がちんこ傭兵団ポン・デ・ウシ感想・レビュー

SRPG

2023.03.11

ゲーム性重視ツクールMV製ハーレムファンタジーヒロイン主人公セリフなし主人公名前変更可男主人公評価8以上

がちんこ傭兵団　体験版

海賊団を大きくしていく前作のRPG「がちんこパイレーツ」に続き、今作「がちんこ傭兵団」は傭兵団を大きくしていくMV製のSRPGである。SRPGということで過去作とはゲームシステム的に異なるものの、世界観や雰囲気、キャラや会話内容などはマジメ過ぎない和気あいあいとしたサークルさん節が効いていて「ポン・デ・ウシさんらしい作品」、サークルさんのファンであれば安心して手に取れる作品だと思う。我輩がこのサークルさんが好きなのは、エロ絵もさることながら大体ゲームとしてちゃんと面白く且つ「右に倣え」でないユニークな仕様になっているからだ。

【体験版評価】8.3/10点 (面白さ8.5 システム8 没入感8.5 エロス8)

本作の主人公は起ち上げたばかりの傭兵団の団長(自身も傭兵だったがケガで引退)、数十年に渡り戦争を繰り広げる「帝国」と「王国」の前線に傭兵部隊を派遣、新たな人材や報酬を得て傭兵団を大きくしていくのが目的。また帝国、王国の戦争に決着をつけるのも目的となるか。

▲最初に主人公の名前を入力。デフォ名はない、入力するべし

▲傭兵現役時代の主人公は没落した貴族・リオーネ家を復興すべく戦った(血の繋がりは無いっぽい)。しかし膝に矢でも受けたのか、ケガで戦えなくなってしまった

▲兄貴は指揮官としてオレ達を自由に使ってくれ！と、リオーネ家の姉弟、レオナとレオンは主人公に忠誠を誓っている(初代FEでいうところのカインとアベルみたいな、いやカインとゴードン？)

▲戦闘パートでの戦い方や兵科の説明などのチュートリアルがあり、傭兵団を起ち上げることに。名前を付ける。タイトルそのまんま付けたが、姉弟の家名をとって「リオーネ傭兵団」とかも良かったかもなぁ

▲リオーネ家地下の傭兵団ミーティングルーム。ここが基本画面となるが、最初に訪れた際に難易度選択あり。チートモードでは姉弟がかなり強化され簡単に、エロも全て拝見できる。普通に遊びたいなら「できるわけない」でノーマルモードへ

▲本編の基本となる拠点画面。ここから戦争に参加したり、商人から兵や装備を購入したり、街の酒場に視察に行ったり、サブクエスト的な戦いに向かったり

まず最初にすべきことは仲間を集めること。現状傭兵団で戦えるのはレオンとレオナしかいない。「視察」を選ぶと街の酒場で様々なイベントが起き、仲間を増やせる。本作のイベントは全てここで見て行く感じになる。

▲傭兵や冒険者が集う酒場「銀龍庵」、何度も訪れることになるだろう。看板娘ユンファがまたいいキャラ、その内エロしてやりたいがどうなんだろうな(あると信じたい

▲誘う、を選択すれば工作兵・タリサが即仲間になる。酒場に通えば序盤から結構仲間が増える。同じイベントしか発生しなくなったら戦争に参加してフラグを進めるといいぞ

▲いざ参戦。傭兵としてどちらの国に参加するかはその都度選ぶ。体験版ではガリアント帝国しか選べない。製品版では当然アサラム王国も選択可

▲次にどの戦線に参加するか選ぶ。帝国と王国は西部、中央、東部の3方面において軍を展開しており、それぞれターン経過ごとに一進一退する(拠点で「視察」や「探索」を選択すると1ターン経過)。主人公達が参加することで勝敗に影響する

▲西部戦線の「ボッシリア山道」での戦いに、帝国に味方する傭兵団として参加する。勝ちたいなら序盤はここが勝ちやすいかも

▲戦争では最大6ユニットまで参戦可

本作の面白いところは「傭兵団を大きくしていく」という目的のうえでは、参戦した国の勝ち負けはあまり関係ないことだ。我々はあくまで「傭兵」、活躍さえすればそれに応じた報酬はもらえる。よって最優先なのは「活躍すること」「団員をできる限り消耗させないこと」なのだ。団員が敗北すると一定確率でロストしてしまうからな。

▲このマップでの勝利条件、敗北条件はこんな感じ。マップ毎に条件は異なり東西中央の各戦線で6つのマップが用意されている

▲敵である王国司令官(将軍)。コイツを倒せば即勝利

▲敵味方共にユニットを選択すると移動範囲、攻撃範囲の表示あり。今となっては必須の機能だがツクール製なのにSRPG Studio製並みに実装されている

行動順としてはまず主人公達傭兵団の行動、ターン終了すると味方の国ユニット(Aがついたユニット達)が自動行動、その後敵軍の行動となる。

▲両軍の距離が近くなってきた。レオナで攻撃してみよう

▲遠距離兵科は6マス先に攻撃できるのが強み

一般的なSRPG(主にFE)と異なる仕様について列挙していこう。

まず各ユニットのHPは「兵数」を表し、数が減るほど攻撃力も減少する。よって先制の一撃を加え敵ユニットの兵力を減らすことが定石。減った兵数は拠点の商人からお金で補充できる。

次にユニットのレベルなどの成長概念はない。ただ仲間が増えたり商人から購入した兵士の数が一定数に到達すると、傭兵団全体が成長して各ユニットの最大兵数が増加する。具体的には、↑の各ユニットに表示されている「小隊」「中隊」「大隊」などのこと。これらは各ユニットの最大兵数を表しており、小隊は300、中隊は600、大隊は1000、将軍は1500。初期の傭兵団の各ユニットは「小隊」規模、体験版範囲でもある程度傭兵団が成長(具体的には仲間ユニット6人、兵数4000)すると「中隊」規模になれる。

兵数=攻撃力であり、各ユニットの能力値にも影響されるが、小隊が大隊や将軍クラスに攻撃されると被害は甚大だ。

また本作では基本的に防御側からの「反撃」はないため自軍ターン時は攻撃に専念できるが、ターン経過と共に貯まるTPを消費してバフスキル(数ターン継続)をいつ使うかも重要だったりする。

▲バフスキルだけでなく攻撃スキルも多彩。レオナの攻撃範囲12マスの攻撃スキル。スキルはカットインが入る(敵味方共に)

ユニット兵科はそれなりに種類がある。体験版範囲で登場するユニットだと

歩兵…移動力6　防御力が高め
騎兵…移動力10　攻撃力高め
工兵…移動力6　攻撃も防御も低いがバッドステ攻撃、マップギミックを最速で発動可
弓兵…移動力6+攻撃距離6　防御は低めだが攻撃力は高い
魔法兵…移動力最低　攻撃距離6で通常攻撃が範囲攻撃

セオリーとしては歩兵がタンク、弓兵などで削り、マスに空きができたら騎兵を突入させて次のターンで離脱、工兵はギミック発動すべく行動する別動隊。

各マップには大概ギミックが用意されており、それらをうまく利用することで有利に戦える。ギミックは歩兵と工兵のみ使える。

▲3ターン目の状況。このマップでは中央の狭い道に横長に両軍が展開する状況になりがち。味方の帝国軍がどんどん突っ込んでくれるゆえ、壁役は彼らに任せようかね

▲歩兵でスキル「堅固」を持っているユニットは壁役としてかなり強い。序盤だとこのバートンを重宝する

▲味方の国のユニットがバフスキルを使ったりもするゆえ、その辺もうまく立ちまわって有利に進めたい

▲HPがゼロになると撃破、確率で敵の捕虜にされる。これは敵味方同じで、敵ユニットを倒した際も確率で捕虜にできる

▲味方劣勢。このままだと敗色濃厚だが、崖上に移動させた歩兵でマップギミックを発動(ギミックにはハンマーアイコンが付いている)

▲岩を落下させ敵小隊全滅。ユニットの規模に関わらず殲滅できる。歩兵だとギミック発動まで2Tかかるが、工兵だと1Tで発動可

▲おっと！丁度敵の将軍が落石ギミックの下のマスに。これは落とすしかないでしょ！

このマップでの勝利条件は敵総指揮官(将軍)の撃破、これで終わりだ。このように正攻法で戦わなくてもマップのギミックを使うことで勝てることもままあり。その意味で工兵は強いし貴重、撃破されてロストしないように。

▲撃破されたユニットはまず撃破された時点で「離脱するか敵に捕らわれるか」が確率で判定される。囚われてしまった場合、勝敗が決した後に戻ってくるかどうかが判定される。ここで「帰ってくることはなかった…」となるとロスト。自軍が勝利した場合は戻ってくる確率が高い気がする

▲勝敗が決した後、逆に撃破した敵ユニットは仲間に勧誘できる。断られると敵軍に戻ってしまう。勝った場合に仲間になりやすい気がする。すべてのユニットは撃破すれば仲間になる可能性があり、女性ユニットは仲間にすればもれなくエロあり。傭兵団の成長に勝敗は関係ないと言ったが、勝った方が仲間にしやすく戦力増強になるかも