するセリフが我輩が遊んできたエロ同人の中でも非常に印象深い。サークルさんの生き様でもあるのかなぁと深読みしたり。まぁこの辺はSAKURA Town~の体験版を遊んでもらえれば。

本作はそこまで深い哲学的な何かがあるわけではない(と思う)のだが、ACTゲームとして、サークルさんのテイストとして、ある意味集大成的なものを感じる内容だった。基本は「攻撃」「ジャンプ」「(オブジェクトを)掴む」だけのシンプル操作、遊びやすさに配慮されたユーザビリティ仕様。決して派手ではないがACTゲースキーが納得するであろうやり応えあるバランスと各マップにある隠しルート。これらをベースとして、主人公のかっこよく且つ可愛い各種モーションにこだわりを感じ、初見殺し(というほどでもないが)なステージギミックなど隙がないエロACTに仕上がっている。何より何気ないSEや背景が醸し出す雰囲気がいいなぁ。

【体験版評価】8.8/10点 (面白さ9 システム9 没入感9 エロス8)


▲全体マップ。左端から開始、ステージをクリアごとに鍵マークが外れ探索範囲が拡がる。各ステージは複数エリア(体験版では3~4エリアほど)で構成され、隠しルートが存在することもままある。クリア後再探索を含めると相当なボリュームが窺える

各アクションのチュートリアルなステージ1


▲監獄西Ⅰ舎からスタート。雨が降りしきる中の苔や雑草などで荒れたコンクリートステージ


▲基本攻撃となる右回し蹴り。デフォではXキー、我輩はキーコンフィグでZに配置した


▲攻撃と共に多用するジャンプ

▲もちろんジャンプキックも可。やだクーちゃん、履いてない!?この他しゃがみ攻撃も可(小さい敵用)


▲移動は基本走り。よくできたACTの主人公モーションはどれをとっても美しい。走っている際のペタペタというSEも心地よく。ステージ2くらいまではちょいちょい謎の人影シルエット(無害)がいるんだが… 何を示唆しているのか

左上のゲージは「心」、じっとしていてもじわじわ減っていく。各ステージにいくつか配置されている「焚火ポイント」で回復が可能だ。ゲージの下の緑色のイヤリング的なのが主人公のHP。たまに箱から出る食べ物でしか回復できない。心ゲージははある意味制限時間的な要素、心ゲージかHPが尽きるとエリアスタート地点からリスタートなる。心ゲージはともかく、実質被ダメを3回(攻撃によっては即死などもある)で死ねるため結構ACT玄人向けだ。


▲水場に浸かってしまうなどで冷え冷えアイコン(?)が付いてしまうと心ゲージの減りが早くなってしまう


▲各エリアにいくつかある焚火ポイント近くにいるだけで心ゲージが回復。少し放っておくとそのまま「スヤァ」と寝ちゃう。ここは安全地帯ゆえ一息つけるし、オートセーブもされるぞ。ただしHPは回復しないからな、被ダメをできるだけもらわないように


▲各エリアには箱が多数配置されている。それを壊すとたまに食べ物が出現、食べることでHPが回復する。任意でHPを回復する手段はないため、HPに関してはトライアル&エラーしつつ慎重に進むしかない

とはいえ、各エリアはそれほど長くない。慣れてしまえば2~3分程度でクリアできるボリューム。リトライは各エリア最初からなものの死に覚えプレイがそれほど苦にはならないし、ACTをそれなりに嗜んでいる紳士であれば「死に覚えゲーではない」というレベルだろう。あくまで体験版範囲の話だがね。


▲ステージ1は敵が一切出現しない各アクションのチュートリアルステージ


▲↓しゃがみ+ジャンプキーで前転移動。1マス程度の隙間は無視して移動できるし緊急回避にも使える。ボス戦では結構重要、勢い余ってエビ反りになっちゃうけどw


▲しゃがみで↓を長押しすると


▲画面↓方向にスクロール、下がどうなっているかを確認できる。これは重要な要素で且つ便利、上下方向に探索範囲が広いACTにはこれを是非搭載していただきたいなぁというお手本(画面に血糊が付いているのは残りHP1の演出)

▲高所からの落下は被ダメ、あまりに高いとこからだと即死級。そういう意味でも↓確認は重要だ、↓に足場が確認できない場合、そこを降りるのはやばいかも


▲ダメージ棘の被ダメはデカい、うっかり踏まないように

敵出現、ステージギミックありのステージ2


▲ステージ2、敵が出現しつつギミックもいくつか。ここは進むと地面がガガガっと沈むギミックで


▲沈みきったあとにはダメージ棘が。一度見れば避けるのはたやすいが、初見エリアはほんと慎重に、もしくは大胆に進んだ方がいい。中途半端な行動が一番死にやすい、いやらしくもよく練られた設計


▲地面からもりっと現れる敵。こいつらは無限に出現するし倒しても特に恩恵はない(心ゲージは若干回復するが)ゆえ、適当に倒しつつガンガン先に進もう


▲焚火ポイントでスヤァしつつ(スヤァ推し


▲なんじゃこりゃぁぁ!?このままじゃ進めんし、目の前の箱を壊せば上の丸太が落ちてきそうだ

ACTゲーとして他ではなかなか見ないのがこの物理オブジェクト要素だ。その辺に配置されている箱などは壊せばアイテムがたまに出たり、掴んで積み重ねればそれを足場にしてより高いところに行ける便利なオブジェクトなのだが。


▲目の前の箱を適当に壊したら案の定、丸太が倒れてきた~!ちなみに丸太の下敷きになると即死級ダメージ、崩れてきた箱に当たってもダメージを受ける

本作のオブジェクトにはCF2.5の「物理演算」が用いられており、質量のあるオブジェクトが倒れてきたり落ちてきたらその下は超危険地帯なのだ。ステージ2のこのシーンは極端な例だが、本作のオブジェクトの特性を理解するという意味ではわかりやすい。ちなみに丸太も根気強く蹴り続ければ破壊でき、オブジェクトは破壊するもよし、木箱などは掴んで積み重ねて足場にするもよし、しかし落下してきたそれは凶器であり他ACTではほとんど見ない物理的な要素(=リアルに近い)を搭載している。

これが思いのほか緊張感を生む要素で「えっ、これ死んじゃうの!?」という以外な感覚を生み出したりする。高所からの落下での即死も含め、いにしえの死にゲー「スペラ〇カー」を彷彿とさせる要素だが理不尽ではない。ちゃんと「危ない!」と感じられるビジュアル的な危険シグナルは感じられる。


▲ガラガラと倒壊した現場をオラァ!と蹴りまくって壊す。これが案外気持ちよかったりする


▲箱は足場にもなる。あそこどうやっていくんだ?という場合は箱を積み重ねてみよう


▲ステージ2の最終エリアではこういうタフな突進系の敵(車だけど)が出現する。とにかく蹴りまくれ!


▲ステージ2最終エリアで初のルート分岐。右上に向かうか、左下に向かうか。最終的には同じ場所(ボス)にたどり着くが


▲難しめの左下ルートには岩を破壊して進め


▲オラァ!どけぇぇ!(ん?お股から血が出てないか?まだ敵に犯されてないしなんでだろう?まじでわからん)


▲このルートは敵が多く耐久力が高いザコも出る。まずは楽な右上ルートでクリアを目指すのもいいだろう。後で再攻略可能であるし


▲右上ルートは敵も少ないし焚火ポイント挟んで最短でボスへたどり着く


▲どっかで見たような4足歩行ロボにマトリョーシカを積んだヤベービジュアルのボスだ。サークルさんのセンスが爆発だなw


▲遠距離攻撃してくるが前転などで避けつつひたすら蹴れ!マトリョーシカだけにどんどん小さくなっていくぞ


▲撃破。最初のボスだけに単純行動で耐久力も高くはない


▲ステージクリアでリザルト画面になる。このポイントはステージ中でゲットした銀のコイン(マリオの様にデフォ配置されていたり、敵を倒したりでゲット)の数

ポイントを増やすことで何がどうなるのかは体験版ではよくわからなかった。まぁポイントを累積してなにも恩恵がない、というのは考えにくいゆえ、なるべく高ポイントを狙って再攻略してみるといいだろう。

ルート分岐するエリアで難しい方を攻略するのはこのポイントによるところが大きい。難しいルートの方がポイントを稼げる。あとは、スクショ画面中央下に表示されている顔(CEO)アイコン、これは「金のコイン」をゲットした数を表している。金のコインは隠しルートや箱を積み重ねて足場にするなどのテクニックを駆使しないとゲットできない位置に配置されており、これを集めていくのがクリア以外の第二の攻略要素となる。

ちなみに、HPが減るごとに脱衣、HPが1(画面に血が付く演出)になると攻撃範囲が広くなる「穢れモード」になるため、実質HP1の状態で戦うのがもっとも効率よく敵を倒せる。

看守登場!アクションエロありのステージ3


▲ステージ3 「監獄Ⅲ」に到達


▲ステージ3に入った途端、看守達が主人公確保に乗り出す!


▲ステージ3にして初の対人間エネミー、接触してしまうと


▲こんなカットインが入った後(きれいなお顔しとるなぁ)


▲拘束されてしまう。画面右にゲージが出現、カーソルが高速移動し、赤ライン内で停止させることで


▲レバガチャに移行。ここでゲージをゼロにすればゲームに復帰できる


▲画面右ゲージで失敗すると「Bad」となりエロ段階が「DANGER LV2」に進んでしまう


▲失敗するごとにエロ段階が進んでしまう。LVが進むごとに前述のレバガチャ復帰が難しくなり、LV5まで進んでしまうと強制GAMEOVERだ。アクションエロ、カットインともになめらかアニメ!


▲本番系アクションエロ。各ザコごとに2種のアクションエロがあるか?


▲Lv3になると挿入・ピストンされてしまう


▲更に敵が複数いる状態では複数プレイに


▲隠しルートに行けば(左の丸太を破壊すると↓へのルートが出現する)


▲触手トラップ(回避は可能)にかかったり

体験版で拝見できるアクションエロはこの4つかな。エロがあるのは人間エネミ―とこの触手の様なエロトラップ系かと。

現状、完成品ではない「アーリーアクセス版」となっているがそれでも42エリアを遊べる。2020年内にアップデートにより第二部となるステージが追加される予定だ。現状でもかなりのボリュームで完成度は非常に高い一品。4年の歳月を注ぎ込んだ本作はACTゲームの教科書になる水準だと個人的には思うしACTを面白くするスタンダートが詰まっている。そこそこバグは残ってるようだがそれも追々解決されるであろうし、おそらく第二部アプデ後は価格が上がるんじゃないかな。Ci-enで有料フォロワーになれば段階的な第二部アプデをタイムリーに受け取ることができるようだ。

最後に。正直パケ絵の「未完成だけど発売!アーリーアクセス!」とかサンプル画像の黄色い文字とか主張が激しいしデザイン的はともかくとしてサンプル動画も4画面同時進行は見辛い。あとは予告時まであった体験版、リリース時に上げ忘れのようで、発売から2日たっても上がってこないのは地味に痛いのでは…体験版がアップしなおされたようだ。よかったよかった。

<追記>
VerUPでリスタートが「焚火ポイントから」に変更され、遊びやすくなったぞ。更に難易度設定が可能となった。難易度「並」でHP9、「難」でHP6、「鬼」でHP3。これまではHP3がデフォだったゆえ、つまりこれまでの難度が「鬼」だったということだな。難易度設定での変化はHPの変化のみだが、3と9ではかなーり難易度が変わるだろう。ちなみにこれまではHPが1減るごとに脱衣しHP1で「穢れモード」になっていたが、「並」ではHP3減少ごとに脱衣、HP3以下で穢れモードとなるぞ。詳細はサークルさんCi-en記事にて。

<追記>
夢幻戦士モード追加、エロトラップ追加、ステージ拡張、新END追加など少しずつ追加。価格も2,000円→2,100円→2,200円と少しずつ上がった。

夢子「お取り扱いサイト様です」
DLsite 2,200円(税抜)

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