■INDEX
妻と娘を守りたい男 それすら敵わないドラマチックRPG
本作冒頭のプロローグを見てまず思い出したのはFate。主人公は愛する家族を守りたかった。その他大勢も守れるヒーローになりたかった。自分にはそれができると信じていた。…だが、守れたのはたった1人だけだった。ザックリ言えば、妻か娘どちらかが寝取られ、というか堕ちていくRPGである。
中枢都市ベリエンテは覇権戦争の覇者となりこの世界で強大な権力に持つに至った。この都市は軍部が大きな力を持ち、一部の特権階級以外の民は厳しい労働を課せられる。男は「廃棄実験区域」と呼ばれるダンジョンで「モルモット」という異形との戦いを強いられ、女は農業で重労働を。更にこの都市では男女が一緒に暮らすことが許されない。恋人でも家族でも。男女はそれぞれ宿舎という名の収容所で生活させられるのだ。
それに耐えられない者は脱走し、遠く離れた場所で独自のコミュニティを築いている。勿論犯罪者認定だ。ただ、女には他の生き方もあった。娼婦に身を落とすことだ。
主人公は特権階級の「憲兵」だった。彼以外の憲兵は民を正道に導くという体で
やりたい放題。正義感が強過ぎた主人公はある事件を境に脱走、とある村に落ち着く。
「ナナハよ。」体験版では
元憲兵の主人公のプロローグを経て物語は中枢都市から遠く離れた村から始まり、主人公家族が中枢都市に連行されるまでを描く。オープニングだな。プレイ時間は3時間弱。本作の基本CGはなんと180枚超であり、それに伴いシナリオもそれなりのボリュームが期待される。にしても基本CG枚数は異常(笑 エロシーンは数シーンあるぞ。ちなみに本作のエロはストーリーを進めることで発生していくタイプ。
体験版プレイ記 村近くのモルモットの徘徊する地帯から救難信号
主人公は元憲兵ということもあり村の自警団に戦い方を指南、慕われている。ある日救難信号キャッチ。村としてはこのままにしておくわけにもいかず、自警団を3隊に分けて捜索開始。もちろん主人公もパィエルという男と組み参加する。この男、いかにも腹黒そうなキャラ。
本作ではフィールドマップで行き先を選ぶ。序盤は全回復可能な施設がなく、回復アイテムか主人公の「応急手当」に頼るしかない。敵は大して強くはないが、バトルではオート(攻撃スキルを使う)は避けて殴ろう。主人公のSPは回復に当てた方が効率がいい。敵は「~の細胞」を落とし村で換金可能。お金は主人公の防具に使うといいかも。パィエルには主人公のおさがりで充分。武器強化も余裕があれば。
敵シンボルは近づくと姿を現し突進、倒しても一定時間で復活するタイプ。逃げる確率はレベル依存。村との往復でレベル3.4程度になったら奥まで踏破。ボス直前マップには全回復可能なクリスタルあり。ここを基点にレベル5まではあげよう。次マップでボス戦。結構強い。万全を期すなら6まであげておく。
救難信号を発していたのは中枢都市から逃げてきた3人家族だった。村の掟により主人公は無言で去る。パィエルは父親を殺し、母親を犯し最初のエロシーン。息子に見せつけながら。ここまでの流れと演出、画力の高さも相まって扇情・背徳的だ。ここだけで基本3枚のCGが使われていて、ちょっと他では見られん程の大盤振る舞いに驚く。流石基本180枚超!
村の場所は外部の者に絶対知られていけない。危険因子はすべからく排除、外部からの人間を受け入れることはないのだ。パィエルは母親を犯した後躊躇なく子供と母親を殺す。この男は楽しんでいる。この村の根本は結局中枢都市となんら変わらないのだ。
主人公は妻と娘と3人暮らし そして遂に中枢都市が動き出す
主人公が件の3人家族を見殺しにしたのは妻ユラハと娘セリハとの暮らしを守る為。家族を守ることしかできないと悟っている。妻は村の医者的な存在で彼の立場と苦悩を理解し慮ることができる良きパートナー。娘は正義感が強く掟に従う父親に反抗的な娘。
そんな折、中枢都市は脱走者のコミュニティ狩りに乗り出す。件の3人家族の救難信号が彼らに知れてしまったのか、憲兵の大軍が村に近くに押し寄せる。
憲兵隊襲来!の前にパィエル襲来!
近々村は見つかるだろうと作戦を練り、主人公とパィエルが奴らの気を引き自警団がサポート、その内に村人が逃げることに。その日の夜パィエルが自宅を訪問、セリハの胸を揉む。主人公が止めるがセリハは家を飛び出してしまう。更に奴は酒を振る舞えと。一緒に戦うパィエルの機嫌を損ねるのはまずいと主人公は雑貨屋に向かう。雑貨屋で酒を入手後、パィエルと2人きりの妻を気にしつつも結局娘を探しに。
主人公が彼女を探し出し悠長に父娘の会話をしている間、妻はパィエルに強請られ、脱ぎたてパンツを渡し、犯されそうになる。が、強気のビンタでこの場を回避。主人公達が戻ると何事も無かったかのような対応。良くできた妻程隠すorz
娘の反抗的で青臭い言動は大概パパを思ってのこと。パパへの想いは娘以上のモノを感じる。妻もその仲睦まじさに冗談まじりに「妬いて」しまう程。なんにせよここまでのふたりからの主人公への想いはしっかり伝わってきて、主人公にもヒロイン2人ににも既にバッチリ感情移入完了。サークルさんの思うツボ(笑)
憲兵隊の宿営地を目指す
憲兵隊の目を引き付ける為主人公とパィエルは宿営地を目指し森に入る。ここの雑魚は1段階強く、開始直後から回復クリスタルもある。村にも戻れる故レベリングして装備品を整えよう。件の3人家族が死んだ場所にも行っておき、レベル10位あると心強い。
夜を待って緩みきった憲兵隊宿営地を主人公とパィエルで奇襲、目的はあくまで攪乱。憲兵はどいつもこいつもへべれけに酔っ払いほぼ攻撃してこない。回復やアイテム購入も後詰めの商人がサポート。村を舐めきったやつらを叩きのめしてやろう!全ての敵シンボルを倒すと部隊長とのバトルが可能に。ここまでにいくつかギミックもあるが難しいものはない。
部隊長戦は体験版最大の山場。部隊長は麻痺攻撃、モルモットは全体攻撃を使う。こちらは暗闇攻撃で対抗する。麻痺を受けると一気に不利になる故、開幕で主人公は照明弾、パィエルは目突きで部隊長を暗闇に。デバフは確率だが、2人で1体を攻撃すればかなりの確率で効果がでる。次ターンでモルモットも暗闇にしておこう。暗闇は5ターン程有効で部隊長から倒す。部隊長さえ倒せばあとは回復しながらモルモットを倒すのみ。回復はちょっとコストが高いがカロリーカプセルⅡで500回復するのが効率よし。
首尾よく部隊長を倒せばミッション完了。村人達との合流地点に向かう。
合流地点には憲兵隊が ここからNTR焦燥感を煽る演出
一足先に合流地点に着いた村人達。しかし憲兵隊が待ち伏せしていた。全員スキャンされ「適合者」がいないと見るや、皆殺し…の前に村の女達を犯す。妻は彼女達の代わりに自分が満足させると申し出る!主人公達が合流地点に向かうマップ切り替えごとに演出が挟まれ、焦燥感バツグン。
合流地点手前では自警団が手を咥えて妻の献身を眺めていた。主人公は単身助けに向かおうとするが自警団連中にとめられる。その間に宿営地で唯一助けた新米憲兵が現れ、開発中のクスリが妻に投与される。新米憲兵は唯一良識のありそうな若者だったのだが、先輩憲兵達に煽られ、クスリで発情しながらも抵抗する彼女を見て抑えられなくなる。自警団連中はコウフン。主人公激昂。
連絡に使っていた無線を介して、彼女の喘ぎを聞く展開になる。挿入される直前、激昂した主人公が単身突撃。自警団連中は動かない。仲間だと思っていた自警団もこんな奴らだったのだ。
主人公家族は連行されることに。他の村人は粛清。村人を守ろうとしたセリハを庇い主人公は何発も銃弾を食らい、意識が沈んでいく… ここで体験版終了。むぅ、この後は中枢都市が舞台になるのだろうが、作品紹介にある「妻か娘かどちらかしか救えない」状況、何故そうなるかがわからず。先が気になるわ!夢にでてくる生首娘は一体?パィエルは絶対この後も絡んできそうな。
本編では、主人公がユラハかセリハのどちらかを帯同してモルモット達と戦う。どちらかしか選べない。ここからが本番、先の展開を思うとorz(←でもビクンビクン)
バトルはスピーディで快適 適当にレベリングすれば先に進める難易度
本作のバトルは非常にスピーディ。Z押しでバトル高速化。雑魚を倒すには2.3T必要だが、オートでも殴る連打でも10秒位で終わる。テンポがいいのだ。バトル画面やBGMもクールでセンスを感じる。ヌルメのバランスながらもやり応えアリ。
本編ではユラハ、セリハそれぞれに性能が違い、異なる戦術が求められる様だ。
マップやBGMを含めた演出の数々が素晴らしい
SFチックなマップチップや木漏れ日の森マップがグッジョブ。暗めの画面も陰鬱さを表現している。BGMがバトル含め聞いたことがないものが多く単純に新鮮だった。ディストーションギターの効いたBGMがテンションをあげてくれるぞ。RPG的な演出も他RPGとは一味違う。CGやBGMの使い方が上手くキャラの心情がひしひしと伝わってくる。↑の焦燥感煽るNTRシーンの演出も、そこまでの感情移入度含め、素晴らしい。人によってはすこーしだけクドイと感じるか?
体験版総合的に
本作はサークルさんの絵のタッチのバッチリハマっている。ゲーム的なやり応えあるバランスもさることながら、各種演出にめっさ力が入っている。世界観や設定もそうだな。これはまさに1人の男が妻と娘を守りたいが1人しか守れない。ヒーローになりたかった男の希望が崩壊していくドラマティックRPGだ。ドラマティックと呼べる演出やシナリオがここにある。体験版だけでも非常に楽しめるぞ!このボリュームで1,000円は相当コスパ良すぎでは。
<追記>
アップデートにてユラハ、セリハそれぞれにTrueエンドとBadエンド仕様に変更。
夢子「お取扱いサイト様です」
DLsite 1,000円(税抜)
FANZA 1,000円→800円(常時20%OFF発動時)(税抜)
コメント