ya-ho-games RPG 1,800円(税抜)
CV:椎那天 沢野ぽぷら 柚木朱莉 野上菜月 餅よもぎ 佐藤みるく 山田じぇみ子 大山チロルetc
プロローグから面白い！ シナリオ・ゲーム性・エロ3拍子揃い過ぎた逸品
毎度毎度作りこみがハンパなく、プレイヤーに「RPGの常識に囚われないプレイスタイル」を提示するサークルさんが満を持して放つ大作RPGである。我輩個人的に期待値ハードルが最初から高かったが、遊んでみれば期待以上。ファンタジーの枠に納まらない骨太シナリオ、深くスピーディなバトル、一筋縄ではいかない謎解き、多彩で突発的且つある程度自由に消化できるイベント類、ゲームを彩る道草や用語辞典、トロフィー等、RPGスキーのツボを抑えまくっており、思わずアヘ顔になる程だ。「RPGを面白くすること」への心血の注ぎ方がブラボー級なのである。RPG好きを自負する紳士なら体験版プレイはマストｼﾞｬﾏｲｶ？
主人公は実質2人 まずは本編前のプロローグでひと暴れ
ゲーム開始時に、プレイヤーの分身である「帽子の男」の呼び名、一人称、口癖まで設定可能。問答を終えいざゲームが始まると、緊迫した状況下、帽子の男が目覚める。エヴァとか近未来的な世界。あり？このゲームって女聖騎士が主人公のファンタジーなRPGじゃよな？と初っ端からいい意味で裏切ってくれる。まずはマップ内の敵を倒しながら先に進めばいい。良くわからん状況下にいきなり放り出される演出、スキ。
派手なバトルに敵シンボルもそれなりにいて強いが帽子の男がはっちゃけて強く、まず負けることはない。スキルによっては与ダメ10000を超える規模の見た目にも派手なバトルを楽しめる。入手できる情報は断片的なものばかりで謎だらけの伏線張りまくり。現状に関しての情報やバトルの説明は煩わしくない程度にある。邪推せず素直な流れを楽しむのが吉。
▲エロイねーちゃんは下がってな… 一人で充分だ
マップの敵を蹴散らしマップ上に行くと、↑のやたらエロイ格好のねーちゃんが。なんでもご先祖様である聖騎士セシリアの非業の死の真相、セシリアの時代に潰えた聖遺物を究明したいらしい。ほうほう。その為に帽子の男にその時代に飛んでほしいと。おいおいエロイけど随分身勝手なねーちゃんやな… と思いつつ乳を揉む約束でやる気を満たし(笑 セシリアの時代に飛び立とうというところでなんか強大な敵が現れる。敵は物理系と魔法系の2匹。選択肢でねーちゃんにどちらかを任せるか、1人で片づけるかを選択可。敵はどちらもHP40000以上のザーボンさんクラスだ。
▲選択肢で帽子の男のニヒルでお茶目なキャラを演出 ペルソナを感じる
強力なスキルを使えば1人でも勝てる。1人で倒した方が紳士だろう？負けたらゲームオーバー故、超カッコ悪いが(汗 こんな感じの選択肢はプロローグで結構出る。後のストーリーへの影響は無いと思われるが、「1分で終わらせる」で底の見えない強さを彼女にアピールするか、「おっぱい～」でおちゃらけキャラを演じるか。ただの演出だがセシルEの反応も変わる故、プレイヤー自身帽子の男を演じﾆﾔﾆﾔできるのだ。彼は選択肢以外のセリフはない。だからこそプロローグの短い時間で、帽子の男に感情移入。実際我輩はもう帽子の男になりきっていた(笑 こういう演出ができるサークルさんはそう多くはない。
まぁバトル直後、余韻とか無しにセシリアの時代＝本編に飛ばされるのだがorz 本幹はシリアスながら序盤からコメディ感満載である。
本編に入る前に難易度説明と選択に。体験版ではノーマルしか選べない。製品版では更に3段階上まで選べ、最高難易度「エンフォーサー」は雑魚戦からして超シビアで、クリアしてスコアをサークルさんに報告すれば英雄として名前を公開してもらえる。サークルさん恒例行事だな。
「聖剣のセシリア～The Soul of Knights～」体験版では
メインシナリオは後述の攻略で記した範囲まで遊んだ。いろいろ試したがそれ以上はシナリオを進められず、明確な体験版終了はない…のか？見落としがあるかもしれんが。道草的なイベントもたくさんあり、プレイ時間は3.4時間程。もう一度プレイしたら1時間もかからんだろう。初見が全てでネタバレしたら勿体ないRPG。サークルさんもネタバレは大変に嫌っている故、以下はネタバレ無し(だと思うが)の記事だ。
いざセシリア本編に 帽子の男は「神の手」的な存在
セシリアはその時代で唯一「聖剣」を扱え、国への忠誠心一途な人物。裸一貫で敵国へ単独潜入し、要人を救出する様命じられる。しかし上官含む国の上層部はセシリアがこの任務を達成できず聖剣の使い手がいなくなることを望んでいる？様だ。
この時代での帽子の男は仲間になるのではなく、セシリアの行く先でちょいちょい介入しより良い方向に、若しくはエロイ方向に導く、そんな役割。メタ設定とまではいわんが、セシリアをプレイヤー自身が操作し、プレイヤーの分身である帽子の男とセシルEが見守る、そんな奇妙な物語。セシリアの歴史を追体験し、プレイヤー次第で彼女が非業の死を遂げる結末を変えることも可能。物語を進めると「介入度」が上昇しバトルでもセシリアを援護できるように。もちろんセシリア自身は当初事情を知る由もない。
この設定は敵に敗北エロされた場合でも活かされる。セシルEが強制的に復活ポイントに戻すのだ。まぁエロの記録やセシリアへの影響はしっかり残る。
単独で侵入した敵国領 序盤攻略からやり応えアリ
ギルドで依頼を受け金策しつつ情報を集めていくのが基本方針となる故、まずは街を目指そう。移動はポストに触れれば一瞬、拠点の街にもメニューからいつでも戻れる。北の鉱山にいくと、現状ではまず勝てないオークにエンカウントし、敗北でエロシーン。体験版でもめっさレベリングすれば勝てそうな？こつこつエロシーンを集めるのもいいが、本作では処女クリアでエロ全解放可能だ。街では初見では回避不可なエロイベントも多数あるぞ。
▲セシリアが大真面目に天然おちゃめな発言をした後の反応
序盤はナニからはじめていいのか迷うだろう。既存RPGの様に序盤適正Lvのダンジョンは明示されないし、ギルドの依頼は必要なアイテムを揃えるだけで経験値は手に入らんし。まず何をすればいいかよくわからない、それこそが単身敵国領に潜入したセシリアの状況を表している。
序盤の攻略。まずは村の村長宅でエロ本探しをしよう(笑 淫乱値が上がってしまうが、Lv9程まであげる。タルを割り薬草やニシンを入手しつつ、村、城下町ギルドで達成可能な依頼でお金を稼ぎ、できるだけいい装備を入手。城下町の教会に行きシスターコスをゲット。その時点でお金が2000あれば馬太郎を仲間に。教会からダンジョンに潜りレベリング。ダンジョンは視界が狭い故、戻る道を記憶。我輩はセシリア1人で攻略した故Lv18まであげた(馬太郎が2000で買えると後で知ったTT)が、馬太郎がいればLv15もあればボス撃破可能か。コスはシスター、攻撃は炎属性でExターンを得られる。ダンジョン最奥での悪い神父戦(3連戦)の最後は氷カウンターを使うべし。この時点でお金もアイテムもかなり貯まり、ギルドの依頼も更にこなせるはず。薬草やヒールグラス等回復アイテムは敵が結構落とし、9個しか持てない故ガンガン使って攻略しよう。
体験版でレベリングできる箇所はココしかない？制限されているマップも多い故、製品版ではもっといろいろな攻略法があるのでは。
タクテ〇クスオウガ？ ヒロインのカルマ設定あり
セシリアには性交回数、妊娠回数、淫乱値などのエロステータスの他、英雄値、救出数、殺害数などの数値がある。これらが上昇するとセシリア自身のプロフィールテキストが変化、「天秤」が傾いていく。天秤＝カルマは、C(カオス)～L(ロウ)の5段階存在、傾きが極端になるほど思想の異なる人物、団体組織とは険悪になる。ちょっと哲学的な側面もあるのだ。いわゆるタクティクスオウガ形式だな。誰とでも上手くやりたい場合は中立・中庸の立場である「N(ニュートラル)」を継続するのがいい。選択肢やイベントで調整。逆に言えばエロゲである本作のカオスは… ロウもなんかエロい気がする！推測の域を出んが、これにより周回プレイも楽しめるのでは。
バトル仕様 戦術性のバラエティが豊富
仲間になるキャラは複数いるが、セシリアと行動を共にできるのは1人。シャイなのだ(笑 よって最大2人PT。バトルは1ターン＝1キャラ1行動の概念に捉われない仕様。良く使うAC(カウンター)スキルはターンを消費せず発動、その他攻撃系以外のスキルや道具などもターン消費せずに即使えるものが多い。また、弱点を突く等、有効な攻撃を繰り出した場合はターン終了後「EX TURN」に突入、続けて1行動可能。上手く立ち回ることで実質1ターンで2回以上行動できるのだ。これらを踏まえ特殊なシステムをいくつか紹介。
▲プロローグの帽子の男vs強大な敵(ドラゴン)戦
・ワンモア・ウィーク
敵の弱点属性をつくことで与ダメアップ、更に敵を1T～行動不能にできる。本作の敵は強い。ワンモア！でExターンに発展する故、敵の弱点を突く攻撃が基本となる。
・クリティカル＆ブースト
クリティカルを発生させると一時的に「ブースト」状態となり能力上昇、よりクリティカルが発生しやすい状態になる。クリティカルは物理無効の敵にさえ有効でスタン状態にし弱体化。意図的にクリティカルを狙えれば優位性は増す。
・AC(アドバンスドカウンター)
本作バトルで最もキモとなるシステム。行動選択時にAPを消費して即時発動可能、特定属性攻撃に対して耐性＆カウンター、ただし逆属性の攻撃に弱くなる。ACスキルは複数存在。要は敵が使う攻撃属性がわかっていればローリスクで大ダメージを与えられるシステム。
・DC(ダイレクトカウンター)
バトル進行中、敵の攻撃直前にDキー押すと強制的に被ダメ9割カット＆カウンター。APを50消費する故乱発はできんし、敵の攻撃のタイミングを見極める必要があるが、ここぞで役立つ奥義。唯一バトル進行中に介入可能なちょっとしたアクション性のあるシステム。介入度が上がれば更に進化。
これらのシステムと派手な演出、スピーディな展開でウディタのデフォバトルとは別物。連続攻撃スキルも多く、SPが3割を切ると防御力半減といった仕様も。ただ、聖剣スキルはSPが減るほど攻撃力があがったり。つまり本作のバトルは深い。特に難易度を上げると↑のシステムが超重要になる。
NPCとの会話形式も独特
NPCと話すとこちらの知りたい情報を3つor2つ質問できる。質問に対して何も知らないヤツが殆どだが、中には思い当たる節のあるNPCも。ただ彼らが話してくれる内容が正しいとは限らない。そういった情報を統合し精査する。セシリアは愚直なほど真面目(の反面天然)な性格故、彼女に任せておくとプレイヤーが「それは違うんじゃないかな～」と思う行動をとる場面も。それを帽子の男を介して正していくことも必要になる。
これまでのRPGの単純な情報収集から一歩抜け出したシステムだ。質問回数は限られている故、そのNPCの風貌や地位等の情報から判断し適切な質問をぶつけよう。たかがNPCとの会話、だがここに着眼するサークルさんがどれほどいるだろう。
コスチュームチェンジで性能変化
デフォではソウルアーマーのみだが、行く先々でシスター等のコスをゲットできる。コスチェンジはSキーリングコマンドで。装備品とは異なる要素で、立ち絵の見た目とセシリアの基礎能力、使用可能なスキルが変化。よくあるシステムだが、他にも様々なシステムてんこ盛りな本作でこの要素をきっちりおさえていることはゲーム性アップに繋がる。エロにも当然影響するであろうし。
タルは接触するだけで壊せる！
タルやタンス、ツボなどにアイテムが多数。タルはなんと接触するだけで破壊できる！タルはそこかしこにあり気持ちいいぞ！薬草なども結構発見できる故タルは積極的に破壊しよう。そして少し時間が経つとニョキニョキ復活するタル。進化したタル？
既存のRPGの常識に囚われると足元を救われる サークル作品の伝統
サークルさんの過去作RPGをプレイしている紳士ならお馴染みだが、そうでないならつまずく根底のコンセプト。NPCも再三アドバイスしてくるが、見た目と(既存RPGの)常識に囚われてはいけない。FF2レベルの隠し通路はそこかしこにあるのは序の口、捕われた娘さんをボスを倒したからといって無防備に助けると… 今までやってきたRPGでは当たり前、そんな常識は本作では通用しない。ヤラレタ！的なオモシロさでもある。それを理不尽と感じさせないのがスゴイのだ。動かせるオブジェクトギミック、お馴染みの聖域パズルもあるぞ。
散りばめられた小ネタの数々 貴殿は一体いくつ「ﾆﾔﾘ」できるか
世界観というか、ネタ的なことでいえばNPCの会話であったりミニゲームであったり、装備品であったり、様々な元ネタありきの小ネタが散らばっている。我輩が気付かなかったネタもたくさんあったことだろう。知っている紳士は都度「ﾆﾔﾘ」とできるし、知らなくても面白さに支障はない。相変わらず装備品の説明欄にも小ネタ多いしな(笑 同人ならではの仕事であり、サークルさんの持ち味のひとつでもあり。その労力とセンスに脱帽。セシリアの大真面目ボケと相手のツッコミも見どころだ。
エロも大変にいいモノだ 初見では回避が難しいエロもあり
エロも序盤から多々ある。それもソフトではなく敗北ﾚｲｰﾌﾟやいきなりﾚｲｰﾌﾟ系。街で怪しげなNPCと話し、選択肢をまちがうと即ﾚｲｰﾌﾟとか、輪姦されたりも結構ある。が、都度拠点に戻されれる故、気軽にエロできそうだが、記録はしっかり残るし、カルマに影響する。CGは結構なクオリティで尺も充分で、エロイ。なにより聖騎士が下賤の者に犯されるのはみんな好きだろう？エロ傾向的には最初は抵抗、犯されすぎてレイプ目的な展開が多かった。体験版だけでも5シーン以上はあるのでは。ちなみに処女クリアで全エロシーン開放。
体験版総合的に
うむ、体験版範囲の感想でくっそ長い！我輩のまとめ方がヘタなのもあるが、これだけ書かないと本作を語れなかったorz もうな、とにかく体験版遊んでみてくれ。RPGスキーを自負するなら鉄板。突発的＆意外性の高いイベントが多い仕様故、すぐロードできればより便利だったなぁ。
＜追記＞
VerUPで以下が追加されている。盛りだくさん。
・新規エロCG33枚追加
・2周目から入手可能なコス5種 それに伴うエロ差分4シーン追加
・シナリオ「それぞれのエピローグ、それからのプロローグ」追加
・封印されし塔に隠しボス追加
夢子「お取扱いサイト様です」
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夢子「ya-ho-games様の過去作です」
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